《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》4-9.5隠されいた真実

side カンナ

「これだわ!」

「えっと、どうしたのカンナさん?」

「どうしたも、こうしたもないわよ。ユウトさんを見かけてから數週間、ついにこの王國資料室で、ユウトさんの力になる方法を見つけたのよ。」

この力さえ手にれば、あの自稱馴染に変わって、私がユウトさんの隣に居られるわ。

「へえ、どんな方法なの?」

「これを見なさい、昔より伝わってるチャージよ。最大のチャージは限られた回數しか使えないけれども、チャージを途中でやめても十分な力になるらしいわ。」

「これだね。えっと、『チャージとは、魔力をチャージして、放つ魔法の威力をあげるものである。最大までチャージすると、平民でも魔王に軽傷くらいは負わせることができる。注意點としては、最大までチャージをして、魔法を放ったときに、魔法を放った部位に魔力が流れなくなることである。』か、なんだかすごいね。」

「そうよ。これこそまさに、弱者の知恵、私に必要な力よ。」

魔力を最大までチャージしなくてもその能は十分発揮できるらしいし、これでユウトさんの隣は私のものよ。

「あれ、これはなんだろう?誰かの日記かな?」

「きっと、チャージ関連の棚にあったし、チャージについての日記よ。早く読みましょ。」

「そうとは思えないんだけどなぁ。どれどれ、『○月□日晴れ お父様が悪魔と契約して、また勇者さんを異世界から呼び出した。悪魔契約の代償としてどんどん、王家の筋をひいている人たちが亡くなっていきます。お父様は、また勇者さんを使って侵略をするつもりでしょうか?すごく心配です。 ○月◇日曇り 今日は勇者さんの殆どが旅立っていきました。ダンジョンに行くそうです。帰れないのに、兵として召喚されただけなのに、帰れると信じ込まされてしまって可哀想です。』えっと、これ。」

「日記のようね、最近のを読んでみて。」

もしこれが本當ならユウトさんに伝えなくてはいけませんからしっかりと知る必要があります。

「よし、読むね、『△月▽日雨 最初に逃げ出していた勇者候補さんがソルバニア連合で活躍しているという噂が城でされ始めました。亜人嫌いのお父様が許すはずありません。勇者候補さんの屋敷を探しているとか、お父様を倒して無事でいてくれると安心なのですが、お父様は魔法を無効化する石を持っています。勇者候補さんが心配です。』だと。」

「間違えなくユウトさんの事ですわ。なんとか伝いとですね。」

教えたらそのお禮に々してもらえるかもしれませんし。

「そこに誰かいますか?」

「うわぁぁー、ってお城の人か。カンナさん、どうする?とりあえず戻ろうよ。カンナさん、聞こえてる?」

「うふふっ、えへへ、あははは。」

「おーい、カンナさん。おーい。」

「はっ、どうしたの?」

私としたことがついうっかり考え込んでしまったわ。別に普通よね、好きな人とイチャイチャすることを妄想するなんて。

「お城の人きたし、戻らない?」

「えぇ、そうね。でも日記を戻してからね。」

「あれ?私の日記がこんなところに。読みましたか?」

バレてしまいましたわ。なんとか誤魔化さないと、まず間違いなく消されてしましますわ。

「えっ、ああ、よっ、読んでないわよ。」

揺しすぎです、カンナさん。それに読んだでしょ。えっと、勝手に読んですいませんでした。それではそろそろ失禮させていただきます。」

「待ってください。私は、なんというんですかね?あなたたちの味方です。お父様の思通りにはしたくないんです。」

「そうなの?じゃあよろしく。俺はカズヤだよ。でそこの殘念なが、カンナさん。知ってるだろうけど異世界人だ。」

なんでこんなに大事な報をペラペラと。っていうか、殘念って何かしら?この完璧な私にダメなところなんてないはずよ。

「私は、ミルです。この國の王のお父様の1番下の娘です。けれど、私はお父様のやり方が嫌いなので、あなたたちの味方になります。」

本當にこの子のこと信じていいのかしら?でも今は人手がしいし、報もしいわ。仕方ないし、頼るしかないのだけれどね。

「ユウトさんに一刻も早くこの事実を伝えなくてはいけないし、スペレイヤーを目指しましょう。」

「そうだね。急いだほうがいいよね。」

「私も同行しますわ。もう、お父様からは見捨てられてるようなものですから。」

「じゃあ、行くときにでも詳しい事を教えてちょうだい。」

「分かりました。足手まといになるかもしれないですがよろしくお願いします。」

「そんな事ないよ、こちらこそよろしく。」

さて、ユウトさん待っててくださいね。

カンナ side out

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