《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》1-4.5き出す者たち
side マイカ
異世界にマイカとユウトのクラスが召喚されてから4日目の夜、疲れ切って早々に寢た、ユウトの寢顔を見ながらマイカは今に至るまでの出來事を思い出していた。
1日目は新學年になってユウくんが同じクラスで嬉しかったけど、なんか突然召喚されて、ユウくんが王城から逃げ出すからってついて行って、疲れたなぁ。あのときユウくんに付いて來たのは正解だよね。もしかしたらもう會えなくなってたかもしれないし。パーカー似合うって褒められたのは嬉しかったけどさ。
2日目はゴブリンの森にる準備とかして、実際にったのは3日目か~。あれもよく考えたらデートなのかな? なんてね~。
3日目の夜はユウくんが魔力切れ起こして倒れちゃったし、でも膝枕してユウくんが寢てるの見てたら、いつの間にか長したなぁ~。なんて思ったりもしたけど、あどけない寢顔は昔から殆ど変わってなかったな~。
今日は街でデートできたし、一緒の部屋になったというか、無理矢理しちゃった。だけど何もしてくれないのは酷いなぁ。しはそういう素振りを見せてくれても、いいと思うんだけどな~。
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マイカはため息をつきながら、寢ていると思われるユウトの頭をでた。ユウトは今日の事を思い出してマイカが笑っていた頃から起きていた。
「どうしたマイカが溜め息つくなんて珍しい、やっぱり元の世界に帰りたいか?」
「うわぁ、びっくりしたな~。起きてたのか~」
マイカは、寢ていると思っていたユウトが起きていた事に、聲をあげて驚いた。
「まぁ、さっきふと目が覚めた。それはそうと、溜め息ついてたけど、やっぱり戻りたいか?」
優しいんだけどねぇ、もうし私の気持ちに気づいてほしいな~。
「いや、違くて、これからどうなっちゃうのかな〜とか、考えちゃったらね~」
流石にユウトがヘタレで、自分に手を出さない事で悩んでため息ついてたなんて言えない、マイカはとっさにもう1つの悩みであるこれからの事について話していた。
「あー、そっか。まぁ、なんとかしていくよ、最悪さ、異世界で過ごすのもマイカがいるし悪くないかもな」
はぁ、なんでユウくんはこういうことを無意識に言っちゃうんだろうな~。
マイカは、心の中で溜め息をつきながら、ユウトの鈍さに悩んだ。
「もう寢るねぇ、ユウくんおやすみ~」
ユウくんに期待するよりも、私からくしかないのかな~。
「あぁ、おやすみ」
まぁ、これからの生活もユウくんとの事もなるようになるかな。
マイカ side out
side ?
「はぁー、ユウトさんはどこに行ってしまったんでしょうか?」
今日で異世界に召喚されてから4日も経つのに、一緒にここにやってきたはずなのに。
「きっと、あの馴染みだからと言ってユウトさんと一緒にいた、あのの仕業に違いありません」
「どうしたの? 永田さん、そろそろ夕飯の時間だよ」
そう言ってカンナの部屋を訪ねて來たのは、ユウトの友人である、カズヤだった。
「も~、カンナでいいってカズヤくん私は貴族じゃないし、今は名前だけなんだから」
「わっ、わかったよ。カンナさん」
基本的に異を名前で呼ばないカズヤは、學年のアイドル的存在のカンナを、名前呼びする事は、なんともいえないものだった。
「行こっか、ご飯食べに」
「あっ、うん」
「ところでカズヤくんは、ユウトさんと仲が良かったよね?」
「えっ、あぁ、そうだけど。どうしたの?」
「ユウトさんが、この世界に來てすぐにいなくなったでしょ、だからさ~、カズヤくんさえ良かったら、一緒に探しに行かない?ユウトさんをさ~。もちろん王様の依頼もこなしながらだけど」
カンナはユウトを探すために、魔王討伐の依頼を建前にしようと提案した。
「要するに、他のやつみたいに魔王討伐に行くってことか?」
「そうそう、王様にさ、『魔王討伐のためにも世界を冒険してきます』的なこと言って、お金貰って一緒に行かない?」
魔王討伐の為の資金で、ユウトを探す事を提案してきたカンナに、背けないとじたカズヤは、大人しく付いて行くことにした。
「まぁ、良いけど、あいつが行きそうな場所に心當たりでもあるのか?」
たぶん、ユウトさんのことだから自由にしたくて飛び出したんだと思うから、他の國に行くかしら?
