《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》7-1魔王ハクヤ
魔族領に踏み込んでから、はや數日が経っていた。
「ユウくん、なんか変だよ」
「そうか? 魔獣はないし、魔族は俺らを避けてる。それだけだろ」
「それが変なんだって。普通そうならないでしょ」
ユウトはだってと言わんばかりに、隣をご機嫌に歩いてるリーティスと自分を指さした。
「確かに2人は引きなのかもしれないけど私は? 狙われそうだけど」
「阿保か。1番怖いのはマイカだからな。魔力量桁違いだし、俺らといてるんだぜ」
「それはないって」
ユウトはリーティスに、だとさと言いながら肩をすくめて見せる。するとリーティスはマイカの方を向いて首をように振る。
「うそっ、リーちゃんまで」
「仕方ないだろ。そんだけの魔力があれば」
「だからって、規格外のユウくんとリーちゃんに異常って言われたんだよ」
「待って、規格外っておかしいでしょ」
「ユウくん、自覚した方がいいよ。ねー、リーちゃん」
マイカの言葉に、リーティスは激しくうなづく。
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いや、俺なんて親がすごいだけだよな。そうに違いない。
それからしばらく歩くとようやく目的の建が見えてくる。かれこれ2週間を超えるたびもひと段落著こうとしていた。
「ユウくん、見えてきた建でいいんだよね。なんか城下町とかあるし、変わんないね」
「魔族だって快適な生活したいだろうし、そんなもんだろ。人族と大差ないんだし」
『姫様だっ! 姫様が帰って來たぞ』
『『『本當だ、姫様だ』』』
『ところで、姫様と一緒に歩いてるやばそうな人族もどきの男は何だ』
『とりあえず魔王様呼んで來い』
『早くしろ』
「なっ、変わんないだろ」
「いや、それより私たちどうなるの」
「知らん。なるようにしかならんだろ」
『騒がしいぞ、お前ら。客人の前でくらい落ち著いたらどうだ』
聲の主は禍々しいオーラをにまとって、目的地である城からやって來た。その聲で騒いでいた魔族は皆靜まり返り、聲の主とユウトが向き合う形となった。
『貴様、何者だ? 隨分面白い魔力をしているようだが』
「ここを滅ぼしに來たわけじゃねぇ。父さんの足跡探しってところだ」
『なるほどな。著いてこい』
聲の主は、ユウトの隅々まで眺めてからそう言って城まで一気に飛んでいく。
「おいおい、俺が飛べるってわかんのかよ」
ユウトはリーティスを負ぶり、マイカを抱き上げると、しっかり捕まっとけよ2人ともと言って、飛行魔法フライを使い聲の主を追う。
『お疲れ様、客人』
「そう思うなら、飛んでいかないでくださいよ」
『君らの目的はなんだ? 僕としては手早く済ませて、娘を開放してほしいんだけど』
ユウトは、ほらとリーティスの背中を押し彼の前に行かせる。
「俺らは保護してただけだ。拐犯でもなけりゃ、取引に子供を使うクズでもない」
「パ、パ? パパだ。パパ!」
リーティスは、彼に思いっきり抱きつき、膝の上に座る。
『こちらが早とちりしていたようだ。すまない。リーティスの父で、現魔王のハクヤだ』
ユウトの予想通り、リーティスの父親だった魔王は頭を下げる。
「はあ。俺はユウトで、こっちは妻のマイカです」
『ユウトくん、僕が君の父親の事なんて知ってると思う?』
「間違いなく知ってるかと。魔王様の兄ですよ」
魔王ハクアは口を大きく開け、言葉を失いかける。
『異常な魔力はそういう事か』
「やっぱり異常っすか」
『君の場合は、もだけどね。あのぶっ壊れ大魔導士と兄さんの魔力、悪魔の疑似恩恵ギフトの影響かな。歪んだ魔力に、竜化の名殘だと思う竜の魔力、神の加護の影響で澄んだ魔力もじってる。間違いなく異常だよ。こんなにまじりあっても機能してる魔力なんて』
「ほっら、やっぱり」
マイカはユウトに言い張る。
『嬢ちゃんの魔力量もたいがい異常だ。疑似恩恵ギフトの効果ってやつか?』
「やっぱりな。しかし、すごいっすね。見ただけで魔力の正も全部わかるなんて」
『し違うけど、似たような能力の魔眼持ちだからね。外れ魔眼ってやつだよ』
魔王ハクアはし苦めに笑いながら、自分の赤くなった目を見せる。
「そんなにすごい能力でも外れなの~? 一何が當たりなの?」
『魔眼ってのがもう外れなんだよ。ユウトくんや、君のように加護や、恩恵ギフト。そこに疑似恩恵ギフトをれてもいいけどそういうのの方がよっぽど優れてるよ。まあ、信じられないみたいだし僕と戦ってみる?』
魔王ハクアは笑いながら言う。マイカは、信じられないといった様子で周りを見るが、乗り気のユウトと魔王ハクア、喜ぶリーティスしか見えなくて落膽するのであった。
「面白そうですね。いいですよ」
『殺さないでね、手加減してね』
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