《天の仙人様》第7話 誕生日
「アラン! 誕生日おめでとう!」
「「「「おめでとう!」」」」
今日は俺の誕生日だ。
そう、俺は生まれてから一年がたっているのだ。そのため、この世界の言語をようやく習得することが出來た。さすがに、一年もの間一つの言語を聞いていれば覚えるようになるものである。赤ん坊の頭のらかさも、それに拍車をかけているのだろう。ありがたいことである。
「あっだっだだあだ!」
殘念ながら、話すことは出來ないが。舌が回らないのである。こればかりは、何度も何度も反復していかなくてはならないだろう。
「あらん! おでめとう、おでめとう!」
まあ、俺の一つ上の兄さんも、うまく話せていないので、俺が話せないのは當たり前のことなのであるわけだが。
ちなみに、この兄さんの名前はカインという。
俺の家はどうやら低い分ではあるが貴族であるらしく、俺のフルネームはアラン=バルドランというそうだ。ファミリーネームは貴族しか持たないため、これだけで十分だ。シンプルだな。ミドルネームやら何やらがないというのは俺の前世としても、親近がわく。
家族構は父、母二人に兄二人、そして俺である。一番上が第一婦人であるケイト=バルドランの子であり、それ以外の俺たち二人が第二婦人であるサラ=バルドランの子である。
當主である父のザイン=バルドランに、ケイト母さん、サラ母さん、長男のルイス、次男のカイン、三男の俺ことアランの家族構である。
「アラン、お誕生日おめでとう。一年前は、こんなに小さかったのに、もうこんなに大きくなっちゃって。時がたつのは早いわ」
と、ケイト母さんが俺の頭をやさしくでる。俺は、ケイト母さんの顔を見ると、ニコッと笑う。それにつられて、ケイト母さんもほほ笑む。俺は視線を下に落とすと、そこにはし膨れたお腹がある。
そう、俺にも弟か妹が出來るのだ。楽しみである。
「あーだあだ、あ?」
俺は優しくケイト母さんのお腹をなでる。そこに存在する命の輝きをじ取れる。
「ふふっ。アランも、もうすぐお兄ちゃんだものね。やっぱり、そういうのは気になっちゃうお年頃なのかしら?」
俺のその行にサラ母さんもほほ笑む。
「でも、今日はお前が主役だぞー」
と、父さんに抱きあげられる。
「あーだぶだ!」
「ははは、そうだそうだ、もっと喜べ!」
父さんは俺にたかいたかいしてくれる。この浮遊というものは、昔からジェットコースターが好きな自分としてはなかなかに楽しいものであるため、つい笑顔が溢れてしまう。
「ねえ、僕も! 僕も!」
と、父さんにおねだりするのはルイス兄さんだった。甘えん坊である。
「ん? ルイスもか? 仕方のないやつだなあ」
父さんは呆れたような口調ではあるが、嬉しそうなは隠せていないらしく、笑顔でルイス兄さんにたかいたかいをする。そうすると、今度はカイン兄さんにも同じようにたかいたかいをする。仲間外れはいけないからな。
それからも、しばらくは使用人たちなども集って俺の誕生日を祝ってくれていたのだ。
そうして夜遅く。
「よお」
俺の目の前に現れたのはお師匠様である。
「誕生日おめでとう」
ありがとうございます、お師匠様。
俺は謝の言葉を送る。
ちなみに、俺は仙をそこそこのレベルまで使いこなせるようになっていた。今のは、思念を相手に屆ける仙である。とはいっても、初歩のような仙であるため、そこまで難しくはない。それが出來るようになるまでは、お師匠様に俺の心の中を読んでもらっていた。
仙は、大気の力を扱う。この世に存在する自然のすべてを力へと変えるである。俺は今、自然からエネルギーを手にれられるため、睡眠や食事を必要としていない。娯楽のためにはするのだけれども。
「ふむ、順調だな。これからもどんどん鍛えていくとしよう」
お師匠様は満足そうにうなずいている。
「とはいっても、しばらくは自然に溶け込むことが重要だがな」
自然に溶け込む。それを習得することが出來たのなら、俺の壽命はなくなる。殺されない限り死ぬことはなくなるのだ。
それはどうなのかと思ったのだが、不死というわけではないのだから、いいということで納得している。
そうして、今夜も師匠に見守られながら仙の修行に勵むのだった。
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