「そうね~、『スペレイヤー』とかに行ってそうな気がする」
近くの森で発もあったみたいだし、関係してそうねぇ。
がとてもいいカンナであった。
「うーん、分かった。後で王様に話してみるか」
「じゃあ、夕飯を食べに行きましょ」
「あぁ」
なんでユウトさんと仲良くなったのかし分かった気がするな~、どことなく雰囲気も似ているし、投げやりな返事も。
実際は小學校の頃にユウトとカズヤの席が近かっただけである。
カンナ side out
side ?
「あっ、危ない!!」
僕はそう言いながら、トラックに轢かれそうなの子を庇っていた。
「えっ……キャーー!!」
どうやら彼は助かったらしい、僕は死んだかもしれないけど。
彼は、自分に當たりをして突き飛ばした青年の方を振り返り、中からを出し、アスファルトをで染め、変わり果てた姿になった青年を見て、悲鳴を上げた。
その悲鳴が聞こえてきたあたりでその青年の意識は途切れた。
*****
「あぁ、ようやく目覚めたね、トモキくん」
ようやく目を覚ましたその青年、トモキは何もがない、真っ白な部屋の中で浮遊している謎の人に聲を掛けられる。
「えっと、どちら様でしょうか?」
確か僕は、の子を庇ってトラックに轢かれたんだ。で死んだと思っていたけど死んでなかったのかな。
病室にしては何もなく、何より重力に逆らって浮遊している人がここがよく分からない空間であるということだけを理解させた。
「いや、君は死んでるよ。神であるこの僕が保証しようじゃないか」
ナチュラルに思考読まれた。っていうか死んだのか? ならここはどこだろう?
トモキは、思考を読まれたことや、自分の死、この人の正が神だとかいうさらによく分からない事態に困していた。
「ならなんで僕はここに?」
「それはねぇ、異世界に行ってもらうことになったからだよ」
異世界なにそれ、剣と魔法の世界的なところかな?
「君の想像している異世界で間違いないよ、毎月事故とかで死んだ世界中の人の中から選で、5人くらい異世界に行ってもらってるんだよ」
なんか々雑だなぁ……というか僕は選ばれたのか。
思考を読まれる事をあっさりとけれてられる程には、トモキは驚いていた。
「そゆこと。でさぁ、恩恵授けることになってるんだけど、なにが良いかな? なんでも良いよ」
恩恵ってなんだろ、異世界召喚モノとかで授けられるようなやつかな?
「おすすめはねぇ、僕と話せるようになるのとか、相手の力を激減させるのとか、普通の人よりも10倍長が早くなるのとか」
最初のが他2つに対して酷いなぁ役に立つのかな、こんな適當な神なんだし。
「失禮だね君は、まぁ事実なんだけどね」
認めちゃったよ。まぁそれはともかく、2つ目のはどれくらい減るんだろう。減り方次第ではかなり強い気がするなぁ。
「2つ目はねぇ、レベルによって変わるけど最初の段階だと80%くらいかな」
なんなんだよその超絶チートは。これ以外選ばないだろ。
「じゃあ2つ目で。」
「分かったよ~。それと君の元の世界の事故に遭う前の姿で異世界に行ってもらうから。君の助けた子も近々そっちに行くと思うけど、君の下に直接送るからね~」
えっ、どういう事?
トモキは言われた言葉の意味を一瞬理解できなかった。
「それはねぇ、君の助けた子は來年の夏休みに家族旅行に行く時に、事故で亡くなるからだよ。異世界での時間と元の世界の時間は、進み方が違うから1ヶ月後くらいに、そっちに行くと思うよ」
よくわからないけど、異世界に行って1ヶ月後に助けた子が、僕のところに來るってわけか。しかし、なんで分かるんだよ。
「それは神なんだし未來くらいある程度見れるよ」
「どうにかできないの?あんた一応神でしょ」
さすがに災難続きで可哀想だ。
カズヤは、自分の事よりも彼の事を心配していた。
「生憎さぁ、神ってのは、原則として下界には干渉できないんだよ」
なら僕が彼を庇って死ぬのも、確定事項だったのだろうか。
「異世界転生行ってらっしゃい」
えっ、僕はまだ聞きたいことたくさんあるのに……
こうしてトモキは異世界へ飛ばされた。
*****
「最初は、テンプレ展開にしとくよ。頑張ってくれよ……」
神は、しだけ神としての則にれ、自分では助けられなかった彼と彼の異世界生活をなんとか楽しめるようにした。
トモキ side out
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