《天の仙人様》第160話
がさがさと木々が揺れる音が耳に響いている。何者かがうめいているかのような重低音も聞こえている。先ほどまでの靜かな森の中とは思えないほどにあたりが騒がしくなっているのである。これは、俺のが大きく揺れているからそうじているだけなのだろうか。揺してしまうからこその幻聴に近いものであるのかもしれないのだろうか。それはわからない。
たしかに、アキとを重ねたことによる揺は大きいかもしれない。そもそも、アキが人の姿へと変わったというところも大きい。ハルはまだ、ゴブリンであろうとも人の姿をしていたのだから、よりしくなったことに驚きはしない。だが、種族を超えて姿が変わってしまうのであれば、俺は冷靜でいることは出來ないだろう。鳥の姿のまましさが上がるのであれば俺には驚きはない。ただ、俺はそれを理解できて、ただするだけであるのだから。しかし、そうではなかったということは、それだけ大きく俺の心に響いてくるのだ。それを目的としているのであれば、相當にやり手であろう。
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熱を持って溫かく、俺に伝わるようである。ぎゅっと抱きしめられたその力は、しっかりと巡りまわって彼へと帰っていく。俺のもまた同じである。全ての二人の中でのみ完結されるであろうは今この中を巡りまわってなにものも汚染することなく、そこで終わるわけであるのだ。周りのだれにも関係なく存在し、誰の目にも止まらないようなものであり続けるのだった。
が離れ、じっと俺のことを見つめている。酔っているのかと思うほどに、能的な表を見せている。俺よりも大きな格なので、見下ろされているのだが、彼を見上げてみるというのも趣があるだろうか。しの休憩が終わったのか、再び口がわる。下を絡ませるように、溶けあっているのだ。誰かが周りにいたと思うのだが、それを気にしているようには見えない。だからか、俺も気にしてはいなかった。頭の奧底から消え去ってしまっていて、ただいま目の前の相手のみを見ているのみであるのだから。
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「アラン、している。とってもとっても。我慢が出來そうにないかもしれません。ただ、あなたのことを想い続けて、し続けて、そうしてこれほどまでにしいからだと顔を手にれて、あなたの前へと現れました。そして、あなたと出來はしないと諦めていたものを、こうしてあなたとし合うことを、好きだと伝えることが葉っているのです。あなたは、わたしのことをしてくれますよね。わたしのことが好きですよね?」
「俺は、最初からしていたさ。それは今も昔も変わりはない。しっかりと俺の中に存在していて、アキにも伝えていた。言葉ではなかったけど。でもって、表でもって、伝えていたさ」
鈍く響くような音がじわじわと侵食してくるかのように俺たちの隙間へとり込んでくる。今まさに完結された世界で俺たち二人でいるというのにも関わらず、それを乗り越える存在がいるということなのだ。それは一どんな不屆きものであろうかという、わずかばかりのいら立ちともいえる小さなのままに、そちらへと視線を向ける。世界から一つ外れたところへと戻るわけであった。
そうすることによって、ようやくではあるが、別の存在が俺たちの周りにいるのだと、ここでようやくじ取る。それはアキも同じであったようで、鋭い目つきで、周囲を警戒している。何者かがすぐそこに存在しているのだが、それをとらえられていないようで、せわしなくき回っているのだ。目で見るだけでは見つけられない。だから、気の流れでじる必要もある。森の中だから、植の気によって、されるかもしれないが、そんなことはない。植とでは気の流れ方が違うのだから。どうやら、俺たちのすぐそばに生えている木のあたりが怪しい。
俺たちは離れる。そして、背後を調べたりしてみるわけだが、どうも違うようで何もいないのであった。不思議なものである。確かに気の巡りがおかしいのだとわかるのだが、目でとらえることは出來ないのである。顎に手を當てて、その場で考え込むことになるのであった。とはいえ、何かしら解決するであろう案というものは思い浮かぶことはないだろうが。ただ、一つ違うところがある場所はわかっていた。それは、今俺の目の前に存在している一本の木であった。それが今まさに、他のものとは違う獨特な気の巡りをしており、俺たちに異常を伝えているのである。
