《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第0話の20 帰還した襲撃者
===ユウキ視點========================
「……で、帰ってくる奴でどんな奴らなんだ?」
俺は目の前で青々と茂る草はらに寢転がって息を荒げているめぐみに聞く。
ここは宮殿の周囲にある庭。そこで俺は4人にランニングを命じたのだ。
聞かれためぐみは首を橫に振って答えられないという。
たかだか重力を2倍にして走らせただけなのに、めぐみはまだ良いが、他の3人に至ってはさっき"ハイヒール"で治療をしたほど駄目だった。
今はし離れたところで寢転がっている。
「……まあ、どんな奴でも俺がする事には変わりないんだけどな」
俺がポツリと呟いてところを、めぐみが顔だけを俺に向けて見ていた。
その顔はし怒っているように見える。多分、俺がそいつらに何かするとでも思われているんだろう。ま、するが。
「勇者様のご帰還でーー」
(ドゴォーン!!)
ある兵士の誇らしげな聲は、地面が揺れると錯覚するほどの発音によって掻き消された。
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「……!一っ…、何が……!!」
疲れたで起き上がろうとしているめぐみを軽く押さえつけて、守姫を顕現させる。
守護符で結界を張ってくれ。
(了解です!)
守姫の柄頭からびている包帯のようなものがどんどん出て來て8つの守護符がめぐみと3人を長方形の結界が覆った。
守護符はその長方形の角に1つずつ浮かんで、結界を維持している。
「……あれ?確かユウキの『ソウルウェポン』ってあの黒くて大きな剣じゃなかったけ?」
「…あ~、そういや言ってなかったな」
俺は振り返ってめぐみを正面に見る。めぐみは俺の言葉を今か今かと待ちんでいるようで、ジッと真剣に俺を見ている。
「俺の『ソウルウェポン』は3本あるんだ」
「……え?」
俺は守姫を地面に突き刺し、右手に攻武、左手に技姫を顕現させる。
(良いんですか。素直に見せてしまって)
ああ、別に大丈夫だろ。言いふらさないと思うし。
攻武たちをもう充分だと思うので、技姫と攻武をなおし、守姫を右手で引き抜く。
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そして再びめぐみに背を向けた。
「だから、今は俺に任せとけ」
俺は魔力のじる城門へ駆け出した………。
「お止め下さい!勇者様っ!!」
「我らが一何をしたというのです!?」
「あなた方が來る前にも大変な事があったのですよっ!?」
「まさかっ!?あなた方は最初から我々を……!!」
「そんな…!どうしてです!?どうして國を襲うのですか!?」
兵士たちの阿鼻喚と勇者たちに向けられた聲が、兵士たちの合間をって走っている俺にはよく聞こえた。
(前はご主人様の威圧で聞けませんでしたが、今回は聞きます。彼らをどうしますか?殺しますか?生け捕りにしますか?)
………それは奴ら次第だな。
俺はそうとしか答えられなかった。同じ日本人として、今向かってる奴らに慈悲はもう皆無となっている。
そうなったのも、あの5人の所為なのか、元からの本質なのかもよく分からない。
そろそろ見えるという所で、強力な魔力をじ、一気に飛び跳ねると、さっきまで走っていたところを赤くて太い魔力のの筋が通っていった。
そこには兵士も勿論居たのだが、通り過ぎた跡地には骨すら殘っていなかった。
「よっと」
俺はその跡地へ著地する。鼻を突く焦げた匂いに嫌気が指すが、構わず前を見る。
そこには俺(の容姿)やめぐみと同じ年代の日本人が、制服姿で6人立っていた。考えるまでも無く、めぐみが言っていた6人だろう。
「……誰?」
俺を指差して、表を曇らせた男は、右手に雷が纏っている槍を持って、立派な白馬に乗っている。穂先の形は雷を思わせるジグザグになっている。
顔は不機嫌そうな顔か、そうでないかよく分からない顔だ。
「…さあ?見たところ、同じ転移者らしいけど、一緒に來た中にはいなかったよね」
その隣で肩を竦めて、両手を上に向けてお手上げという表現をした男の手には、エメラルドのような綺麗な緑の籠手が著いている。
爽やかそうな、イケメンだ。
「どうする?もう一回撃つ?」
2人のし前に立っている男は、目の前に巨大な円形で、中に腕がるくらいの大きさの筒が真ん中にあるものを浮かしながら後ろにいる5人に尋ねている。
何とも言えないが、クラスとかではそこそこ中心に居そうなじ。
「いや、ここは話し合ってからの方が良いと思う」
男の問いに答えたのは、6人の中でも唯一のだ。
背後にガチガチに甲冑を著て、右手に両刃直剣、左手にの8割を隠せれるほどの盾を持っている男?を連れている。
完全にの中でも、最上位のところに居そうな。
「どっちでもいい~」
気の抜けただらしない答えをしたのは、背中に中々長いライフルを背負ってる男。
クラスの隅で、いつも寢てそうなじだ。
「……よく分かんねえ場合は殺した方が良いだろ」
闘爭心が丸見えな男は、両手に巨大な灣曲している剣を持っている。
ガタイが良すぎて、學生とは思えない奴だ。これもクラスにたまに1人居る、育で暴れるタイプの奴だ。
「……中々キャラの濃い奴らばっかだな」
俺はついつい、最初にそんな言葉をこぼしてしまった。
そんな俺を見て、可らしくクスクス笑った彼は、5人より前に出ると、背後に両手を回して腰を軽く折って、聞いてきた。
「ね、あなたは誰なの?同じ日本人だよね?でも、私たちと一緒に來たわけじゃなさそうだねー」
彼は、俺の全を隈なく見た後、俺の右手にある『ソウルウェポン』である守姫を見ると、馬鹿にするような笑みを軽く浮かべた。
俺はそれに顔を険しくすると、彼はその笑みを素早く消して、さっきまでの想の良い顔に戻る。
「ね、教えてよ。あなたは何者?」
彼は、し目を鋭くして聞いて來た。ちょうど良かった。いつ話せば良いか、タイミングに困ってたところだ。
「俺の名前はユウキ。あんたらより前に事故的なじでこの世界にやって來た」
俺が名前を出した途端に、彼は素早く後ろへ駆け出した。
何事かと思って首を傾げると、彼の向こう側に赤いが見えた。
「……そういうことかよ!」
俺はすぐさま守姫をなおして、攻武を顕現させる。その間に、彼は完全に線上から離れた。
「消えろっ!"極焼卻砲"!!」
「『魂の解放ソウルバースト』!!」
攻武が巨大な大剣に姿を変えた。その間に、線は円から放たれた。
「"極大滅卻衝"!!」
攻武の"極大滅卻衝"と相手の線は、俺の1mくらい前で衝突し、派手な発を起こした。
「"転移"っ」
その発の衝撃と砂埃がぶつかる前にお俺は、"転移"でこの場から離した………。
「ゴホッ!ゴホッ!何でこんなに砂煙が出るのっ!!」
「多分っ、ゴホッ!あいつがっ、ゴホッ!俺の"極焼卻砲"を防いだんだろうっ、ゴホッ!」
男とが、砂煙に苦しんでいる中、離れていた他の4人は周りの警戒をしている。
確かに、その判斷は正しい。だが、それはあくまで相手が遠距離の攻撃が無い場合だ。
「攻武!」
(はいよっ!)
俺の呼びかけに応じて、攻武の刀が黒く染まる。
俺の聲に気づいて、俺の方を見たがもう遅い。
「"一刀斬破"!」
"黒炎衝"を纏った斬撃を、6人めがけて放った………。
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