《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第0話の4 彼の修行

===ユウキ視點====================

攻武に圧勝してからは、技姫に相手をしてもらった。

攻武はどっちかというと、力押しの戦闘スタイルなのに対し、技姫は力よりも技を使って、け流し、斬り込み、といったヒットアンドウェイ戦法で地味に戦いにくいかった。

そして、1週間くらい戦い続け、今日も、

「そこがガラ空きです」

「ぐっ!」

俺が右から袈裟斬りをすると、空いている左腹部に刀の峰がめり込み、派手に吹っ飛ぶ。

「くっ…!次!」

俺は剣を杖のようにして立ち上がり、再び剣を両手に持ち、前に構えた。

「では……、いきます!」

技姫が地を這うようにして迫ってくる。

技姫は下段から右下から左上に斬りかけてくるのを剣を右手に変え、逆手に持ち、刀をけ止めにいくことで、早い段階で止める事が出來、膝辺りの高さで止まった刀を踏みつけ、右手と一緒に地面と付けさせ、刀を逆手のまま、手首のスナップだけで技姫の首元に剣を寸止めさせた。

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「はぁ、はぁ、はぁ」

「…………っ!」

やっと技姫に一本取れた…!

「お見事です、我が主人よ」

「ふぅ~、ありがとう」

技姫が刀から手を離し、しだけ微笑んでくれた………。

「いや~~、技姫にまで勝つなんて。王は化けか?」

攻武が俺を茶化してきた。

「俺はまだまだだよ。さあ!もう一本!」

「え、ええ」

「ちぇ~。技姫ばっかりズリ~なー!」

因みに攻武は決して弱くはない。

技姫と戦わせてみたけど、ほぼ互角だった。

攻武は攻武で技姫のような相手との戦い方を知っているみたいだ。

「よし!いくぞ!」

「ええ!」

俺は右手で右上から左下にかけての袈裟斬りをしたのに対し技姫は、回転しながらしゃがみ込み、遠心力を使って脛を斬りつけてきたので、慌てて飛び上がり、空いている左手で技姫の頭の上に手を置き、そのまま左手を軸に倒立をし、また技姫の首元に剣を寸止めした。

「ふっふ~ん!どうかな?」

流石にずっと倒立をするのは悪いから、降りて聞いてみた。

「どうかなも何も素晴らしい技です」

「はえ~、さっきより早く決めやがった」

技姫は誇らしげに、攻武は見るからに驚いていた…。

「よし!次は攻武と技姫の2人がかりでこい!」

「言いましたね~」

「調子に乗りやがって~~!」

技姫と攻武は見るからに怒りながら斬り込んできた。

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「おい!王てめぇ!何でそんなに長するのが早えんだよ!!」

「全く、その通りです…」

攻武と技姫が投げやり的に聞いてきた。

「何でと言われても?」

それこそ最初はコテンパンにやられたが、5回目にはそれなりに対応でき、10回目にはどちらか1人を倒せるようになり、20回目には圧勝出來ていた……。

「ああ~、こいつを相手にしてると自分が弱く見えて仕方ねぇぜ」

「全くです…」

取り敢えず、2人には勝てるようになったけど、守姫は……、大丈夫かな?

守姫は今日で10日目になっても一向に現れなかった……。

「ちょっと、戻って見るわ」

何となく、外が気になって外に戻ろうとする。薄れゆく意識の中、攻武と技姫が送り出している様な聲がした。

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「ん、ん~~ん」

俺は現実世界に意識を戻す。

「対象の意識回復を確認。………、、魔力、共に異常なし」

聞きたくもない聲を聞きながら、俺は目を開ける。

中がズキズキしてし痛いが、守姫が頑張っているのだと分かると、平気だ。

「長い睡眠をしてた様ですね~~」

ロクでもない計畫の事を教えてくれた爺さんがこちらを覗き込んでいる。

「いつまで魔力供給をするつもりだ?」

俺が魔力供給の事を言うと目を見開いて驚いていたが、すぐに冷靜を取り戻し、

「後、もう20日ぐらいですね」

と教えてくれたが、まだ後20日もあるのか……。

「じゃあ、俺は寢る。また、20日後でな」

俺は悪い笑顔を見せながら、また、技姫達の元に帰った……。

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「おう、おかえり」

「お帰りなさいませ、我が主人よ」

攻武と技姫が出迎えてくれた。

それだけで元気が出てくる……!

「よし!今度は格闘戦だ!!いくぞ!攻武!」

「ちょっ!ちょっと待てー!」

俺は攻武と一緒に拳をえまくった……。

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「なあ、俺思うんだけど、絶対これ、転生特典みたいなものだと思うんだけど」

俺の目の前では疲れはてた攻武と技姫が転がっていた。

「じゃないとおかしいんだよな。こんなに早くにつくなんて……。」

そう、格闘戦を仕掛けたあの日から5日が経っていたのだが、何も格闘戦ばかりやっていた訳じゃない。

に弓、斧、棒、銃、鎌、鎖といった戦闘を得るために沢山、攻武や技姫に相手をしてもらい、最初は勿論コテンパンになるが、徐々に慣れ、最後は俺がコテンパンにするといった事を5日間、永遠やっていたのだ。

因みに、この世界には銃が無いかわりに魔法で戦うみたい。

攻武達が復活するのを待っていると、突然、

「ご主人様~~~!!!」

「ふぐっ!」

守姫が目の前に突然突撃しながら現れて、そのまま、吹き飛ばされた。

この空間は、ひび割れとかはしてもすぐに直るから、吹き飛ばされても特に大きな音は出ない。

「やっと終わりました~~!!褒めてください!でてください!甘やかしてください~~!」

守姫が俺のの中で頭をスリスリさせながら々と要求してきた。

そんな守姫の頭をでてやりながら、守姫にあるお願いをする。

「なあ、守姫。俺に魔法を教えてくれないか?」

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今回からはこの章は2500文字くらいにしようと思います。

この作品はステータス畫面みたいなものはありませんので、そこはご了承ください。

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