《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第0話の6 走
===ユウキ視點========================
「もう、大覚えたな」
「本當に素晴らしいです!!」
守姫と20日間、みっちり魔法の勉強をして、ほとんどの魔法が使えるようになった。ただ、回復魔法や屬魔法の中でも浄化魔法は頑張っても最上位は出來なかった。
「まあまあ、それは仕方ないですよ。それらは人によって限界が決まってますから」
つまり、俺は癒しや浄化といったいかにも神がやりそうなものは神には勝てないって事か………。まあ、そんなに重要じゃないだろうし、別にいいか。
「今日はいよいよ走の日!準備は出來てるか!?」
「おおー!!」
「いや、やるのは王だけだろ……」
「私達が出るまでも無いと思います」
守姫はノリノリだが、他2人は冷め切っている。………拗ねてるのか?
「違うわ!!」「違います」
全力で否定する方が怪しい……。まあ、それはともかく、
「守姫はノリが良くて可いな~!!」
「えっ!?本當ですか!?えへへ~、また可いって~~!!」
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俺は守姫の肩に右腕を回して、俺の方に寄せる。守姫はデレデレで顔も赤く、をクネクネさせている。
それを見て、技姫は見るからに不機嫌そうになり、
「早く行ってください、我が主人!」
「え?ちょっ!まっーー」
技姫が大きく足踏みした瞬間、俺の意識は薄れていった…………。
「う、う~~ん…………はぁ、マジか」
「魔力、意識、共に問題無し。魔力供給を遮斷し、次のフェイズに移行します」
俺はまたいテーブルの上に手足を鎖で繋がれている。頭には何か冷たくていものを被らされている。
「おいっ!次のフェイズってなんだ!?」
「おやおや、しっかり20日後に起きるとは………」
いつも通り、ジジイがやって來た。その目はやはり、歓喜に満ちている。
「そんな事より、次のフェイズってなんだ?」
「ふふっ、冥土の土産として、抵抗出來ないあなたに教えてあげます。次のフェイズでは、あなたの記憶を消します」
「…………は?」
「聞こえませんでしたか?あなたの記憶を消すんです」
「どうしてそんな事をする?」
「『人族強化兵計畫』は兵を作ることであって、強化された人族を作る事ではないんですよ?」
なるほど………。つまり、兵として使いやすくするために記憶を消すって事か。とことんいかれてやがる。
「悪いが、そんな事に付き合ってやる義理は無い。走させてもらう」
「出來るとお思いですか?」
「ああ、"フレアアクセル"」
本來は足や背中に発生させて推進力とする"フレアアクセル"を全に纏う。すると、高溫に熱された鎖がドロドロになってくる。そのまま、力任せに腕や足をかしたら………
「おりゃ!」
「なんと!!」
俺は鎖から解放され、燃え盛る機の隣に立っているジジイの隣に立つ。ジジイは驚いて、その場からこうとしない。隣にいる俺にも視線すら向けない。
「………力をくれてありがとなぁ!?クソ野郎ども!!」
俺は長さ1mもある"雷刀"を両手に展開し、視界に映るものを片っ端から切り刻む。俺を高い観測室みたいなところで見下ろしていた研究者達も慌てふためき、我先にと逃げう。
だが、そいつらを逃したら後々めんどくさそうだったから、ジャンプして観測室のような部屋に無理やり壁を破壊してって、逃げる研究者を"雷刀"で斬り伏せていく。
「おら!おら!おら!逃げんじゃねぇ!!」
「ぎゃあっ!」
「や、やめろ!!ぐはっ!!」
「た、助け……!あぁぁぁ!!」
あらかた殺せた時ぐらいで、研究所が揺れくのをじ取り、部屋を見渡すと、斬りつけた筈の研究所の1人が何かに魔力を流し込んでいる。流し込めば込むほど、揺れが酷くなっていき、ここが崩れると思い、攻武を取り出す。
「"滅卻螺旋"!」
攻武を天井に向け、黒い炎が螺旋狀に攻武に纏わせ、一気に飛び跳ねる。天井は簡単に削れ、俺のジャンプの勢いを殺さず、どんどん上に上がっていき、手応えが無くなったと思ったら、太が見えた。
取り敢えず、地面に著地する。どうやら、研究所は地下にあったようだ。地面にある俺が出てきたが何よりの証拠だ。
「まあ、とにかく離れないとな」
俺は攻武をまるで異空間にれるかのようにスッと俺の中になおし、その場から飛び退き、辺りを見渡す。ここは森の中のようで、かなり深いところにいるみたいだ。視力が強化されている俺の目でも森の外は見えない。
「よし、まずは人のいるところに行こう!!」
俺はさっき見た方向に進む。森が永遠に続く訳が無いからいずれどこかに出るだろう。
(あの~、ご主人様?)
ん?なんだ?
(さっきはどうして皆殺しにしたんですか?)
だって、後々面倒になったら嫌だし。
(楽しんでいた訳では無いですよね?)
誰が楽しむかよ。………スッキリはしたけど。
(ええ!?今なんて!?)
(ドゴォォーーン!!!)
「お、今崩れたようだな」
俺が出てきたは無くなり、代わりに大きな凹みのような地面になっている。
「まあ、これで生存者がいたら化けだな」
(ご主人様なら対応出來るかと)
(ええ、可能ですね)
おい、遠回しに俺を化けと言うな。
(すみません!超人でしたね?)
(いえ、人外が適切かと)
はぁ、普通の人判定はしてくれないと。
((勿論です))
悲しい事を相棒達に言われ、トボトボと森の中を歩く。歩く事1時間、高められた魔力によって、生前より遙かに強化された視力で遠くを見ていたら、森の途切れめが見えた。
「よっしゃ!!やっと森から出れる!!」
(早く抜け出しましょう!!)
「おうよ!」
俺は全力で走り、5分くらいで森を抜け出せた!
森を抜けた先は草原で、森と平行になるように草が生えていない道のようなものが続いている事から、その先に村なり街なりがあるんだろう。
「やった~!出れた!!」
(おめでとうございます!では、早く栄養補給を!!)
「え?栄養補給?」
(ぐりゅぅぅ~!)
「あ、お腹減った」
そういえば、この世界に來てから一度も食事を取っていない。切羽詰まった異世界生活の始まりをじながら、俺はどこに続いているのか分からない道をまたトボトボと歩き始めた………。
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この特別章は本編が終わる頃になっても終わっていない可能が大いにあるので、その時は最終話が終わってからこの特別章を毎日更新にしようと思います。
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