《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第102話 対面
===ユウキ視點========================
「…………あ、あんたは?」
「私はアルナ。この世界『オリジン』の管理者です」
の神、アルナ。その名前とどういった神なのかは有名だ。
名前の通り、を司る神と言われていて、どの大陸でも圧倒的な信者數を誇る『アルナ教』の主神。
「そこまで知っていただけるとは、栄です」
さも當然かのように心を読み取ったところを見ると、今までの神とはレベルが違いそうだ。
「それくらい常識だ。それより、『オリジン』って何だ?この世界とはどっちを指している?」
オリジンは起源・源という意味を持っているし、この世界を指しているのが今いる神界とやらなら納得がいくが、もし、俺達が暮らしていた世界の事を指していたのなら、こいつは今まで、あの神どもを放置していた事になる。
「……せっかちですね。順を追って説明しますよ」
「まず、『オリジン』はあなたが思っている通り、源とか起源という意味で、『オリジン』からあらゆる世界が生まれていきました」
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「そして、この世界とはあなた達が暮らしていた世界の事ですよ」
淡々と答えたアルナにしばかり怒りを覚えるが、ここで俺が怒るのは筋違いだ。グッと堪える。
「………え、えぇーと、それ初めて聞いたんですけど?」
どうやらリリとルルも知らなかったようで、驚いた顔になっている。
「ええ、教える必要がありませんから」
「……………ショック………」
ズバッと言い捨てながら微笑んだのを見て、項垂れるリリ。そして、ちょうど俺からは真正面からリリの顔が見えてしまう。殘念そうな顔になりながらも整った可らしい顔が良く見えて…………あれ?
「なあ、今更なんだが………」
「なんですか?師匠?」
「お前、し長したか?」
リリはキョトンとした顔になるが、構い無しにリリを見つめる。………やっぱり顔があのさ全開の顔から大人に近づいた中學生ぐらいの顔になっている。前までは小學生とかぐらいだったのに。
「ああ、それは『共神化』の影響ですよ」
アルナがこっちへと歩み寄りながら、話を進める。
「『共神化』は2人が合する訳ですから、2人の長速度が同じじゃないといけません。ですが、そんなのは無理です。よって、今までのリリさんとルルさんは長を止められていたんです」
そっとリリの顔を見る。すると、同じタイミングで顔を向けて來るが、どうやら初耳だったみたいで、よく分かってないような顔になっている。
「それは恐らく2人に『共神化』を與えた人がやったんでしょう。ですが、それもリリさんとルルさんの強大な力によって壊れてしまい、今長が始まっているのでしょう。まあ、私の『雙生の』のおかげで同じ長スピードになっているみたいだけど」
アルナに言われて、リリとリリの隣にいるルルを見比べて見る。………確かに同年齢と言えそうな見た目だ。
「………私と姉さんは運命共同」
「う、うん!そうだね~!」
急にルルがリリと腕を組んだ事により、俺が落ちそうになり、リリが慌てていたが、ルルには見えなかったみたいだ。
「………さて、自己紹介はこのくらいにして、本題にります」
アルナの目が真剣になり、空気が変わったのをじてリリもルルも真面目な顔になる。………一応俺も真面目なんだが、年下にお姫様抱っこされているとちょっとなー。
「まず、ユウキさんがやった事を説明します」
アルナが目配りすると、アギラと今までずっと隅にいたもう1人のが上に丸いが空いた青いガラスのような2つの球を持って、橫並びにし離れて立った。
ようやく知れる。…………俺の意識が無かった時、一何があったのか?
2つ球が輝き、上に空いたからが溢れる。それはまるでスクリーンのようにある映像を映し出した。
(ゴォーン!ゴォーン!ゴォーン!)
に響くような重い鐘の音が鳴っている。だが、映像には鐘らしきものが映っていない。代わりにまるでこの世とは思えない幻想的な風景が映し出されていた。
空は金に輝き、雪のように舞い散る。そして、その中心部には倒れこむ俺と俺を擔ごうとしているアルナが居た。
「……………あんたが助けてくれたのか?」
俺はアルナを見據えて聞くが、アルナは複雑そうな表で首を橫に振った。
「……あれはあなたが生み出した神界。それが私の神界が同調し、一時的にあの場所が神界となりました。あれが無かったら私はあなたを助ける事は出來ませんでした」
アルナはそう言うと、1つの本を俺に渡して來た。その本は四隅が丸くなっていて、全的に古びている。黃土の表紙にはたった1つの言葉。
"初代神王がした奇跡"
「そこには表紙の通り、初代神王様がした奇跡の數々が記されています。その中でも最初に行った最大の奇跡。それは"神界の拡張と同化、分離化"です」
本の目次をめくり、題名『神界の拡張と同化、分離化』をめくるとそこには1人の男を中心に黃い円が広がっていく様子やそれが何個にも分かれる様子が描かれていた。
「………へぇ、初代神王様って創造神だったんだ~~」
リリが呑気に言っているが、そんな簡単に済ませる事じゃない。こんなの、神を超えているんじゃないのか?
「ええ、その通りです。大半の神がこれをお伽話とし、信じる者はいません」
アルナは本を開いて読んでいる俺から上から引き抜くように奪い、本を消した。恐らく"アイテムボックス"のようなじになおしたんだろう。
「ですが、私は確信しました。初代神王は居たと。あなたが起こした神界の拡張と同化の現象を見て」
「いやいや、ちょっと待ってくれ。俺は神界なんてこれっぽっちも知らなかったんだぞ?そんな俺がーー」
「関係ありません」
俺の言葉に重ねるように強く言われ、思わず黙り込む。アルナの表は真剣そのもので、俺の何かを見通そうとしているみたいだ。
「ええ、そうですよ?あなたの奧底に眠る"力"を知りたいんです」
「は?力?」
アルナは俺の奧底に眠る力と言った。そんなものは無いはずだ。な……い……は………ず…………
『これらが君が失った過去だ』
突如、聞き覚えの無い聲が聞こえた。そこそこ年をとった男の聲が……。
「………その聲は一誰なんですか?」
どうやら、思った事だけじゃなく、頭の中まで覗けるらしい。
アルナはゆっくりと、だが、威圧的に近づいてくる。リリがその威圧に思わず後ずさりをするが、アルナが來る速度の方が速かった。
「……あなたの頭、深く覗かせてもらいます……」
アルナに頭を摑まれ、一瞬、針で突かれたような痛みをじた後、急激に眠気が襲いかかってくる。耐える事が出來ないほど。
薄れゆく意識。真剣なアルナの表と心配そうに見つめてくるリリの顔が見えた………。
『……ねぇ、何をやってるの?』
何でもいいだろ、別にお前には関係無いんだから。
『……ふーん、まあ良いけど。でも、私を覗こうとしてくるのはほっとけないな~』
なら、退かして良いぞ。
『…………知り合いだけど良いの?』
知った事か、知り合いよりお前を優先するだけだ。
『……あ、ありがと……』
……気にするな。
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