《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》3-9買いと帰宿
「じゃあ、僕たちはおいとまさせてもらうよ。」
「また近いうちに戻ってきますよ。」
「ミアちゃんをモフる件よろしく頼むな。」
「ミアちゃんの面倒を見てもらうかもしれん、そんときは2人とも頼む。」
「それはなんだか家族みたいで楽しそうだね。」
あぁ、もう完全に夫婦気分なんだな。ラピスも満更でもなさそうだしまぁ良いのか?
「さてご主人、私達もそろそろ出かけませんか?」
あんまり遅くなっても困るし、出かける準備だけしておくか。
「なっ、ニカさんだけご主人と出掛けるなんて、ずっるーい。」
「一応言っておくが、昨晩のダウトの命令だぞ。」
ミーシャは俺にメイドコスさせて楽しんでたよね。
「留守番は頼みますよ、ミーシャ。」
「お土産買って、ニカに渡しておくから留守番は任せたぞ。」
「任せて、私は留守番の達人。味しい食べでも、綺麗な服でもなんでもいいよ〜。」
お土産って単語に釣られちゃう辺り、チョロイな。
「ミーシャ、留守番は家事もやっておくことなんですよ。いってきます。」
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「いってくるな。任せたぞ。」
「えっ、家事やるの…あっ、いってらっしゃい。」
*****
俺とニカは、街の外れにある、領主さん行きつけの服屋に來ていた。
「凄いです、こんな服まであるなんて。」
この世界に來て最初にいった服屋も凄かったが、品揃えが圧倒的に多い。やっぱり、商人の街といわれるだけあって、品揃えや、在庫管理が徹底してるのか?
「ヒェェ、服も上質で良いものばかりですけど、お値段も…」
だいたい平均すると3萬円程か。元の世界ならもっと高いのもあるし、マイカのパーカーは5萬円位したはず。なんでかは知らないけど、マイカはパーカーにやたら金かけてたっけ。こちらとしてはマイカのパーカー姿を見られて眼福だったし、良かったか。
「値段とか気にしないでいいからな。」
「えっ。でもですよ、無駄遣いは良くないと思うんですよ。」
「別に、メイドに服を買うこと自無駄遣いじゃないだろ。」
どうせならここで、ミアちゃんと、エリさん、マイカの分の服でも買ってお土産にしてあげようかな。
「そういうことではなくてですね、普通はこんな高い服、以外には買い與えませんよ。」
「そういうもんか?まぁ、でも、良いよ。ミーシャの分も選んでおいてくれ。」
「はぁ、分かりました。」
なんか呆れられた気がするけど、分かってもらえたならいっか。
「決まったら、言ってくれ。俺は、宿においてきた3人の分を探してくるから。」
さてと、何にしようかなぁ。ミアちゃんにはこれかな、エリさんはこういうのが似合う気がする。前になんて言うのかをマイカから教えてもらったけど、思い出せる気がしない。さて、問題はマイカなんだよなぁ。ついこの間、買ってあげたばっかだし、基本、何著ても似合うからな。いっそ羽織ものとかにするか、パーカーいっつも羽織ってるけど、パーカーだけってのも…カーディガンみたいなやつにするか。
「ご主人、これとこれどちらが良いと思いますか?」
なんで、俺にそういうこと聞くかなぁ。全くと言っていい程分かんないんだけど。
「よく分からんが、ニカには右に持ってるのの方が似合うとは思うぞ。」
「そうですか、なら買いですね。でもちがくて、ミーシャに似合うのを探してるんですよ。」
ミーシャのか、そしたらなんでニカっぽいのしか選択肢にあがらないんだ?
「もっとこう、ミーシャにはキュルルーンみたいなあざといのだろ。」
失禮かも知れないが、そういう気がする。
「そうですか、じゃあもっとこうフリフリがたくさん付いたやつ探してきます。」
なぜフリフリになったのかは謎だが、まぁいっか。
「これなんてどうでしょうか?」
「いいんじゃねぇか。ミーシャっぽいし。ニカ、選んだ服を渡してくれ。會計してくる。」
「これなんですけど、いいですか?」
し高かった気もするが、別に許容範囲を出てるわけでもないし。
「いいぞ。じゃあ會計してくるから待っててくれ。帰りにご飯でも食べていこう。」
「分かりました。」
*****
「しかし、本當に良かったんですか?あんなに高いのに買っていただいて。」
「さっきからそればっかだなぁ。そこまで大した出費でもないし、普段著が可くないのは嫌だろ。」
本當に大した出費じゃないし、商談も上手くいったし金欠になることはないんだろ。
「そんなことより、何が食べたいんだ?食べてから戻るからなんか選んでくれ。遠慮はしなくていいぞ。」
晝飯食べたら、また國境渡りに行かなきゃいけないんだよなぁ。今回は領主さんから貰った証明書があるから並ばないし、まぁいいか。
「そうですね、あそこのカフェのケーキが食べたいです。」
やっぱり、カフェなんだな。子ってのはなんでカフェが好きなんだか。
「ケーキメインなのか?サンドウィッチもあるみたいだけど。」
「もちろん、サンドウィッチ食べてからケーキを食べる予定ですよ。」
絶対そんな気なかったよね、今思いついたよね、目が泳いでるんだよな。
「まぁ、いいや。じゃあろうぜ。」
「いらっしゃいませー。2名さまでよろしいでしょうか?」
「あぁ、2人で。」
「では、こちらにどうぞ。」
案されたのはテラスだった。ゆっくりできそうだし、問題なさそうだな。
「ご注文がお決まり次第、お呼びつけください。」
「さて、何にするんだ?俺はもう決まったが。」
宣伝してた、ハムエッグサンドウィッチが旨そうだったし、それを食べてみたい。
「私は、ハムチーズで。問題は、ケーキなんですよ。どうしても、二つから選べないんです。」
俺は、ケーキ考えてなかったな。ケーキとセットの方が得だし。
「なら、ケーキをセットにして、俺の分とニカの分でその二つを付ければいい。俺はしずつケーキくれれば別にいいから。」
「そうですか。ならそうします。店員さーん。」
*****
今回は、マイカの時と違って2つしかなかったし、殆どニカが食べたから大して辛くはなかったな。
「これ服な。渡し忘れるところだった。そろそろ俺は行くから、屋敷のことは任せたぞ。まぁ、ミアちゃんが來るかもだけど。」
「屋敷は任せてください。それと、気をつけてくださいよ。々と。」
「分かってる。じゃあな。」
「また來てくださいよ。」
さて、じゃあ國境渡って宿に戻るか。
*****
「ただいま、戻って來たぞ。」
「さて、私を置いて、話も聞かないユウトさん。何があったのか話してもらいますよ。」
「あれっ、ユウくんいつの間に戻って來てたの〜。病人を置いて出掛けた件についてお話ししようね〜。」
やっぱり怒ってたよ。でも今回は対策としてお土産買って來たし大丈夫だろ。
「まぁ、待て。今回はお土産あるから、毆らないで下さい。お願いします。今度からは連れてくから。」
「じゃあ、お土産を見てから判斷します。命拾いしましたねユウトさん。」
「はい、これがエリさんの。こっちはマイカの。ミアちゃんにはこれだよ。」
「ご主人、ありがとです。」
「綺麗な服ですね、気にいりました。」
「ユウくん、ありがとね〜。」
「気にってもらえてよかったよ。選んだ甲斐があった。」
よかったー、機嫌を取り戻すことはできたな。そろそろ、災厄竜討伐について考えなきゃな。
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