《2度目の転移はクラスみんなで(凍結中)》九話

翌朝

仁は転移でシルベルトの元に來ていた

「シルさん、どんくらいの人數になりそう?」

「おそらく...30世帯ほどじゃろう。人數にしておよそ80人程じゃよ」

「そうか...あ、そうだ、俺の街で冒険者ギルド建てていい?」

「おお、よいぞ。わしが本部に書狀を貰ってくる。それをギルドマスターの部屋の見えやすいところに飾っておけば大丈夫じゃ。書狀は晝頃には貰えるはずじゃ」

「さんきゅ、じゃまた晝頃に來るわ」

「わかったのじゃ」

次は...あそこか

「『転移』!」

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「よっ、と...さて」

仁が転移で向かった先はエルフの國《サティファース》だ

ここで元仲間のメルを探そうと思ってる

メル...まぁメルビィは長120くらいなのだが、年齢はなんと...俺も知らない

昔も教えてくれなかった

それにしてもどこにいるだろうか...

そこにいる住民にでも聞いてみるか

「すまない、メルビィというエルフを知らないか?」

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「メルビィ?あの勇者の仲間だったやつか?」

「あぁ、それであってる」

「あいつなら今は研究室にいるぜ?確か、そこの突き當たりを左に行った所の黒の屋の家だ」

「ありがとう。ないが、これはお禮だ」

そう言って銀貨1枚を渡す

あ、ちなみに貨をコルで表すと

銅貨1枚=1コル(一)

銀貨1枚=1000コル(千)

金貨1枚=1000000コル(百萬)

白貨1枚=1000000000コル(十億)

黒貨1枚=1000000000000コル(兆)

魔貨1枚=1000000000000000コル(千兆)

となっている

「お、ありがとな。大した報でもないんだがな」

「いやぁ、この広さだと探すのに苦労するからな。早めに知れたってことでだよ」

「そういうことならありがたくけ取っておくぜ」

よし、早速行ってみよう

えーっと?たしかここを左に行った所の黒の屋だったか?

「...でけぇ」

あいつこんなところで研究してんのか...

とりあえずろう

ガチャ...

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「失禮しまーす...」

「...」

おぉ、いつもの小ささだな

「...おかえり、ジン」

「おう?わかったのか?」

「姿がし変わっても、魔力は変わらないから...」

「そうかよ。で、用件なんだが」

「...いつでもいいよ?手伝ってあげる」

早いな...

「いいのか?容聞かなくて」

「だいたい分かる...大方ジンが街作って人手足りないからジンの代わりに領主やれってじでしょ?...」

「いや、なんで分かんだよ...」

「........................勘?」

「凄すぎだろ!?」

なぜあの會話だけでそこまで理解ができる!?

勘にしても凄いだろ!?

「...もう今日でも行けるよ?」

「いいのか?王様の意見を聞かなくても」

「...それなら大丈夫、好きにいていいって言われてる」

「あ、マジ?じゃあ頼むわ。研究室はここと同じじでいいか?」

「...ん」

「りょーかい、準備できたら念話で教えてくれ。あとマールとセリスの所に行かないとならんから」

「...わかった、準備してくる」

「じゃあまた後でな」

「...ん」

じゃ、次はあっちだな

「『転移』!」

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「よっと...ここも変わんねぇな」

ここはドワーフの國《ディルナ》だ

別名鍛冶の國とも呼ばれるくらい國中が鍛冶屋ばっかりだ

といっても一つの國に20店舗あるくらいだがな

あ、ちなみに普通は3店舗くらいだ

あいつの居場所はわかってる、いつものところだ

この路地を曲がって...著いた

「ここだ...懐かしいな...」

とりあえずろう

ガチャ...

