《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第14話 ユウキ、ラーグ村でバレてた…

===ルル視點=====================

「それはまた……、命知らずな事をやりましたね……………」

「ああ、全くだ」

姉さんは憐れむような目で村人を見て、村人も當時を思い出して遠い目をしている。

「あんたらも知っているだろうが、ユーグラスさんは俺たちの総攻撃に対して赤子の手を捻るかのようにあしらっていったんだ」

「おい!今回の訪問者は格が今までの比じゃねぇーぞ!!」

ある日、見張り役の男が村中を走り回りながらんでいるのを家のリビングで武を研ぎながら聞いていた。

「へぇー、今回は骨がありそうだな」

「ああ、最近の訪問者は腰抜けや運だけの奴や自惚れ野郎、実戦経験のほとんど無い力に頼り過ぎな奴らばっかりだったもんな」

「何でも、守衛長のグラハさんも警戒する程の奴らしい」

「マジかよ!?あの村最強のグラハが!?」

「今回は村人総員するかも。」

家の外でみんなが騒いでいる。

「あなた、大丈夫?」

妻のアンが心配そうな顔で俺を覗き込んでいた。俺は話を聞くのに夢中で、武を研いでいたのを忘れていた…。

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俺はいつの間にか不安な表になっていたみたいだ…。妻には心配はかけたくない。

「ああ、俺とアンが組めば訪問者なんて敵じゃないさ」

「ええ、頑張りましょう」

俺とアンは抱き合い、訪問者打倒を志した。

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「あれが訪問者…」

俺の視界には正門前で佇んでいるいかにもエルフってじの緑の髪、目、服を著た男と守衛長のグラハさんを筆頭に村中の人がエルフの男に敵対しているようなじで向き合っていた。

當然、俺とアンもその中にいる。

「この村では、訪問者の力を試す風習がある!気は進まないだろうが、風習なので否が応でもやってもらう!!」

グラハさんは高らかにエルフの男に宣言した。

グラハさんは28歳での所々に傷があり、黒っぽいに2mはある長、そして、"黒鉄"と呼ばれる普通の鉄の5倍はある鎧を全に著ている。明らかに完全裝備だ。

よく見ると、村中の人が各々の最強裝備を著て、厳戒態勢をとっている。當然、俺たちもだ。

「あの~、平和的解決という方法はありませんか?」

エルフの男は困ったような顔で渉してきた。

「平和的解決は出來ない!そちらも早く準備をしろ!!」

グラハさんはこの狀況でもじず、軽裝備のエルフ達に怒りをわにして、もはや闘志どころか殺気を向けて怒鳴った事に村中の人は震え上がる。

それを向けられたエルフの男は怖かったのか、肩を震わせ、

「おい。なに俺のに殺意を向けてやがる」

怖がっているのかと思いきや、口調をガラッと変えグラハさんの殺気を軽く超える殺気を村人全員に向けてきた…!

「「「「「「「「「………………………………っ!」」」」」」」」」

これには全員が恐怖し、を震わせ、後ずさる。當然俺たちも。

「な、何者だ!そこまでの殺意!化けか!?」

グラハさんはあまりの恐怖に後ずさりながら言い返すように聲を張り上げたが、

「さあ、來いよ。1人殘らず相手してやる」

もはや限界だった…。俺はアンの手を引いて逃げるように村の中に逃げ込もうと駆け出す!何だあいつは!?何だあの殺気は!?今から俺たちはあんな化けと戦わされるところだったのか!?

「ひっ!怯むなっ!!総員!かかれーー!!!」

グラハさんは自の『ソウルウェポン』の能力、"周囲の人の士気を急激に高める"の影響で、俺とアンは足を止め、今度はエルフの男に駆け出した…。目の前のエルフを倒す事しか考えられなかった…。それは周囲の人も同じで…、

「「「「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!」」」」」」」」」」

一斉に俺たちはエルフの男に駆け出した!

ただこいつを倒す為に。

「はぁ~、中々面倒な事をしてくれちゃってっ!」

エルフの男は村人達が放った無數の魔法を躱しながら突撃している俺たちに迫ってくる……!

「『魔導』 "魔法封印" "樹海拘束"」

「きゃゃゃゃぁっ!?」

アンは突如現れた木のツタに絡まれ、拘束された!?

「うぉぉっ!?」

俺の足元からもツタが出てきて俺も拘束される。周りはもう阿鼻喚で、

「「「「「「「「「うあぁぁぁぁっ!!!」」」」」」」」」

「なっ、何だこれは!?絡みついてくる!?」

「早く焼き払わないと……!!あれ!?魔法が発しない!?核しか出ない!?魔素が……、消えてる!?」

「この木の枝!俺たちの魔力を吸い取るぞ!!早く抜け出せ!!」

「どうやって!?魔法も使えないし!!『ソウルウェポン』も手が拘束されてうまく使えないぞ!!」

「お、おい!!あいつさっき、『魔導』って言わなかったか!?」

「バカ言え!!『魔導』は『全能の大英雄』様しか使える訳ねぇだろっ!?」

「でも、『全能の大英雄』様は800年前に姿を消して行方不明だったはず!!!」

「私は『全能の大英雄』様ではありません。ユーグラスと申します」

様々な怒りや恐怖の聲が響く中、男は淡々と靜かな聲で名乗ったが、その聲は恐ろしく響き渡った。男はそのまま木の枝やツタで拘束された人々の合間をってグラハさんのもとに行き、

「私はただ、食品の売り込みと調味料を買いに來ただけですので」

ユーグラスという男はグラハさんに語りかけたが、次の瞬間!

「何やってんですか~~!?「ぐほぉっ!」來て早々村人を拘束って!?友好的な関係をつくるんじゃないんですか!?私の事で怒ってくれたのは嬉しいんですが、限度があります!!さあ!早く!解放してあげてください!!」

一緒にいたがユーグラスさんに頭から突撃してふっ飛ばし、説教をし始めた……。男は起き上がり正座で渋々聞いていた…。

「そ、その、なんだ、ちょっとやり過ぎてしまったな。す、すまない」と最終的に村人全員に頭を下げたのには驚いた。

「ではっ!これからよろしくお願いしますね!!私達の正などについてはです!」

シナというはユーグラスさんと一緒に頭を下げ、輝くような笑顔を向けた……。

これからこの村は……、どうなるのだろうか…。

>>>ルル視點(現在)>>>>>>>>>>>>>>>

「まあ、そんな事があったのさ。俺や他の連中はユーグラスさんの事を『全能の大英雄』様と思っているが、本人の目の前で言う訳にもいかねぇし、村長的なポチジョンでいてもらう事で落ち著いたのさ」

確かに今の話は驚いたけどそれより驚いたのは……、

「200年以上も生きているんですか!?」

姉さんは私と同じところに目をつけたみたい。

「あ、ああ。知らないのも無理はねぇよな。この《ラーグ村》で生まれてくる人は長くこの場所を守れるように平均年齢が250歳になっていて、はお前らでいう50歳くらいまでしか老いる事が出來ねぇのよ」

す、すごい…。この40歳くらいのおっさんが200歳なんて、

「まるで、「エルフ族みたいですね!」」

姉さんが私より先に言ってしまった……。

すると、おっさんは笑い出し、

「ああ、何せ俺たちは1000年以上も前に來たエルフ族の加護をけた一族だからな」

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最強の村と言われた《ラーグ村》に住む人達もユウキの手にかかればチョチョイのチョイですね!

次回はユウキ視點になります。

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