《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第11.5話 魔神、テンプレに遭う
リリとルルが《オルライトス》に追いかけ回されている頃……
===魔神視點=====================
昨日はよく眠れた。
1日ぶりなのにベッドは最高じゃった。
今日の朝ご飯も魔神領にいた頃の方が豪華なものばかり食べておったのに、とっても味かった。
今日もクエストをけようと朝からギルドに向かう。
村の人達は活気に溢れて商売をしたり、畑を耕したりと元気に生活しておった。
そんな微笑ましい風景を見ながら歩いているといつの間にかギルドについていた様だ。
ギルドの中にると、人はまだなく、クエストボードも空いておったので難易度Fのクエストボードに向かい、依頼を探す。
薬草納品や鉱石採掘、庭の草むしりなど採取や便利屋方面の依頼は沢山あったが、討伐系が昨日と同じゴブリン5とスライム10しか無かったので、2つけられるか昨日と同じ付嬢に聞いてみる。
「けられますが……、出來ますか?」とは疑いの目で見ておる……。
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「ええ、大丈夫です。エルフの実力、見せてあげます!」
エルフじゃないがの。
「心配ではありますが、同族を信じてみようと思います!頑張ってください!」
はそう言って、妾を送り出してくれた。
「頑張ってきます!」
妾は自然と返事をしていた。
……、エルフ、悪くないかもしれん。
妾は魔神の力でゴブリン5を昨日と同じ方法で殺し、魔石と耳を回収。
殘るスライムだが、4と6と2回探す事になったが、無事斬り殺し、魔石とプヨプヨしたを一部分持ってギルドに戻った。
もう晝頃になっているからか、ギルドは大賑わいじゃった。
「あっ、モリーさん!もう帰って來たんですか!?」
いつもの付嬢のが驚いた様子でこっちに駆け寄って來た。
「ええ、運が良くて……。すぐに2種類とも見つけられました」
妾は戻る途中に考えていたセリフをそのまま言う。
はすぐ信じた様で、
「そうですか、ではこちらへ」と付に案してくれている途中に、
「おい、そこのエルフ!なかなかいいしてんじゃねぇか!!」
それを聞いた瞬間、付嬢の顔が見るからに嫌そうになった。
妾は一瞬付嬢の事かと思ったが、今の妾はエルフの姿じゃったと思い出し、妾に言われている事がわかったのじゃが、何だこいつは?
顔は豚の様な膨れ上がり、腹も膨らみ、背丈は妾より低い。服は泥まみれで、風呂に何日もっていないのだろう、凄い臭を放ち、こちらに寄って來た。
すると、男の聲が聞こえたのか、同じ様な男があと5人更に寄って來た。
「気持ち悪い!失せろ!」
妾は口調が元に戻りかけているのに気づかず、男達を睨みながら言い放った。
「何をッ!このアマッ!!」
男達が怒りに顔を赤に染めている中、その中の一人が妾に向かって後ろに背負っていた斧を振り下ろした。
それを見て、付嬢はこれから起こるであろう悲劇を見ぬよう目を固くギュッと瞑った。
だが、その振りは妾からしてみれば極めて遅く、容易に左手でけ止めれた。
「「「「「「「……………!」」」」」」」
「噓……、だろ…。あいつは確かBランク冒険者だった筈!Bランク冒険者の一撃をけ止めた…、だと!」
男達はもちろん、付嬢や周りにいた奴まで驚いておる。
「はぁ~、この程度でBランクなんて。笑えますね~!」
妾はエルフ口調に戻し、棘のある言い方で男達に馬鹿にしてやり、斧を持ってる左手に力をれ、
(バキィーーン!)
「「「「「「ヒッ!!!」」」」」」
斧を壊してやると男達は短い悲鳴をあげ後ずさり、付嬢は目を見開いて呆然と立ち盡くしていた。
「取り敢えず~、あなた方は~、失せろ」
最初はエルフ口調にし、最後は元の口調にして、男達に中級風屬魔法"ウィンドカーテン"を使用した。
"ウィンドカーテン"は本來、矢などを防ぐものだが、それを改変し、カーテンの向きを上から下ではなく、前にして男達をふき飛ばした。妾からしてはこの程度の改変は造作もない。
男達は壁に激突し、壁にヒビをれた後、気を失った。
「さあ、付嬢さん。早く、依頼達報告をしましょう!」
この一部始終を見ていた人達は、口々に、
「あれって"ウィンドカーテン"だよな?」
「それにしては威力が高くなかったか!?」
「"ウィンドカーテン"って前に飛ばせたっけ?」
「そんな訳ねぇだろ!あれは威力を弱めた"ウィンドブレス"に決まってんだろ!!」
「いやでも、"ウィンドブレス"はかなり広範囲だから周りのテーブルも吹っ飛ぶだろ?
うるさい奴らをほって付嬢に話しかけるが、暫くフリーズして、
「お待たせして申し訳ございません。
今回の魔石はゴブリン5個で大銀貨1枚、スライム10個で大銀貨1枚、ゴブリン5の依頼達報酬が大銀貨1枚にスライム10の依頼達報酬が大銀貨1枚で合計大銀貨4枚になります」
「ありがとうございます」
「いえいえ、明日の會試験、頑張ってくださいね!」
言われて明日じゃったと思い出す。
「はい!頑張ります!」
妾はギルドを出て、宿屋に今日の分も支払って明日に備える。
「まあ、大丈夫じゃろ」
妾は今日も変わらないベッドで寢た。
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作品の設定上、Bランク冒険者ぐらいは雑魚に見えますが、そこら辺はご了承ください。
この魔神編は本編となるべく並行して進めようと思います。
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