《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第10話 雙子の実力
===ルル視點=====================
昨日は姉さんと抱き合って寢たので心共に良好。
朝ご飯を食べる時、お師匠様が技姫さんと何があったのか、守姫さんと姉さんに質問責めされていた…。
技姫さんはとってもツヤツヤだった…。
そんな事より、今日はお師匠様に実力を見てもらう日。
私達は今、家の裏にあった訓練所にいる。
「師匠、最初から全力で行きます!」
「……、私も」
姉さんと私は自の『ソウルウェポン』を手元に顕現させる。
因みに守姫さん達はし離れた所で『將棋』と呼ばれる遊びをやっている。
勿論、技姫さんは見學。というか、技姫さんがやると、一方的になって面白く無いみたい。
というか、私達が戦うのに遊んでいるのが気になる…。
そんな様子が伝わったのか、お師匠様が、
「はぁ~、あいつら…。折角の張が臺無しじゃねぇーか。よし、ここは魔法の呪文でも唱えるか」
「「??」」
お師匠様も同じ事を考えていたみたいだけど、何を唱えるつもりなんだろう?
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「スゥ~ッ!おっと!こんなところに俺の歯ブラシが~~!!」とお師匠様が自分の歯ブラシを右手に持ち、天高く掲げると…、
(ガチッ!ガチッ!)
「「………!」」
一瞬で駆けつけた守姫さんと技姫さんがお師匠様の右腕を両腕、両足でガッチリ、抱え込んで、お互いを睨みつけて合い、歯ブラシを狙っていた…。
何やら姉さんが行きたそうにしているが、行かせはしない…!
ガッチリ羽い締めをして逃さない…!
「離して~!私も!私も~!」
いつの間にか堂々とお師匠様への思いをさらけ出している姉さんを見て、お師匠様は「?」を出しているような顔をしている。
「まぁ、そんな事より、さっさと2人の実力を見たいしな」
そう言ってお師匠様は自分の歯ブラシを"アイテムボックス"になおしたようで、歯ブラシが消えた。
「「「あぁ~~~!!!」」」
守姫さん達がとても殘念そうな顔になった…。
というか、技姫さんは本當にお師匠様の事になると見た目に反した行をする…。
そして、攻武さんはというと、守姫さん達が駆け出した風でふっ飛んで地面に転がっていた。
そして今度は、守姫さんと技姫さんはお師匠様の腕に抱きつき、をクネクネさせている……。
それに気づいたお師匠様がギョッとした顔になり、急いで振りほどいていた……。
「まぁ、何はともあれ、ようやく始められるな!」
「いや、滅茶苦茶にしたの王だ(ドゴォーーン)………」
お師匠様が場の空気を変えようとしたのに、さっきまで転がっていた攻武さんが突っ込んできたから、お師匠様がまた攻武さんをふっ飛ばし、森の中に消えた…。
「よ、よし!始めるぞ!」
「は、はい!」
お師匠様と姉さんが気まずく応答していたけど漸く始められる。
「よし!來い!」
「行きます!!」
そう言って、姉さんは自に"強化"をかけ、突っ込んだ!
私はお師匠様の隙を突くため、初級火屬魔法"ファイアーボール"をお師匠様の顔に目掛けて放つ!
これで姉さんの姿が捉えにくい筈!
"ファイアーボール"は姉さんを追い越し、お師匠様へと迫る。
「なかなか、いい作戦だ」とお師匠様は笑って答えた。
次の瞬間、お師匠様は目の前の空気をデコピンするかのように右手の人差し指を弾いた。
ただそれだけで私の"ファイアーボール"は消し飛び、姉さんの下段からの斜め左の振り上げの剣を右手の人差し指でけ、剣を押し弾き、姉さんを同じ指でデコピンした。
それだけで姉さんはまるで強力なタックルを食らったかの様に私に飛んできた!
「……っ!」
私は姉さんを抱き止めようとしたけど、衝撃を抑えきれず、一緒にふき飛んだ。
(ズザザッーー!)
姉さんは脳震盪でけず、私は姉さんにのしかかれているからけない…!
そんな私達を見て、お師匠様は、
「まぁ、こんなもんか」
お師匠様は私達を文字通り、指先1つで無力化した。
圧倒的すぎる……!これが『全能の大英雄』……!これが全人類最強の男………!
「おーい、リリ?大丈夫か?」
姉さんがなかなか起きないのを気にしてお師匠様が心配しにきた。
「仕方ない、ベッドで休ませてやるか。」
お師匠様は面倒くさそうな顔しながら姉さんをお姫様抱っこして連れていった。
「んッ、んッ、ん~~ん。」
姉さんは家の裏にある勝手口前で目を覚ました様で、チラッと目が開いたのが遠くから見えたけど、この狀況を理解して、そのまま目を瞑った…。
お師匠様はそんな事に全く気がついていない。
私は駆け足で姉さんの元に著き、お師匠様がその事に「?」を頭に浮かべているのを気にせず、
(ゴンッ)
私は自の『ソウルウェポン』で姉さんの頭を軽く叩いた。
私の『ソウルウェポン』の先端にはい魔法寶石が付いているから、威力は軽く叩いた程度でも申し分ない。
その証拠に「イテッ!」と姉さんが反応した。
「「「…………………」」」
姉さんの顔に冷や汗が出てきている。
「はぁ~、リリ。寢たフリしなくても運んでやっていたから心配するな」
お師匠様はそう言い、そのまま家の中にっていった…。
私と羨ましそうな顔の守姫さんと技姫さんと森から帰ってこない攻武さんを殘して。
ドアが閉まっていく中で見えた姉さんの顔は、幸せそうだった……。
そんなじで、私達の初日の修行は終わった。
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