《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第0話の10 出會い1

===ユウキ視點========================

「騙したわねっ!!ユウキィィ!!」

「あーあ、そんなに怒っては折角の綺麗な顔が臺無しですよ?」

怒りに顔を真っ赤に染めて、すぐにでも魔法とかが飛んで來そうな王の近くに、技姫を顕現させながら飄々ひょうひょうと向かう。

俺の技姫を見て、ほとんどの騎士が怯える。まあ、技姫を使って國を乗っ取ってやった事もあるんだから、當然の反応だろうが。

「………薬には謝してます。さあ、お帰りください」

「……このっ……!!」

は"アイスレット"という、1つの尖った拳サイズくらいの氷を飛ばす魔法を撃った。だが、それは俺には飛んでこない。

「……………くなよ?手がってしまうかも知れないからな」

「…………っ!!」

「「「「「「「「「王様!!!???」」」」」」」」」

俺は今、王の懐にり込み、首元に技姫をスレスレの所で突き立てていた。

それを見て、騎士達が聲を荒げ、ガチャガチャと鎧の音と多數の足音が聞こえる。を守るべき王の側に行きたいんだろう。だが、こっちはそろそろイライラしているんだ。早く済ませよう。

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くなっ!!」

大聲でぶと、足音も鎧が鳴る音もピタッと止まる。

「……さっさと帰れ。村の連中にも迷もかけるんじゃねぇぞ。分かったか?王様?」

きっと、かなり怖い顔をしていたんだろう。し睨んだだけで、王はほぼいてないが、小さく首を縦に振った。

それを肯定の返事だと判斷し、技姫をなおす。そして、王から離れた。

「「「「「「「「「王様!!!」」」」」」」」」

騎士達の王を心配する聲が背後から聞こえるが、無視して周りに見に來ていた村人達に散るように促す。

村人達が全員散った頃には、王の姿は無く、代わりに馬車の車の跡と多くの馬の足跡が殘っていた………。

===第2王視點========================

…………まだ、速くなった心臓の鼓が収まらない。

決して、これはをしている訳では無い。これは本能。命の危険をじて、速くなっただけ。

目を瞑ると鮮明に蘇る。あの暗くて、底が見えない闇を覗いているような覚。………あれが死を悟った時の覚……。

別に今までも、そういう事が無かった訳じゃ無い。初めて會った時も、いきなり剣を突きつけられたんだし……。けど、いつやられても慣れない……病み付きになるこの高揚!!!あの、死を悟った後の生の実は………!!!

「………あぁぁ、私…!生きてるっ!!」

決して、部下にも親にも姉にも妹にも悟られないように、楽しもう。

「………次はいつ會えるのかしら……」

思わず笑みがこぼれたのに気付き、慌てて心をれ替える。さあ、お姉様に今日の事をなんて話しましょうか………。

===ユウキ視點========================

「ふぁぁぁ、今日も平和だなー」

視界の端に映った《フレイオーガ》という口から火を噴くだけの《オーガ》を蹴飛ばしながら呟く。

(………平和なんですかね?)

(平和なんじゃね?)(我が主人が居るのですから平和です)

守姫達の聲を聞きながら、新たに"探知"でかかった魔の元へと向かう。

(……それにしても、魔が多いですね…)

まあ、魔神領?とかいうところに意外と近いらしいからな。

(…ま、別に良いけどさ。それより、王は魔神を倒しに行ったりしないのか?)

攻武の言った事に若干戸いながら、手刀で"ナーガ"とかいう下半が蛇のようになっていて、上半が蛇のような鱗があるのような見た目の魔を袈裟斬りする。

うーん、まあ俺がやらなくても他の奴がやると思ってな。

(………まあ、その可能も無くもないが……)

(私は我が主人の判斷に委ねます)

(私も~)

おう、ありがとな。

守姫達と喋るのはやっぱり楽しい。村の連中はみんな、俺を崇めようとするからあまり気兼ねなく喋れないからな。

今日も平和な村を見ながら、村を見晴らせる程度の丘で水筒にれた水を飲む。特に味も無いが、しでも運した後だと味しくじる。

あの王が帰ってから早2週間。特に何もなく、今日も平和だ。

「…………まあ、奧さんと村長が居なくなったら、ここを出るかな……」

(え?そうなんですか?)

まあ、充分ここにお世話になったからな。魔対策をしてから、ブラブラとんな國を回ろっかなってね。

(わぁぁっ!楽しみです!!)

(おおっ!漸く強い奴と戦える機會が…!)

(私は我が主人に委ねます)

んな反応をする守姫達に、決斷して良かったと思っていた頃、"探知"に引っかかった。

この魔力は…………。

(……かなり凄まじい魔力ですね)

(強ぇ奴だそ!絶対っ!!)

(どうされますか?)

ま、普通にお帰り願うさ。

水筒を"アイテムボックス"にしまってから、魔力をじるところに空中の魔素を足場にする方法で、急行した………。

「あ、ユウキさん」

村人の1人が俺が降り立ったのを見て、驚く事も無く話しかけてくる。だが、今はそんな余裕は無い。

「………今からここを離れた方が良いぞ」

「…え?」

村人が返事するより前に俺は所々が薄汚れ、生気をまるでじないの前に立つ。………あの耳は確かエルフ族。なのに、何故髪が緑系統じゃない?

「………あんた、迷子か?」

取り敢えず話しかけて見た。もしかしたら、初めて見る魔かもしれないからな。

俺の言葉を聞いた途端、の肩が震えだした。そして、滲み出て來ている殺意。………不味いな。

「…………そんな訳ないでしょ!!馬鹿にしてるの!!!」

の怒聲と共に、の背後にざっと數えるだけでも200を超えるる小人のようなもの、霊が展開され、一斉にを放ってきた………。

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