俺は、その異常を持っている木をじっと見ている。アキもまた、同じように隣に立つと、見つめている。彼は足を出して、その木を蹴ってみたのだ。折れないように加減をして蹴られた木は、しばかり揺れると、何事もなかったかのように戻っていく。蹴られたところも、しだけだが、割れていたのだが、修復されていく。自然とである。だが、それは大きく不自然なのだ。早回しの映像でも見ているかのようであった。
俺はそこでようやく気付いた。この木そのものが的な生きなのだと。本能的な反でもって生きているわけではなく、生的な知でもってをる存在なわけなのだ。つまりは、移してエサを手にれるということをするのだろうが、見てみる限りではあからさまに木である。っこがき出しそうな気配はない。
樹木の魔として有名なものにトレントという存在がいる。だが、彼らは木の表面に顔のような模様が生まれるのだが、これはそうとは違う。一見するとそこら辺に生えている樹木たちと変わりがないのだ。トレントだって擬態は出來るが、ここまで完全な気の姿へと変わることは出來ない。かすかに目や口のある場所にうろらしきものが出來てしまうのだから。ならば、なぜ的な気の巡りをしているのかと興味がわいてくるわけである。
「なかなかに面白いな。トレントとは違うまた別個の存在ということだろう。ずいぶん前にこの森は瘴気に浴びていたからな。その後癥として、新種の生が産まれてしまったとしても何にもおかしいことではない。まあ、その新種の生がこの生態系にどれだけの影響を及ぼしてしまうのかはわからないが」
「あら、この地は瘴気に汚されていたことがあるのですか。ならば、生き殘るために移しようと植が考えてもおかしくはないですね。なにせ、生きるのにいい條件ではない土地からいなくなるためには、歩くという方法が基本でしょうからね。他のに頼るのが植ではありますが、それは瘴気によって消えてしまったのならば、それは諦めねばなりませんからね。確かに、植がそんなことを思い浮かべてしまうというところでは、荒唐無稽でありますし、そして、非常に面白い話でもありますが。どちらにせよ、これから彼らがどのような道を歩んでいくのかというのは非常に気になりますね」
楽し気に話している。仙人としては、この新たな生きについてとやかく言うことはないらしい。ならば、俺も別に何かしらの対策を取ろうなどということは考えなくてもいいだろう。靜かに、彼らがどのように生きていくのかを見守ってあげればいいのだ。それだけが俺たちにできることである。
この話はそこで終わりとなる。これから先どうなるのだろうかという問いかけや期待はしない。ただ生の流れを見ていき、長の過程を楽しむだけであるのだ。そこから先へと目をかけることは誰も許さないとして、ただ終わるのであった。
そういうこともあって、最初の目的であるお師匠様に稽古をつけてもらうということを始める。アキの存在であったりといったことなどが衝撃的過ぎたために、忘れかけていたが、本來は修行をするためにこの森の中にったのである。俺と、あとアキもお師匠様に稽古をつけてもらうそうだ。
その一環として、俺とアキとで模擬戦をすることになる。彼とは戦ったことがないために、どれほどの実力があるのかはわからない。だが、元の種族がカンムリダチョウなのである。能力は俺を優に超えていたとしても、驚きはしない。人間の素の能力は、そこまで強くはないのだから。仙人としての強さは元の種族の強さがやはり大きいだろう。どれだけ努力を重ねようとも、その者の生まれた時の種族の能力の高さによって、力は大きく変わってしまうのだから。だが、俺は先輩としてそう簡単に負けないように努力はさせてもらうが。
木刀を構えて靜かに向き合う。じりじりと足をらせていくようにして近づいていく。張り詰められた張が心地よくじるほどに、しのきの無駄が敗北につながるだろうということを伝えてくれるのだ。彼はたらりと汗を流している。今まで、戦うということをそれほどしてこなかったのだろう。お互いの生存のみをぶつけ合う野生とはまた違った、敵意のぶつけ合いを。
