《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》4-7到著、カルドクルシュ王國

「著いたな。」

「割と長かったね。」

「盜賊を引き渡してそこそこな金がったし悪くはなかったな。」

俺は本當に大した金にならなかったけどな。

「すいません、義手作りをお願いしたいんですけど。」

「はいはい、々お待ちください。」

この人が世間で噂のヤンデレな奧さんか。こんくらい人ならヤンデレなところに目をつぶって結婚するのも分からなくないな。

「いらっしゃいませ、義手を作ればいいんだよね。」

「そうです。素材はこれでお願いしたいんですけど、大丈夫でしょうか?」

「これって、何の素材かな?」

「災厄竜カタストロファの腕にあたる部分の素材ですけど。」

「そっか、うん、分かったよ。腕の狀態はどんなじ?」

「右腕なんですけど、回復魔法で傷口を塞いだとはいえ、使えませんからね。」

「回復魔法の効果があるってことは魔力を流すことはできるんだね。」

「ええ、そらくらいなら出來ますよ。」

「そっか、じゃあ魔力式の義手になるから2週間くらいで出來ますよ。」

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「お代はいくらくらいになりますかね?王族貨?それ以上?」

「出來た時にお代は貰うけどそんなに貰えないよ。」

未知の素材だし高くつくと思ってたけどそんなことないんだな。それにしても店主の人イケメンだし、優しいし、鍛治の腕は一流とか最高件だな。

*****

「おぉ、トモキようやく來たか。」

「お久しぶりです、國王様。」

「無事で何よりだよ。それで後ろにいる、片腕の年がユウトかな?」

「はい、國王様。お初にお目にかかります、ユウトと申します。」

「まぁ、顔を上げてくれ。ユウトには謝せねばならん、よく自分の腕すら犠牲にして、災厄竜を倒してくれた。カルドクルシュの國王として、國民の不安を取り除いてくれたことを心より謝する。」

「あっ、あっ、はい。それより、顔を上げてください國王様。」

やめて、一冒険者の俺に頭とか下げないで。災厄竜とか偶然倒せただけだから。自分のために倒したようなものだから。なんならここに來たのも、義手作りに來たついでだから。

「今日はもう日が暮れるから明日もう一度來てくれ。」

「ええ、分かりました。」

*****

「おかえりなさいませ、ご主人さま。」

「ただいま。お客さん連れて來たから、部屋を用意してくれるかな?」

「はい、ただいま。」

「あとご飯は適當に食べてくるから用意しなくていいよ。」

「承知しました。」

「トモキはスゲーな。」

「師匠の屋敷もすごかったですけど、ここはさらに凄いですね。」

「そんなことないよ、僕の屋敷なんて。」

國王からの謝禮ってだけあって、屋敷も一等地に建ってるし、メイドは手配されてるんだな。ここまでされたらむしろ、やり辛いな。

「明日は僕、仕事があるから自由行でいいよね?」

「別にいいんじゃね、俺は國王様に呼ばれてるし。」

「自由行か、売れそうなもの探しだな。」

「なんかお土産になりそうなものでも探すことにします。」

ニカにあげるようかな?隠せてると思ってるみたいだし。

「あっ、ミレナに頼まれたもの探しておかないと怒られる。」

「しっかりに敷かれてるね。」

「元々、知り合ってすぐに愚癡を聞かされてそこから始まったんだし、仕方ないだろ。」

「ほんと、良くあれが今の関係になったよな。」

「どういうこと?」

あぁ、そっか。トモキさんとオルトは知らないのか。

「ソルバニアで會ったラピスと商談のことで屋敷に戻ろうとしたんだ。」

「そしたら、ミレナが職権用して俺らをというかユウトを迎えに來てだな、屋敷で商談をしようと思ったら、ミレナが俺にユウトが酷いって言ってきて、そこから愚癡を聞かされ続けたんだよ。」

領主さんもラピスのおだかで、かなり丸くなったよな。元はかなりの変人だったし。

「そういえば、師匠とマイカさんってどんな関係なんですか?曖昧な関係だなとは思ってたんですけど。」

「曖昧か。まぁ、確かに妥當な表現だな。」

「何でお前ら結婚してないの?」

「そういうことを考えてなかったってのが正解だな、小さい頃に知り合って、離れたこともあったけど大隣にいるのが當たり前だったけど、人とかそういうのじゃない気がするんだよな。」

「友達以上、人未満とか、姉弟的な関係って事なのかな?」

「まぁ、そうじゃないか。」

「それで、他のやつと仲良くなって付き合い出したりすると病むんだろ。」

ラピスよ、さらっと騒なことを言わないでくれ。

「最後はザクってね。」

「怖い、怖すぎる。大、俺はこっちの世界での生活にマイカを巻き込んだし、その責任くらいは果たすから。」

昔から巻き込んでばっかなんだよな。悪いとは思ってるんだけどな。

「ご飯でも食べに行こうよ。」

「もう、いい時間だしな。」

「この辺の味いものを食べに行きたいな。」

「海も近いですし、魚とかですか?」

魚か、焼くのもいいが煮が好きだな。

「魚だね、近くにいい店があるしそこに行こっか。」

「ここって大陸の1番端の國だもんな。」

「海産は割と有名だったりするし、海産の加工品もいいものがあるって商人の間で話してたな。」

「あれって乾燥昆布か?」

「こっちは干でしょうか?」

「小魚も多いな。でかい魚もあるけど。」

「和食作れるかもしれないね。」

「帰りまでに々と買っておくか。ニカなら作れそうだし、作り方くらいなら攜帯にメモしてたメモが殘ってるはずだし。」

まさか、こっちの世界で諦めてた和食にたどり著ける可能が出てくるとは思わなかった。和食は味いけどダシがしっかりしてないとだからな。

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