《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》3-8仁義なきダウト
「みなさん、お待たせしました。トランプをやるんですよね、どういうものなんですか?」
「トランプっていうのはカードの名前で、トランプを使ったゲームは沢山あるんだ」
「ドボンとかだね。僕は強いよ〜」
あれは強いって次元じゃないだろ
「うっ、また引きまくりのトラウマが…」
完全にトラウマ植え付けちゃってるよ
「ドボンってやつがあの慘劇のような狀況を作り出していたんですか。」
「どんな狀況だったのさ?トラウマとか、慘劇って言葉が出てくるなんて」
説明するのは無理だな、まだミーシャには早い気がするんだ
「それはそうと、これから何をするんだい?」
「そうですね、気になります。」
「今度は酷いことにならないので頼むぜ」
「慘劇っぽいのも楽しいと思うんだけどなー」
ちょっと、ミーシャ。俺も慘劇っぽいのは嫌なんだけど
「今からやるゲームはダウトだ。」
「どんなゲームなんだい?」
「慘劇の予がする〜」
そんな慘劇になるようなゲームじゃないからな
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「じゃあ説明するぞ。まずカードを均等に配り、親を決めて、親からA,2,3,・・・,10,J,Q,Kの順に、 その數字を聲に出しながらカードを1枚ずつ出していく。Kの後は再びAからカードを出していく。パスは出來なくて、自分の番が來た時、出すべきカード(正しいカード)がない場合は、別のカードを出す。 また、正しいカードを持っている場合でも、違う數字のカードを出してもよくて、他のプレイヤーは、カードを出したプレイヤーが、正しいカードを出していないと思ったら、「ダウト」と宣言する。「ダウト」が宣言されたら、 そのカードを表向きにしてカードを確認する。そのカードが正しいカードでなかった場合、カードを出したプレイヤーは場に出されたカードをすべて手札に加える。 反対に、そのカードが正しいカードであった場合は、「ダウト」と宣言したプレイヤーが場に出されたカードをすべて手札に加える。
一番最初に手札をなくした人が勝ちとなる。その時點でゲームが終了し、他は手札のない順番に2位、3位、って順位を決めるのが普通のルールだ。」
「なるほどね〜、これまた簡単なルールだね」
「ルールが簡単なのに、盛り上がりそうだな」
そりゃ盛り上がりそうなゲーム選んでるからな、もっと無難なのはやっていると飽きやすいと思うからな
「ご主人、普通のってことは、何かアレンジするの?」
「おぉ、勘がいいな。ミーシャの言う通り、し、アレンジするぞ。」
「いったい、どうするんですか?」
「まず、誰かの手札が無くなったらそこで終了なのを、誰かの手札が2枚になった地點で終了にする。それと、「ダウト」だけじゃなくて、「噓」も「ダウト」と同じようにする」
「それは、気軽に「噓」と言えなくなりますね。」
まさにその通り、「噓」も、「ダウト」になるってことは言わせてしまうこともできるんだからな
「一応言っておくが、このゲームにおいては、勝つ為にはどんな方法を用いても構わない」
「どうせなら、罰ゲームを僕はつけたいなー。例えば、一位の人が一回誰かに命令できるとか。」
すげー自信だな
「楽しそうだしいいな、罰ゲームがあった方が盛り上がる気もするし」
「じゃあ、罰ゲームも有りでいいな。ニカ、ミーシャ2人も命令していいからな。ご主人だからって俺に遠慮する必要はないぞ。」
「えっ、でもですね。」
「分かったよー。ニカさんも気にせずやればいいじゃん。ご主人もいいって言ってるんだし、その方が絶対楽しいんだから。」
「ミーシャの言う通りだぞ。あんまりく考えすぎるなよ、ニカ」
「そうですね。私が1番になって、ご主人に命令してみせますよ。」
こんなに、大勢でトランプをやるなんて、何年振りかなぁ
「じゃあカードを配るぞ。親は誰がやる?やりたい人がやればいいと思うんだけど」
