《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》5-10帰ってきた日常

神エミルは、全員に加護を與えると全員を地上へと送り返した。

「戻ってこれたのか?」

気がつくとユウトたちは何事も無かったかのように、屋敷のリビングに戻ってきていた。

「すごく張しました。」

「まさか神さまにあって、直接加護をもらうことになるとはね。」

々と理解が追い付かないし、疲れたからし休むことにするわ。」

ラピスがそう言って、勝手に使っている部屋に戻っていくと、それを皮切りに、リビングから各々の部屋の戻っていく。

「しかし、父さんと母さんが。」

ユウトも部屋に戻ると、ベッドに橫になり左手を掲げながらつぶやく。

『驚くのも無理ないよ。』

ユウトのつぶやきに返事をするように、その聲はユウトの脳に響いた。

『でもこれは噓ではなく本當の話だよ。だから君は。思い當たる節はあるだろ?その力の意味と、使い方を今はじっくり考えるといいよ。』

ユウトは返事をせず、目を瞑ると深い思考の海に落ちていった。

『間違えそうになれば、その時は僕が。いや、失言だったみたいだね。君なら分かるはずだ、もしかすると、もう分かってるのかもしれない。僕は君を、君たちを見守っているから、存分に楽しんでみるといいよ。』

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ユウトの脳に響いていた聲も収まり、ユウトは今までのこと、これからのことについて考えていた。

きっと、容赦なく力を発揮できるのは、父さんのだ。魔法関連は母さんのだ。こうして過ごせているのは、災厄竜の力を制できるようにした悪魔や、魔族のおっさんの力だ。俺はこの力を何のために使うんだ?自分のためか?それとも…

ユウトは自分のステータスを映し出して眺めながら、考えを巡らせる。

「ユウくん、いる?ってもいい?」

ユウトは、マイカを部屋にれると、話をするために腰を下ろす。

「マイカ、どうしたんだ?」

「ユウくん、私の頭の中に、さっきの神さまの聲が頭の中にってきたの。々言われたんだけど、結局どうするのがいいのかなって。」

「俺にもどうすればいいかなんてのは分からないな。でも、自分が正しいと思えることを信じたらいいんじゃないか?」

ユウトは自分が言われた言葉を思い出しながらそう言った。

「そっか。」

マイカは正座をすると、ユウトのを倒し、自分の膝の上に頭が來るようにして、ユウトをでる。

「どうしたんだ、マイカ?本當にどうした?」

「ユウくんまだ疲れてるかと思って。ユウくんのお父さんと、お母さんの事も聞かされ訳だし。」

そうか、とユウトは言うと、マイカの気遣いに謝しながら、考え事を再開した。

あっという間に日は暮れ、夕飯をいつものように喋りながら食べる。そんな當たり前が返ってきたことをそこにいた全員は言葉にこそしないが喜んでいた。

「これからこの國どうする?」

「どうにかしないとだよな。」

「えっ、ラピスさんとミレナが新王國としてやってるんじゃないんですか?」

ニカは、ものすごく驚いた様子で、ユウトとラピスの會話に割ってる。

「なにそれ、知らないんだけど。」

「僕も初耳だね。」

ニカは、自分の部屋に行くと一枚の紙を持ってきた。

「ほらこれです。」

ニカの持ってきたのは王國報紙というものだった。そこには新王國の國王はラピスで王にミレナ説が濃厚だと書かれていた。

「すごいことになってるな。民衆からの支持率高いし。なにしたんだ?」

ユウトは、ニカの持ってきた王國報紙のラピスとミレナの支持率の高さに引き気味に言う。

「特に変わったことはしてないと思うんだけど。いつも領でしてることしかしてないし。ラピス君の頑張りな気がするよ。」

「言われた事をこなしただけですよ。」

「で、どうするんだ?もういっそラピスがやってもいいと思うけど。元の世界の知識を貸すことはできるし、サポートはしてやるよ。」

國王とか、面倒だしこのままラピスに押し付けたいんだよな。ミレナさんをその気にさせるか?

「そのまま結婚して、新王國の王族になってもいいと思うぞ。」

「確かに僕たちは婚約者だし、良いかもしれないね。というか、良いと思うの。」

いつの間に、いや、おれが意識失ってる間に、そんな面白いことになってたのかよ。

「まあ、結婚予定あるのは俺らだけだし、いいかもな。」

「じゃあラピス國王とか?ミレナ王とか?民衆から大人気の王家夫婦になりそうだな。」

「人気の夫婦か。うん、僕はすごくいいと思うな。もちろん、ラピス君次第だけど、僕はやってみたいな。」

ユウトは上手くいったと思いながら、ミレナたちから目をそらす。

「上手く押し付けましたね、ご主人。」

「さすがご主人。」

ちょっと、メイドたちからの俺への認識に泣きそう。そんなに俺って面倒事押し付けてたか?押し付けてたな。

「でも、ご主人が國王になったら、それはそれで人気になりそうですけどね。」

「面倒事はごめんだし、スローライフが送りたいかな。」

「面倒事に進んで突っ込んでいってる気がするよ。ご主人なんて。」

ユウトは、この世界に來てからのことを思い出して、それもそうだなと笑った。

「面倒事にユウくんが突っ込んでいってるから、報酬でこんなに楽しめてはいるけど、もうしね。」

「ほんと、心配かけてすいませんでした。」

「ご主人って、マイカが弱點だったりして。」

マイカに頭が上がらないユウトは、ミーシャの言葉に乾いた笑いをするしかなかった。

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