《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第24話 攻武さんと技姫さんがいつもやってる事

===ルル視點==================

「取り敢えず、帰って守姫に治してもらうか。"転移"」

お師匠様は疲れて倒れている私達の肩にれ、転移を使用した。

「おーい、守姫~?ちょっと、リリとルルの怪我を治してしいんだが?あと、力も」

視界は一瞬で家のリビングへと変わり、いつもは目の前に守姫さんが待機しているはずなのにいなかったようで、お師匠様が守姫さんを探しに行った。お師匠様は気づいていなかったみたいだけど、上で(ドタバタ)と足音が聞こえるから守姫さんは上にいる筈。………何故焦っているかのようにドタバタしているのは知らないけど。

「おぉ、おぉ。こりゃ、隨分無茶したなー」

玄関から攻武さんの聲が聞こえたから玄関を見るとそこにはまあまあ疲れのが見られる攻武さんがこっちを見ていた。

「攻武さんがいらっしゃるなんて、珍しいですね」

姉さんが首だけ浮かせて言った。そう、いつもはこの森の魔の間引きをする為に技姫さんと晩飯の時まで帰ってこないけど、今日は日が真上にあるのは《ミノタウルスキング》に寢転がっている時に確認していたから今は晝ぐらいなのに…。

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「ああ、今日はどっかの雙子さんが22も間引きしてくれたから仕事量が減ったんだよ。だから、今は技姫と代で晝飯を家で食う事になったから、最初を勝ち取った俺が來たって訳よ」

攻武さんは靴をぎながら教えてくれた。

「そう言えば、攻武さんと技姫さんは一の魔をいつも倒しているんですか?」

姉さんが丁度聞きたかった質問をしてくれた。……やっぱり私達は運命共同…!

「うーんとそうだな~。大85ってところか」

攻武さんが指を8回折ってからとんでもない數値を言った。

「えっ!!85!?……って!痛っ!!」

姉さんは驚きのあまり無理にを起こしてしまい、痛みをけてしまう。

「おいおい、大丈夫か?」

「う、うぅぅぅ。ええ、大丈夫です。それより數え間違いではありませんよね?」

姉さんはゆっくりを橫にすると再度攻武さんに聞いた。確かに信じられないけど………。

「最近ちょっとずつ間引きする量が増えて來てるんだよな~。まあ、確かに大変だが、王はお前達が來るまで1人で朝早く起きて朝飯までに終わらして來てたぞ」

「「あ、ああ~~」」

確かにお師匠様なら可能かも……。

「まあ、その習慣のおでお前達は生きてるんだけどな」

攻武さんの容赦ない言葉に思わず気圧きおされる。

「確かに……。私達はこの森には恐怖とかの負のしかじられませんが、師匠と出會えた事だけは謝しています」

「………………私も」

姉さんの迷いない言葉に攻武さんは目を見開き、そして、

「アハハハハハハっ!!」

急に笑い出した!

「む。何で笑うんですか!?」「"ファイア"」

「うおっ!あっち!!」

攻武さんの笑いに怒ったのは姉さんだけでなく、私もちょっとイラっとしたから攻武さんの髪のにマッチの火のような"ファイア"をぶつけると多は熱かったようで、笑いは止まった。

「いやいや、すまねぇ。別にお前達の事を馬鹿にしていた訳じゃねぇよ。ほら、そこを見てみろ」

攻武さんはダイニングの方に指を指す。すると、そこには恥ずかしさからか気まずそうにダイニングの扉をゆっくりと閉めようとしていたお師匠様がいた。

「「「あ」」」

私達は目が合い、そのまま無言になる。まあ、そこそこ無言が続くとダイニング近くの階段から守姫さんが姿を現した。

「ご主人様っ!大変お待たせして申し訳ありません!!で、リリとルルの治療をすればよろしいので?」

何も知らない守姫さんが助け舟を出してくれた。

「あ、ああ。頼む。その後に晝ご飯を作ってくれ。一気にあれこれと頼んでごめんな」

お師匠様は表をいつもどおりに戻し、手早く守姫さんに要件を伝えた。

「では、同時に行いますね。ちょっとそこの2人はかないでね~」

(ビリビリ)

守姫さんは自分の右手に純白のの丈程ある片手剣を顕現させて、剣の柄頭から真っ白な包帯の様な紙を出してそれを手のひらサイズくらいで4枚切り取った。その後の余った紙は柄頭に戻っていった。チラッと見たところ、その柄頭には不思議な事にさっきの紙を出しれするが見當たらないけど……。守姫さんは4枚の紙を私達の周りに四角形の角の様に浮かべると剣は消えた…。

それにしてもあれが守姫さんの…いや、お師匠様の『ソウルウェポン』の一つ、本來の守姫さんか……。

「『結界』"治癒結界"!」

守姫さんが聞いたこともない事を言うと浮かんでいた4枚の紙によく分からない模様の様な緑の文字が現れ、その後、紙の中心から緑の線が現れ、それがお互いの線と繋がると薄い緑の四角形が私達を包み込む様に展開された。

「これは?」

「………!姉さん、これ、治癒効果がある」

「はい、その通り。だからそこに居るだけで回復するからかないでね」

そう言うと守姫さんはダイニングの隣にあるキッチンに向かった。

「まあ、そこでゆっくりしとけ」

「守姫の"治癒結界"は効き目いいぞ~」

お師匠様と攻武さんはそう言って各々の部屋へと言ってしまいました。

「ねぇ、ルル。やっぱり守姫さんは凄いね」

「………うん」

その場に居るだけで回復魔法が常時かかるなんて聞いたこともない。やっぱり『全能の大英雄』の『ソウルウェポン』の名は伊達じゃない。

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私達はその後、10分くらいで傷どころか力までも全回復し、丁度晝ご飯が出來たので技姫さんとティフィラさんを除いたみんなで食べた後、今は家の前にあるちょっとした丘にティフィラさんとお師匠様が私達と向かい合う様に立っていた……。

「ていうか、ティフィラさんは今までどこに居たんですか?」

確かに……。

「一回"転移"で《世界樹の森》にある家から私を取りに行ってたんですよ」

なるほど…。

「………これから何するの?」

私は今一番気になっていた質問をする。

「これからここにいるティフィラと模擬戦をやってもらう。勿論、『』無しで」

お師匠様はティフィラさんの頭をポンポンと軽く叩きながら説明した。この場合のポンポンはでると同じ意味を持つので案の定、ティフィラさんの顔は幸せ一杯でそれを見て姉さんは悔しそうにしながら既に闘志を燃やしていた。

「ああ、勿論お前達は全力でやっていいぞ。全力でやらないとはっきり言って話にならないからな」

お師匠様の言っている事は正しい…。初めて來た時の"ファイアブレス"は上級魔法とはいえ、威力は私の"ファイアブレス"の3倍はあった。

「じゃあ、始めるぞ」

お師匠様のダラけた言葉でイマイチが出ないけど私達は姉さんは右手に、私は左手に自の『ソウルウェポン』を顕現させて構える。実は私は左利きで、両親に右利きに矯正されたから箸とかは右で持つけど戦闘では左手で戦う様にしている。……因みに焦ると右手に顕現してしまうから地味に困っている。…矯正って意外と影響力がある……。

一方、ティフィラさんは何の構えも無し。ただ立っているだけ。

「じゃあ、始め!」

お師匠様の掛け聲と共に私達はティフィラさん目掛けて駆け出した……。

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今回は珍しくというか初でしょうか、リリとルルと攻武という組み合わせを書いてみました。……なんかユウキと攻武って似てる………。

さて、次回はユウキ視點です。

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