「僕がやりたいなー、いいかな?」
「他にやりたい人もいないし、いいだろ。」
「じゃあ、僕からだね。Aだよ。」
「次は俺か、2だ」
やっぱり、ラピスは領主さんの後なんだ
「私ですね、3ですよ」
「次、4だね〜」
次は俺か、5はないんだよなぁ。これでいいか
「ほい、5だよ」
「じゃあ、僕だね。6だよ」
「7だな」
「もう、私ですか。8です。ところで領主さんは変人だって噂が流れてますけど、領主さん本當のところはどうなんですか?」
「僕が変人だって、そんなの「噓」に決まってるじゃないか。」
おぉ、ニカやるなぁ
「今、「噓」って言いましたね。このカードは本當に8ですよ。ほら、どうぞ。」
「なっ、酷いじゃないか。これはどう考えても反則だろう?」
「いや、そんなことはないと思うぞ。」
「ラピスくんまでそっちの肩を持つのか、この裏切り者ー」
「ルール説明で、勝つ為なら何してもいいって言っただろ」
確かに、したな。こういうことのために言ったんだが。けど、ニカが真っ先に仕掛けてきたか
「そうか、なら僕ももう容赦しないんだから」
「私だねー、9だよー」
「次は10だな」
「僕は、Jだね」
「俺は、Qか」
「ラピスくん、それは「ダウト」だ。みんなが噓つきまくってたみたいで、僕のところにはQは4枚あるんだから」
もう、潰しがったか。Qは順が回ってくる前に場のカード減ってないと即詰みだろ…って次にQが回ってくるの俺かよ
「Kですよ。」
「Aだね〜」
「2だ」
「3だよ」
「4だな。」
俺が4を2枚出したし、手元に1枚あるし「ダウト」だろ
「ラピス、「ダ「ユウトはが好きな健全な男である」なんでもない」
酷ぇ、そんなこと言われてダウトって言えるか
「じゃあ、次5ですよ」
*****
あっという間にもう一周してしまった、どうしよう
「10ですよ」
このままだと13枚もらうことになる、落ち著いて考えろ、策はあるはずだ
「Jだねー」
くそっ、こうなったら一か八か
「ダウト」
「なっ、12枚も増えちゃったー。」
やった、回避できたか
「なーんてね、ご主人どうぞー」
ちくしょー、18枚になったぞ、ダントツでトップじゃないか
「Q、です。」
「「「ダウト」」」
ですよね〜、しは容赦してくれてもいいんだよ
結局このあとニカがミーシャにもカードの山を貰わせて一位になった。強過ぎたのはニカだった。ちなみに次はミーシャ、ラピス、領主さん、俺だった。駆け引きでメイドに負ける商人は、どうなんだろう。
「じゃあ、ご主人は明日私の買いに付き合ってください。」
何を買いに行くのかは知らないが負けたんだしけれようじゃないか
「負けたしな、いいぞ。」
「もう一回、やろうじゃないか。次は僕が勝つぞ。」
「いや、私が勝ってご主人に裝させるんだー」
「ルールも戦い方も分かったし、次は負けねーからな」
なんて、恐ろしいことを
ルールも戦い方も知ってる俺は余裕の最下位だったんだが
*****
それからの事は慘劇というのに等しかった
「ダウトだ」
「ぐっ、やりますね」
「ダウ「ラピスくんは、には興味がない」尊厳なんて、勝って取り戻せばいいダウト」
「ざんねーん、本當なんだよ。僕が噓をつくわけないじゃないか」
「「「「ダウト」」」」
「ニカさんの日記の中はご主人へのラブレター「しれっと「噓」を言わないでください、ミーシャ。」はいはい、じゃあカードをあげるー」
終わった明け方にはみんな神的にかなりボロボロな狀態になって『ダウトは勝つ為には何をしてもいいわけじゃない』と口を揃えていうほどだった。
因みに、あの後ミーシャが勝ってメイドコスで殘りのゲームをしたり、なんとか勝って、領主さんに、エアガンの改造を手伝ったてもらえるようにした。他にもラピスがミアちゃんをモフらせてくれって言って(ミアちゃん頼んでおくとは言っておいた)、領主さんの命令でラピスが1週間程領主さんの商會で働くことになった。(いやー、本當に領主さんに気にられたんだなぁ)
ヤメロ【完】
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