《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第5.5話 魔神

===魔神視點=====================

妾は魔神。

一応別は

黒とが混ざったような葡萄えびいろの髪を地面までばして、は引き締まっており、はよく出ていて、は魔族特有の褐。背は170cmといったところか…。

黒のマントに黒のバンドと黒のTバックのみ。

先代魔神の跡継ぎ。

魔神は力と地位と共に歴代魔神達の記憶を引き継ぐ。

だから、例外はあるものの、魔神は新たに生まれば生まれるほど強くなる。

妾は當然先代魔神よりも強く生まれたが、

その中で、恐怖の対象がいた。

名をユウキ。

奴は歴代最強の先代魔神相手に圧倒的だった。

先代魔神が剣を使えば、先代よりも圧倒的な剣で滅多斬りにし、魔法を使えば、それを凌駕する見たことのない魔法で吹き飛ばされ、魔王や大魔王を使ったコンビネーションも全て一瞬で瓦解し、結局1人で、立ち向かうが、次の瞬間には首が飛び、と首を斬り裂いた。

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先代魔神は恐怖に満ちたまま、最期を迎えていた。

幸いなことに妾が生まれたのは先代魔神が滅んでから500年後。

人族の壽命は100年も無いらしいから奴はとっくに死んでいるだろう。

それから、人に妾の存在と力がバレないうちに戦力を整えていたが、妾が生まれてから300年後に魔王の1人が勝手に人を襲った時は妾の存在がバレるかと思ったが、なんと人が魔王を退けたと聞いたときは驚いた。

魔神の中では、人族もエルフ族もドワーフ族も獣人族も奴を除いたら等しくゴミ。

そんな種族が魔王を退けるとは……。

だが、人を襲った魔王は魔王の中でも最弱。

しかも、相手はかなりギリギリだったという。

やはり、奴のいない人など、脅威でもなんでもない。

また最弱の魔王が勝手に人を襲いに行ったのは、それから、200年後だった。

その日、妾は最弱の魔王の帰りを待っていた。

帰ってきたら、お仕置きをしてやろう。

そんな呑気なことを考えながら。

それは突如、訪れた。

「……っ!魔王の魔力が消えた……」

魔力の流れから誰かと戦していたのは分かっていたが、まさか、負けるとは……。

その証拠に、魔変異化実験の唯一の功例である《ダークゴブリンキング》が《オウガ》に転移されたのを察知した。

魔神は魔の神であるから、魔、魔族の位置やその魔力の流れなどを把握できる。

魔王がやられたのは誤算だったが、替えは幾らでもいる。

取り敢えず《ダークゴブリンキング》を送られたところは壊滅したに違いない。

あれは力的には魔王最強になってもおかしくはない程のレベルだったからな。

だが、《ダークゴブリンキング》の魔力の流れが急におかしくなった。

まるで、何かに怯えているような流れだった。

そして、すぐに、《ダークゴブリンキング》の魔力も消えた……。

何がどうなっている!?何故、やられた!?

「大魔王!來い!!」

「「はっ!!」」

すると、すぐに2人の大魔王が現れ、片膝をつき、跪いた。

「今すぐ、魔王がやられた場所に行き、原因を調べて來い!!」

「お言葉ですが、そのようなことは殘りの魔王に任せれば宜しいのではないでしょうか?」

「……、《ダークゴブリンキング》の変異もやられた。」

「「……っ!それは、本當ですか?」」と大魔王2人も驚いている。

「ああ、真実じゃ」

「あり得ない…。そんな事、SSランク冒険者ぐらいじゃないと不可能だ…」

魔剣の使い手である巨漢の大魔王も驚いている。

それもその筈、そこには、

「だが、あそこは今、Aランク冒険者もいなかった筈だぞ!」

巨漢の大魔王の可能を否定したのは、魔神に次ぐ魔法の使い手、ローブを著たノッポの大魔王だ。

そう、強い冒険者は魔神領から各地に転移した、魔の群れを討伐に手一杯になっているので、強い冒険者が《オウガ》にいる筈がないのだ。

となると、

「我々の知らない勢力、もしくは強者がいる可能が高い。そこでお前達にその調査を依頼する」

「「はっ!!必ずや正を突き止めて見せます!!」」

そう言って、大魔王らは転移した。

「これで、気味の悪い相手の正が分かればいいのじゃが…」

魔神は先程から嫌な予をしていた。

出來れば、この予が気のせいであればいいのだが…、そう魔神は切に願った。

この後、聞きたくなかった名前を聞くことになる事を知らずに……。

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今回はし短めになりました。

【魔神編】の他にも特別章をつくるつもりですので更新を待っていてください!

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