《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》4-8パレード

そういえば、王様に呼び出されてたな。

「ちょっと、王城まで行ってくる。」

「俺もそろそろ出掛けてくるかな。トモキはもう出掛けたんだろ。」

「確か、仕事があるとか言ってたな。貴族とかになると仕事もあるし、平民最高だな。」

「お前は、騎士とかになった方が稼げる気がするぞ。」

「仕事が面倒そうだし、貴族とかの側近って面倒ごとありそうじゃね。貴族にあんまいいイメージないしな。俺らを召喚した國王のせいでな。」

「そうか。俺は今からこの辺の料理を研究しに行くとするかな。お腹すいたし。」

さて、王城に著いたわけだけど、何言われるのかな?

「よく來てくれた。ユウトよ。」

「今回はどのような用でしょうか?」

「うむ、災厄竜討伐を祝したパレードをやるのだが、ぜひソルバニア連合側の代表として、討伐した本人として參加してしいのだ。うちの王國親衛騎士団と一緒にな。」

うぇ、面倒だなー。とはいえ、國王様からの依頼だし、連合側の代表として頼まれてる訳だから斷るに斷れないんだよな。

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「はい、分かりました。」

「うむ、よかったよ。引きけてもらえて。さて、王國親衛騎士団のみなって來なさい。」

ええっ、そこで待ってたのかよ。斷ったところで、しつこくねだられて、王國親衛騎士団まで出てきて頷くしかない未來しか見えない。選択肢なんて1つだったのか。

「トモキは、ユウトと知り合いなのだな。パレードについて説明などをしておいてくれ。任せたぞ。」

「はい、國王陛下様。」

なんだか、國に仕えるのも大変そうだな。やっぱ何にも縛られない平民冒険者最高だな。

「あれ、トモキさんですか?無事に戻ってきたんですね。よかったー。」

「トモキ、無事だったのね。」

「あぁ、2人とも、久しぶりだね。特に怪我もなく、帰ってこれたよ。」

このあいだ言ってた、助けた2人の姫ってこの2人の事か。なんか1人は懐いてるし、もう片方はツンデレっぽいな。

「トモキの事なんてそんなに心配でもなかったし、ってなんで頭をでるんですか。」

「まぁ、いいじゃないですかねえさま。トモキさんにでてもらうのは気持ちいいんですから。それに1番心配にしてたのはねえさまじゃないですか。」

「ユーリ、何を言っているのかしら?私がトモキなんかの事を心配する訳ないじゃない。心配だったのはそこに住む民と王國親衛騎士団のみなよ。」

うわ、本のツンデレだ。珍しいな。そして、照れ隠しで心配してたと言われて喜んでる王國親衛騎士団のみなさん…

「さて、パレードの事だね。王城の前の通りから大通りをいくつか馬車に乗りながら移するだけだよ。所要時間は2時間くらいだったよ。明日の晝前にやるんだって。」

「馬車の上で手を振ったり想を振りまけばなお良しって事だな。」

「そこは元の世界と一緒だね。明日は朝の、いや、僕と一緒に屋敷を出ればいっか。」

特に、王國親衛騎士団で何か朝からやるって訳ではなさそうだし、一緒に行く方がいいかもな。

「ところでトモキ、これが噂の?」

「ねえさま、失禮ですよ。片腕の英雄と噂のユウトさんですよね?」

なんでこんなところまで伝わってんだよ。あの連合の種族代表の奴らだな。片腕の英雄とか恥ずかしい上に廚二心を擽るからやめてほしい。

「片腕の英雄って呼ばれてるのかは知らないけど、俺はユウトだぞ。」

「噓ね。あなたは片腕の英雄って呼ばれてることは知ってるはずよ。」

「ユウトくん、ルイナの前で噓は無駄だよ。全部バレちゃうからね。」

小さな噓すら見逃さないって、息するように噓ついてた時期もある俺にはきつくね。

「片腕の英雄って呼ばれてるのは知ってる。ただ、災厄竜と戦った時に負った怪我っていうより、ただの自なんだよ。」

そういえば、こんな態度でも王族なんだ。なんで敬語やめたんだろ、俺は馬鹿か。

「どうやらそれは本當のようね。バカって呼ぶことにするわ。」

「ねえさま、これでも災厄竜を倒した人ですよ。バカっていうのはどうかと思います。」

フォローのつもりなのかな?なら、これでもとか言わないでくれよ。

「そうだよ、ユウトくんは、チャージを限界までして災厄竜を倒したんだよ。それで魔力が流れなくなったから、怪我を治せないし、悪化して他の場所にまで影響が出ないように腕を切除しただけなんだよ。バカっていうのはかわいそうだよ。」

よくわかる説明ありがとう。災厄竜を倒すというか、マイカ達を守れりゃよかったんだけど、それが結果的に災厄竜を倒しただけで。

「片腕の英雄の真実はショボイものね。」

「まあ、実際そうだしな。」

「それでも十分すごいと思いますよ。」

*****

「さて、ユウトくん、パレードのために王城に行くよ。」

「もう、そんな時間か。」

「僕は向こうに著いたら1回、王國親衛騎士団のところに行かなきゃいけないから王様に挨拶しておいてね。」

「わかった。しかし、ここは本當に王城に近いな。最短ルート通ると數分だぞ。」

「ギリギリまで寢てられるしいいよね。」

「そうだな。ってもう著いたな。」

「じゃあ、また後でね。」

「あぁ。」

さて、國王さまはどこだろな。この王城もやたら広いからな。しかし王城か、召喚された頃が懐かしいな。召喚されてもう半年以上経ったるんだもんな。

「おっと、ここか。」

「ソルバニア連合側の代表のユウトさんでよろしいですか?」

「はい。俺がユウトですけど。」

「それでは中にどうぞ。」

「時間通りだな。今日のパレード、盛り上げてくれ。」

「はい、わかりました。全力を盡くさせていただきます。」

*****

「なぁ、俺帰りたくなったんだけど。」

「道いっぱいに國民が集まってるね。」

「しかもこの馬車遅くないか。おですごい注目集めちゃってやりづらい。」

「片腕の英雄の噂が流れてたしね。仕方ないよ。それに馬車が遅いのはパレードだからね。」

もっと規模が小さいようなものだと思ってたよ。四年に一度のスポーツ大會のメダル獲得者達のパレードとは比べものにならないくらい、全國民がいるんじゃないのって思うくらいだった。もう道どころか馬車一臺ようやく通れる分しか道幅がなくなってるし、これがパレードかよ。園のの気持ちがわかったような気がする。

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