「ん?誰?こんな時間に」

「俺だ、マール。元気そうだな。相変わらず金槌が彼氏ってか?」

「その話し方...姿は違うけど、ジンくんなの?」

「あぁ、久しぶりだな」

「ジンくんこそ元気そうじゃないの。いつ帰ってきたの?」

「つい數日前だ。偶然召喚されてな」

「へぇ、そうなの。でぇ?用件はなに?」

「話が早くて助かる、実は俺、今街を作ってんだよ。そこで鍛冶をしてもらいたい。頼めるか?」

「いいよ...と言いたいところだけど、一週間後でいい?仕事がっててね」

「なんの仕事?俺、手伝える?」

「希級レア以上のアイアンソード500本の納品だけど...」

「それなら俺の作魔法クリエイトマジックの《複製》ですぐ終わるじゃん」

「.........あ、そうだね。なら今日のうちに準備しちゃうから作っといて。終わって暇だったらどっか行っててもいいよ。念話で連絡するからぁ」

「りょーかい、じゃあまた後でな」

「うん」

さて、さっさと作りますか!

そして三十秒後...

「終わった!」

「速すぎない!?」

「じゃあちょっとセリスのところまで行ってくるわ!」

「ちょ!?まっ「『転移』!」...行っちゃった...さっさと準備しますかぁ...」

マールは寂しそうな聲を出していたが、その顔はとても嬉しそうだった...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よっ...と」

ここは亜人の國《デミクロス》だ

もっとも、本人達は亜人という呼び方を嫌い、獣人と呼ばせているが...一応は亜人の國

基本的にはを人にしたじのケモミミ達がいっぱいいる國だ

ここにセリスがいるはずだが...

「...ん?なんの音だ?」

...ぃぃん!

「ま、まさか...」

...ぃぃぃぃん!!

「またあれなのか?...」

...やつが...くる!

「じぃぃぃぃぃぃん!!!」

やっぱりきたぁ!!

とっさに仁はある言葉を口にした

「おぉすわりぃぃ!!!」

その時...

ドドドド...ピタッ!

接近してきたやつは仁の目の前で止まった

「ジン!おかえり!」

「あぁ、ただいま」

こいつこそがセリスだ

種類は犬人で、人なっこい格の奴が多い種族だ

亜人にはいろんな種類がいて、貓人、竜人、熊人、馬人、羊人等いっぱいいる

「今日は、何しに來たの?」

「実はな?俺の街を作ることになったんだよ」

「え!?すごーい!」

「それで、セリスの力を借りたいんだよ。來れるか?」

「私、行きたい!でも、お父さんに聞いてからで、いい?」

「あぁ、待っててやるから、聞きに行ってこい」

「うん!待っててね!」

 

と言ってから十秒後

「許可貰ったよ!」

「速すぎない!?」

「えぇ?だって...」

セリスが王城についてから

「お父さん!」

「おう!いいぞ!」

「行ってくる!」

會話終了

一応訳すと

「お父さん!ジンが帰ってきて、私の力を必要としてるから、一緒に行ってもいい?」

「おう!いいぞ!この國のことはお父さんに任せなさい!」

「ありがとうお父さん!じゃあ、行ってくる!」

と、なるらしい

「...よく通じたな」

「?いつもの事だもん」

「あぁ、そうだったな」

ってか俺とシルさんも『かくかくしかじか』で通じるし

(...ジン、準備できた)

(私も、準備できたよぉ)

お、メルとマールか

(わかった、今迎えに行く)

(...ん)

(待ってるね)

よし、行くか!

「セリス、まずは二人の所に行くぞ」

「うん!」

「『転移』!」

と言ったじでメルとマールも迎えに行ってから、俺の街に向かった

ちなみにシルさんと會ってから三人を見つけて帰るまでの時間は...およそ10分だった

今6時10分だしね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

よし、著いた

「まずメルビィの研究室とマールの鍛冶屋作るか。『作魔法クリエイトマジック《研究室》《鍛冶屋》』...こんな所か?」

仁が魔法を唱えると、そこにはさっき見たメルビィの研究室とマールの鍛冶屋にそっくりの家が建っていた

「...いつも通りすごいね」

「うん、惚れ惚れするよ」

「すごーい!」

まぁ俺の魔法にかかりゃこんなもんだろ

「それより、室になにか以上がないか調べてくれ。俺の記憶違いで、間違えてるところがあるかもしれないからな」

「...ん」

「わかったわ」 

と、待ってる間に...

