《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第110話 代表達と対面

===ユウキ視點========================

「お前らはどうして大事な時にーー」

何時間か前にルルが去った後もティフィラ達に説教を続けていたら、ルルの安全を確かめる為に発していた"探知"にそれどころじゃない反応をじた。

それも、魔力反応では無く、反応のみ。

「……おい、お前らはそこで待ってろ。リリ!」

「え?あ、はい!!」

今のティフィラ達ははっきり言って使えないので、アギラと話していたリリを呼び、リリの肩を摑んですぐさま転移した。

「え……?何ですか、これは?」

「知るか、それよりさっさと始末するぞ」

俺達の目の前には「排除」としか言わない、人間と魔が無理矢理合されたようなもの達がこっちに向かってきている。

俺達はルル達の前に転移し、俺はまだ守姫達はまだ復活してないから"ブレイド"で剣を作り、リリは自の『ソウルウェポン』を構える。

「……!お師匠様!!これは一……!」

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「………マスター、指示を」

魔力がカラッカラのルルと、かなり疲弊しているイアが俺達の側に駆け寄るが、今の狀態では戦闘はとても無理なので、黙ってティフィラ達の所へ転移させる。

「ノルマは……1人當たり15ってところか」

「………良いですけど、相手は未知數なんですよ?どうすれば……」

「こうする」と言いながら、『魔導』"萬掌握"で地面の土や草木をり、1殘らず拘束する。

「『殲滅武』"刀・一刀斬破"」

大陸に深いを作る程の斬撃を、15くらいに當たるように放つ。意外な事に簡単に両斷でき、上半分は拘束した土や草木と共に地面に落ち、下半分は拘束されたままかなくなった。

てっきり何か仕掛けがあると思ったんだけどなー。

「よし、やってみろ」

「え~!まあ………やりますけど…」

リリは俺と同じ事を口にして、斬撃を放ったが、距離が短く、5くらいしか両斷出來ていなかった。

「おーい、もっと腰を據えてだな~」

「えぇ~と、こうですか」

「そうそう」

もう一度、リリは斬撃を放つ。だが、新たに5程度。し距離がびただけだ。

「もっと手首のスナップを利かせろ」

「う~ん、なら、こうは!?」

新たに放ったリリの斬撃はさらに奧まで屆き、5程度両斷して今までで漸く全部両斷した。

「………練習しとけよ」

「…場所があったらやります」

警戒した分、しょうもない敵だったのに肩かしを覚えながら、リリと共にティフィラ達の所へ転移した。

転移して戻ってくると、心配そうにしているルルと、俺の代わりに説教を続行してくれたイアと説教をけているティフィラ達とアギラが居た。

もう1人の眷屬は今の事態をアルナ辺りに確認しに行ったのだろう。

「………あ、どうだった?」

「あー、予想以上の雑魚だったよ」

リリは"大陸斬破"があまり上手くいかなかった事を隠したが、ルルにある程度あった事を話ししている。といっても、あまり話すことは無いけどな。

だが、奇妙ではあった。

あれらは間違い無く『神の強ゴットグリード』の仕業だと思うのだが、気になる事が2つある。

1つは何故、あのレベルの刺客を送り込んだのか?

あれらは魔の中でも弱い分類にるだろう。そんな雑魚をいくら送り込んでも意味の無い事は奴らだって分かるはずだ。

2つ目はあいつらには魔力が無かった。

どんなに魔力が扱えない人間もどんなに弱い魔でも、植でも、この大陸に存在する時點で魔力を微量ながらも持っていないとおかしい。

神気とやらもある程度は魔力に似ているから魔力をじる時のようにある程度は何かをじられる。

なのに、あれらからは全く何もじなかった。一あれらは………。

「……まあ、それはおいおいアルナ辺りが教えてくれるだろうから……。おーい、イア」

「お呼びですか?マスター?」

呼んだ途端、すぐさま俺の前に來たイアに、みんなに2日後に行を開始するから準備をするように伝える。

イアは深く頷くとティフィラ達の所へ戻っていった。

「あ、師匠。2日後にむかうんですか?」

話を聞いていたリリが、ちょっと気まずそうに聞いてくる。

「ああ、そうだが?」

「なら、ちょっと行っておかないといけないところが……」

しめんどくさそうな気がしたが、可い弟子の頼みだ。聞かない訳にはいかない。

「ああ、別に良いぞ。明日行くか」

「……はい。……怒らないでくださいね?」

俺はそこまで短気では無いので、「怒る訳ねぇだろ」と軽く返事した後、教會の近くの広場だということを無視して野営の準備をし始めた…。

(ふぁ~ぁ、おはようございます~)(あ~、ねむ)(おはようございます)

今は朝頃。野営とは思えないほど快適な夜を越せてリリ達にある所に転移してほしいと頼まれ、転移した矢先に大人數の4種族それぞれの騎士や兵士、狩人のような奴や職人達に囲まれている。

「………おい」

「………はい、何でしょう?」

「隨分と荒い歓迎だな」

「…おかしいですね、もっと友好的な歓迎をけると思ったんですが……」

俺は薄っすらと青筋を浮かべながら、リリに聞くが、リリも予想していなかった事態のようだ。

「こいつらが言っていた……!」「いくらシャルティ様の予視とはいえ……!」「取り敢えずひっ捕らえてからで良いだろう!!」などと騒な會話をしてらっしゃる。

しかも、他種族と仲の悪い獣人族が居るのにも関わらず、満場一致で捕らえるか殺すかの話し合いをしている。

「お前らか!シャルティの言う救世主とは!!」

俺らを囲う円に隙間が出來たと思いきや、こっちに向かって歩きながら青年っぽい見た目で図太い聲で高らかにんでいるように喋っている獣人族は確か……連合國の獣人族代表のグレース。

あのの至る所から銀が見えていて、戦闘を続行するのに重要な箇所しか鎧が付いていないきやすさ重視の戦闘服を著ている。

「靜かにしてください、これだから獣人族は……」

グレースの聲にうんざりしているのか、耳を塞いでうるさいよアピールをしながらガレットとし離れた所ではあるが一緒にこっちに向かって來ている好青年というじのエルフ族は連合國のエルフ族代表のエンフィート。

の髪をなびかせ、俺が《ラーグ村》に行く時に幻覚させている緑を基調としたものとほぼ同じ民族裝を著ている。

「………本當に來おったな。やはり、シャルティの予視は相変わらずの的中率じゃ」

こっちをし離れたところで見つめる背は低く、顔はいかつく、茶の無髭がよりいかつさを引き立てている黃土の何かの作業服を著ているおっさんはドワーフ族代表のガレット。

「………私が見た未來は余程の事がない限り、変わりませんよ」

その隣で金の杖の先端に薄っすら見えるほどの明な球を浮かべさせている恐らく『ソウルウェポン』であろう杖を立てて、金の髪を下ろし、目は閉じていて、真っ白なドレスが似合う。連合國のーー

「……人族代表、シャルティ…」

「初めてお會いします。我らの大英雄、『全能の大英雄』様」

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