《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》7-5魔工人形ツー

ユウトたちに魔工人形マジックドールは、戦斧を構え襲い掛かってくる。

「くっ」

ユウトは何とか、構えていた片手直剣で攻撃を防ぐが、一度防いだだけで量産型というだけあって、亀裂が全る。

「マジかよ、まずいな」

「ユウくん、大丈夫? 闘技場から持ってきたものとは言え一撃で使えなくなっちゃったよ~」

「何本かはあるけど、そう何回もけられるわけじゃないからな」

ユウトが亀裂のりきった剣を一振りすると、剣は形を失い崩れ落ちる。

「このありさまだと、魔王様よりも強いな。マイカ援護頼む」

「うん、任せて」

ユウトは量産型の剣をもう1本と、何時だか使った災厄竜シリーズの鎌を構える。

「魔法付與エンチャントファイヤボール」

ユウトはもう1度迫ってくる魔工人形マジックドールに対して、ファイヤーボールを付與した鎌を振り回し、多くのファイヤーボールを當てる。しかし、効果があるようには見えない。

「これならどうかな~? リーフバインド」

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マイカの使った魔法は、見事に魔工人形マジックドールを縛り上げた。ける範囲の制限された魔工人形マジックドールに攻撃を當てるのは簡単だが、一切ダメージをけている様子がない。そして、ユウトの攻撃が終わらぬ間に、魔工人形マジックドールはユウトを薙ぎ払う。

ユウトはかろうじてをとることに功するが、かなりのダメージを負う。何とか立ち上がり、もう一度攻撃を仕掛ける。

「ちょっ、ユウくんあんまり無理しないでよ」

マイカは、ユウトにヒールをかけ、ユウトの前にシールドを何重にも重ねて展開する。

ユウトは量産型の剣で戦斧を防ぎ、鎌での攻撃をする。すると魔工人形マジックドールのうなじに鎌の先端が當たりパネルが現れる。

「なんだこれ? っと、あぶねぇ」

「なにかあったの~?」

ユウトは無理やり破壊したうなじの部分のパネルを何とか作する。

舞香の展開したシールドでを守りながら、適當にパネルを作するとようやく攻撃がやむ。

「ユウくん、やっとこれが大人しくなったね」

マイカは攻撃をやめた魔工人形マジックドールをつつき、様子をうかがいながらユウトに話しかける。ユウトはそうだな、とマイカに空返事をしながら、パネルをいじり主人マスター報を自分のもの、マイカのものに書き換える。

「これで、再起っと」

『地下魔法研究所制プログラム2號再起

ユウトが報の書き換えをして、魔工人形マジックドールを再起させようとすると、先ほどと同じような無機質な聲が響く。そして部屋の電気が1度落ちてから、もう1度がともされる。すると今まで何もなかった空間が、魔法式が書かれた紙などが散らかった空間に変わる。

「なにここ?」

「多分ここが地下魔法研究所だ」

『はい、主人マスターの言う通り、前主人マスターによって作られた地下魔法研究所です』

「さて、じゃあ世界移魔法についての文獻でも探すか」

『主人マスター、それならこちらにまとめてありますよ」

「そっか、ありがと。えっと」

「2號だしツーちゃんでいいと思うの」

『主人マスターがそう呼ぶなら、ツーと名乗ります』

「じゃあ、ツーちゃん、聲も変えられる~?」

ユウトがツーの指したところを、探している間にマイカはツーを自分好みに仕様変更していく。

『聲ですか? こんなじでしょうか?』

先ほどまでの無機質な聲とは打って変わり、甘い聲になる。

「すっごい可いよ、それからこうしてね~。それと主人マスターって呼び方は堅苦しいからやめてね」

『はい、分かりました』

「何やってんだよ? ツーちゃん?」

「ツーちゃんはこの子の名前だよ~」

「魔工人形マジックドールのことか。だからプログラムがあったのか」

ユウトは世界移の魔法式の書かれた紙を探している途中に出てきた、プログラムと書かれた魔法式の書かれた用紙を見せる。

「これでツーちゃんにもが出來るんだね~」

「多分そのためのプログラムだしな」

ユウトはプログラムと書かれた紙の報を、ツーのパネルをいじり力していく。作業をすること數分ようやくプログラムの移植が終わる。

『これからよろしくお願いします』

ツーは、笑顔でそう挨拶した。その様子からは、先ほどまでとは打って変わって、普通ののような雰囲気だった。

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