《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》5-9それからの話

王城にいた悪魔を、異形の國王を倒してから早くも二週間。王城がボロボロになっていたのにもかかわらず、一般兵は五満足な狀態で帰って來た事や、異形と化した國王の姿などで他所の國でも大きな話題になっていた。そんな中ユウトはようやく目を覚ました。

「うぅ、ここは。俺の部屋か」

ユウトは、下腹部に重みをじ、そちらを見てみる。そこにはユウトをずっと見ていた、マイカが心配そうな表で眠っていた。ユウトはマイカの髪をやさしくなでる。

「ゆう、くん」

「心配かけたな。また、巻き込んじまったし。ここまでしてもらって」

ユウトは髪をっていた手で、マイカの顔にそっと手を當てる。それから、マイカのポニーテールが揺れる。

「もう、朝?」

「おはよう、マイカ。ごめん、それとありがと」

「ユウくん、ユウくんだよね」

「あぁ。久しぶりだな、マイカ。ただいま」

「おかえり、おかえり。ユウくん、おかえり」

マイカはユウトに抱き著くと泣きながらそう言い、さらに泣き崩れていく。

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「マイカ、そろそろ朝食に。うそ、ご主人様? いつの間に、起きたんですか?」

「ついさっきだよ。心配かけたみたいだね」

信じられないといった様子だったが、なんとか立ち上がり、屋敷にいる皆に悠人が目を覚ましたことを伝えにいった。

ニカがユウトの部屋から出ていってから10分程、泣き崩れていたマイカをユウトがめていたところに、屋敷にいたと思われる知り合い全員がやって來た。それからユウトは、泣かれて、怒られてで半日が過ぎた。

屋敷のリビングにはいつもと変わらない面々が揃って、今までのことについて話しながら晝食を食べていた。

魔族の悪魔を取り込んだ時に得た力によって、ユウトの竜化していた部分のほとんどは、元のユウトのに戻っていた。右腕から右頬にかけて、だけは深くまで竜化していて元には戻らなかったらしいが、特に異常はないということだ。

魔族は、魔王に手柄を報告したらしく、人族と中立位置ある、魔王軍幹部になれそうだと言って、結果が出るまで屋敷にいるとのこと。

王政がわになったことで、全てを無くしたウルヴァニラ王國は無くなったが、新たに國を建國することになり、全ての後処理をこの二週間の間、ラピスとミレナはやっていた。

他の皆はユウトの世話をしたり、ミレナや、ラピスの商店の雑務をこなしたりしていた。

々と、本當にすみませんでした」

ユウトは皆が晝食を食べたのを確認してから、地に頭をつけて謝罪する。

「頭なんて下げないでください、ご主人。助けられたのは私たちなんですから」

「そうだよ。ユウくんは助けてくれたの」

「いや、でもな。後始末もできてないし。問題を起こすだけ起こして、何もしないってのは。相當大変だっただろうし」

ユウトは申し訳なさそうにそう言うが、他の面々もニカや、マイカと同じ意見のようだった。

「悪魔の討伐って、偉業をしたんですよ。分かってるんですか? ユウトさんはすごいんですよ」

カンナは、なんとも言い難いようなじのユウトに聲を掛ける。

「それは結果論だろ? 俺のやりたいようにやった結果たまたま、倒せただけだよ。偉業だなんて、そんな大層なものじゃないよ。原因を辿っていけば俺のせいなんだし」

ユウトは自的に笑いながら言い放つ。

『そうなるね。でも君のしたことは偉業だよ』

の優しい聲が、その部屋にいた全員の脳に響く。その瞬間に部屋はに包まれ、目を開くとそこは真っ白で何もない空間だった。その場にいた全員は混して、ここはどこだ、などを言い出す。屋敷のリビングでのんびりしていたら、次の瞬間にはここにいたものだから、混しても仕方ない。

「トモキにユウコ、久しぶりだね。僕のことを覚えているかな?そして他のみんなは初めましてだね」

しずつだが全員が落ち著き始めたところで、何もなかった空間からひょっこりと人が現れ聲を掛ける。

「トモキさん、この綺麗な人とはどんな経緯で出會ったんですか?」

ユウコに問い詰められながら、トモキは過去の出來事を思い出そうとする。

「ありゃ、ユウコは忘れちゃったか。一応自己紹介をしておくね。この世界やら、トモキたちの元の世界の管理神やってる神のエミルだよ。よろしくね」

神って、一どんなことを。何かしたかしら。などと全員が話し始めるが、そんなことはお構い無しに、神エミルは話を続ける。

「僕が用があるのはユウト君だよ。々と混じってるし、イレギュラー分子だからね」

「えっ、俺ですか?」

ってか、混じってるってなんだよ。災厄竜とか、悪魔の力とか、魔族の力とかそう言うことなのか?

「それもあるけど、君の両親からの伝というかなんというか」

普通に思考を読んでくる、神エミルに驚いたりもしたが、これも神の力だと納得し、それ以上は追及しないようにしながらユウトは両親を思い出す。

「まあ、分からなくても仕方ないし、僕から説明させてもらうね」

「はぁ、そうっすか」

ユウトは自分のことだというのにもかかわらず、どうでもよさそうに頷いた。

「興味なさそうだね。まあ、大事な話だしほかのみんなも知っておいたかもしれないね。ユウト君の両親は、もともとこっちの世界の生まれなんだよ。お父さんは元魔王で、お母さんがこの世界で最強と言われた魔導士なんだよ」

言われたことがあまりにも予想外で、ユウトは巖になったようにかなくなってしまい、ユウトの知り合いたちも言葉を失っていた。

「あちゃー、いきなり刺激が強すぎたかな」

しすると、ようやく落ち著いて話が聞けるようになったので、神エミルは話を続ける。

「まあ、々あってユウトくんたちのもとの世界に行ったんだよ。で、ユウトくんが生まれたから、ユウトくんは今の狀態はかなりいろいろ混じってるんだよ。まずは、人族と魔王、それから、ユウト君の考えてる通り、災厄竜に、悪魔、魔族。そんなわけで君は、君たちは、ぼくの監視下に置かせてもらいたいから、僕の加護を特別に渡そうと思うんだ」

全員はし考えたが、デメリットもないので承諾した。

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