あいつらを起こさんとな

とりあえず屋敷に行くか

大した距離もないからすぐ著いたし

早速起こそう・

ガチャ...

「おーい!お前ら!そろそろ起きろぉ!」

これで起きればいいが...

「ぅん......何よ...もう朝?」

「ふゎぁ...まだ眠いです...」

「うーん...眠い...」

「あ、おはよう仁君」

「おう、おはよう」

佐藤は朝強いんだな...というよりもう起きてたか

「ここの新しい住人紹介すっから早く準備してくれ」

「え!?新しい住人?」

「誰なんですか?」

「昨日言ったろ?エルフの元領主とかだ」

「あぁ、たしかに言ってたね」

「き、張するな...」

「...佐藤、張する必要は無いぞ?」

まぁ元々人見知りだからしゃーないか

「じゃあ準備できたら外に出てくれ、紹介すっから」

「「「「りょーかい!」」」」

さて、し待つか

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃、ラウル王國では

「ふっ!、ふっ!、ふっ!」

信宏が訓練場で剣の素振りをしていた

そこに一人の男が現れた

「おぉ、朝早くから熱心だなぁノブヒロ」

「あ、カリスさん。おはようございます」

カリスさんはここの騎士団の副団長だそうだ

ラルさんたちがいなくなるから、その代理として訓練してくれている

歳は50くらいなのだが、実力は本

なぜこんな人が副団長で、ラルさんやリルさんみたいな若い人が団長なのかは分からないけどな...

「それで?模擬戦はやるのか?」

「はい!よろしくお願いします!」

「いい返事だ。よし、やるか!」

俺はあいつにはついて行かなかった

なぜなら悔しいからだ

今までは自分の方が仁より上だと思っていた

それに、正直この世界を舐めていた

ステータスさえ高ければ、負けることは無い

勇者の自分が負けるはずがない

そう思っていた自分がいた

しかし現実は違った

まぁ仁は一度この世界に來てるから

強いのは當たり前なのかもしれないけど

それでも...悔しかった

ならば次はどうするか?

あいつを超えるためにはどうすればいいか?

自分で考えて強くなるしかない

あいつもそうやって強くなった

だから、あいつにはついて行かなかった

仁を超えるために...

って言うのは一つの理由

理由はもう一つある

それは、洸樹がついて行かなかったからだ

洸樹は自分の考えはすべて正しい、みたいなやつだからだ

地球では、しずつ治ってきていたけれど

こっちの世界に來てからまた元に戻ってきてる

里と円香は仁について行ったし...

誰か殘ってやんなきゃダメだろ?

まぁそんな二つの理由で、俺はついて行かなかった

それで、強くなるためにまずしたのが、カリスさんとの朝練だ

しでも多く練習をするために、カリスさんに頼んだ

結果、「やる気のあるやつは大歓迎だぜ!」って言われて、今日から朝練をすることになった

で、もう一つはスキルの取得だ

何か知らんけど、スキルってのは一定の條件を満たせば、手にれることが出來るらしい

実際に仁も元々は魔法を使えなかったのだが、自力で覚えたそうだ

今は強化魔法と、闇魔法を覚えるつもりだ

理由としては自分のスキルを見た時に、完璧暗殺者に向いてるからだ

スキルに暗殺とかあるし...したことないんだけどな

それで、強化魔法で火力のカバー、闇魔法で視界を封じたりするって

だから當分はこの二つを覚えるために、余った時間を使いたいと思ってる

まぁそんなじで、俺は自分の力で頑張りたいと思ってる

そしていつかは仁の隣で肩を並べて戦いたい

それに洸樹も超えたいしな...

だからこそ、今はついて行かなかった

「おーい!そろそろ始めるぞぉ?」

「あ、はい!」

この時はまだ信宏は自分がすごい人に教わっているということを知らなかった

カリスさんが訓練した事によって、仁があそこまで強くなったということを...

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