最初にいたのはアキである。彼の大の一歩で俺との距離は瞬間の間に詰められている。そこからさらに全力での一振りが迫ってきている。俺はを半に逸らしながら攻撃を避け、その流れのままにに一太刀を浴びせる。と思っていたのだが、反的にわされていたようで、空を斬るのみに終わっている。ほんのわずかに間合いから外れただけで、しの踏み込みで再び間合いに引き込める。俺はもう一度橫に払うと、その隙をつかれるようにして拳が飛んでくる。間一髪というか、ギリギリのところで拳が頬のわずか隣の空を毆った。はずであったのだが、彼の腕から羽が飛び出てきて、そして、その羽がまた恐ろしい程の度を保持していたらしい。攻撃をかすりもしない距離で避けたと思ったのだが、羽が俺の頬をれたために、そこから出している。鮮やかな赤が飛び散ってしまったのだ。
大きく距離を取って勢を立て直そうとする。幸いにも大きな傷ではないために、慌てることはない。あれが通用するのは最初の一回だけなのだから、次からは、羽の範囲も含めて避ければいいだけである。彼の羽はだんだんと消えていき、腕に俺のが付著しているだけになった。それを彼は舐める。しばかり妖艶に見える。しく見えてしまったのである。俺はそのせいか、ほほえましくも思えているようで、それに釣られるように笑みを浮かべてしまったのである。
彼は顔を赤らめながらも再び突撃してきて、俺に斬りかかる。冷靜になれば、刀の間合いが変わるということはないので、避けることはたやすい。いままで、カンムリダチョウの姿で生きていたのだから、一年程度の剣はまだまだ拙さが殘っている。だが、それでも、持ち前の能力の高さで補っているのだ。あとは、もともとに備わっているセンスとでも言うべきか。野生的な本能でもいいかもしれない。俺の攻撃をわずかに反応が遅れても無理やり躱せるし、躱せば距離を取られる。有効打を與えられないままに長い時間が続いている。だが、俺はそれを楽しんでいるのだ。実力が拮抗していて、どれだけ戦っていようとも、終わりなんて來ないのではないかと思わせてしまうほどの戦い。それが好きなのかもしれない。
お互いの刀がぶつかりあい、その衝撃のせいで折れてしまった。完全にに當てることが出來ると思っていたのだが、回避が出來ないならと自分の武を犠牲にしてまで俺の攻撃をけ止めた彼の勝ちだとでも言えばいいだろう。俺と彼が武を持たずに素手で戦いあうと、おそらくだが、俺が負けたとしてもおかしくはない。仙人という同じ土俵に立ってしまえば、彼の方が強いかもしれないと考えるのは至極當然のことであるのだから。
そこで試合は止められる。武がなければ戦えない。戦ってもいいのだろうが、武を持っていたほうが手加減が出來るのだ。俺たちのは俺たちの全力に耐えられるが、俺たちの使い武は全力に耐えられない。だから、加減が出來るわけであるのだから。それがわかるからこそ、なくなった時點で試合は止まるわけである。
「面白い戦いを見せてもらった。これで、俺は一旦帰るとしよう。またいづれどこかで會おう。まあ、會おうと思えば俺はいつでも貴様のもとに會いに行くことが出來るのだがな」
「じゃあね、アキ。アランと一緒に幸せな未來を描くのもいいけど、しっかりと、仙人としての修行も怠らずにね」
お師匠様は翼を広げて大空へと旅立ってしまう。そして、もう片方は、霧を生み出して、そこへ自分のを隠していくようにしていく。霧が晴れてしまえばもういない。今まで人がいた痕跡というものをじさせないほどにしんとした靜けさのみが襲い掛かってくるのである。
彼が俺の手を摑んでくれる。ぎゅっと強く握りしめる。俺は彼の顔を見上げる、にこりと笑みを浮かべている。新たな幸せが、こうして生まれたのかもしれない。だが、この幸せを勝ち取るにはもういくつかの壁を乗り越える必要があるのだが。まあ、彼ならば乗り越えられるかもしれないとは思う。俺が協力することは出來ないが。協力したら、俺は、彼たちの敵になってしまうのだから。それだけはダメなのだ。
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