《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》7-6地下魔法研究所

「で、ここはツーの管理下にある場所なんだよな?」

「はい、その通りです主人マスター」

「じゃあ、この空間ってかせたりするか?」

ユウトは毎回ここに戻ってくることも面倒なので、ツーに尋ねる。

「しようと思えば可能ですけど、そのためにはこの層の更に下にあるコアを取ってこないとですよ」

ユウトの質問に、ツーは階段を指して答える。

「そうか。マイカ、一緒に行くか?」

「うん、そうしよか~」

ユウトはマイカを連れて、下の階層へと向かう。そこそこな所まで階段を下りていくと舗裝が突然無くなり地がむき出しになる。下の方からはモンスターの聲が響いている。

「マイカ、攻撃できるようにしておけ」

ユウトは鎌を無限倉庫ストレージボックスから取り出すと様子を見ながら、長年の放置でダンジョン化した最下層に足を踏みれる。

ユウトは最下層に足を踏みれるや否や、鎌を振りゴブリンをはじめとする雑魚モンスターの部位を落としては倒していく。大型モンスターは広範囲への鎌の一振り、二振りでは、傷をつけるのがいっぱいだった。

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「ユウくん、私もサポートするよ」

マイカも魔法を使い、雑魚モンスターを始め大型モンスターも何か倒していく。ユウトも魔法を使おうとしたが、威力が強すぎるために天板が崩落する気がして使えていない。

「よし、もうしで奧の方まで進めるなっ」

ユウトは鎌をうまく使いながら、デーモンやオーガ、ケンタウロスの腕を、足を、首を落としていく。

「ユウくん、し休んでから進んでいこっか~」

「そう、だな」

ユウトはの丈ほどある鎌を振り回し続けていたため、し息を切らしており形で呼吸をしていた。

「ユウくん、この先にコアがあるんだよね」

「多分あるだろうな。けど、まだそこそこモンスターもいるな」

「無理しないでよね」

ああ、とユウトが答える頃にはユウトの息もすっかり整い、ユウトは軽く肩や首を回して立ち上がる。

「さて、もうひと頑張りしますか」

ユウトは鎌を構えると、奧の方へと踏み込み雑魚モンスターを一掃する。しかし、奧のメインモンスターは大型モンスターでまだ數多く殘っている。

「やっぱり奧に行くほど強くなってるね」

「だな」

ユウトは、大型モンスター相手には量産剣で戦おうともしたが、ほとんど活躍のないまま鈍い音を立てて折れていった。ユウトは仕方ないとの丈ほどある鎌を振りまわしながらコアの近くまで駆けてゆく。

「ユウくん、どうしたの突然走り出して」

ユウトの後ろにいたマイカは、魔法を使いモンスターを倒しながら問う。

「いや、量が量なだけあって、このままだとジリ貧な気がしたからな」

「だったら私をおいてかないでよ~」

「ご、ごめん」

ユウトはマイカが付いてきているのを確認しながら、コアと思しいものがあるところまで進んでいく。

コアと思われるものは、赤く輝いている球で、やたら大きな臺座の上に鎮座していた。

「多分、これだよね~」

「ああ、これだな」

ユウトはコアが置かれている臺座のコアの真下、取り外し可能な部分ごと無限倉庫ストレージボックスにしまう。

「マイカ、しっかり摑まってろよ」

ユウトはマイカを抱き寄せてそう言う。

「えっ、ちょっ、どうしたのユウくん」

そう言いながらも、マイカがしっかり摑まった事を確認して、2回移魔法を使う。

「もう大丈夫だぞ」

「えっ、あっ、うん。階段もさっきので登れないの?」

「あの魔法は見えてる範囲ないじゃないと移できないし、やたら魔力持っていくんだよ」

「そっか〜」

マイカは仕方ないといった様子でユウトと共に、目の前にある長い階段を上る。

上り始めて10數分、ようやく2人は魔法研究所のあるフロアまで戻ってきた。

「お疲れ様です。隨分と長かったですね」

「いや、まあ最下層がダンジョンと同化してたからな」

ユウトは無限倉庫ストレージボックスからコアを取り出して機の上に置く。

「たしかに、この場所のコアですね。ダンジョンコアが混じっているのでそれを取り除かないとですが」

「そうか。出來るか?」

「はい、々時間をもらいますが可能です」

「分かった、よろしく頼む」

ユウトはコアをツーに渡すと、マイカと共に魔法研究所にある文獻を漁る。しばらくの間文獻を漁っていると、妙に古くボロボロな文獻を見つける。

「なあ、マイカこれなんだと思う?」

「うわっ、すっごく古いね〜」

ユウトはマイカを呼び、一緒にその文獻を読み進めていこうとする。しかし、その文獻は途中からこの世界のものでも、元の世界のものでもない言語で書かれていた。

「読めなくなっちゃったね。途中まで書いてあったのはお義母さんおかあさんが翻訳したやつかな〜?」

「それならどっかに翻訳辭典とかありそうだよな」

ユウトは古い文獻をそっと機に置いて、翻訳辭典のようなものを探そうとする。

「ユウくんのメニューだったっけ? あれで翻訳できないの?」

それもそうかと、ユウトはメニューの機能の中から翻訳を選び発する。すると、ユウトの目を通して翻訳された文獻の報が頭に流れ込んでくる。

容は古代魔法についてのことで、今使っている魔法は理法則を改変しながら発するため多くの魔力を消費するので、使用魔力に見合わない威力しか出ないが、古代魔法は理法則にのっとり発する。それぞれにの必要な魔法だが、魔力の消費量に見合った威力になる。などと書かれていた。

ってなんだよ……今のところは使えないってか」

「魔法のだったの? 使えないっていってたけど」

「古代魔法だったけど、それぞれにが必要みたいでな、今は使えそうにない」

「そっか〜」

マイカは殘念そうにそうもらす。

「コアを取り出せました主人マスター」

「そうか、じゃあ俺らが小屋に戻ってから、ここを収納してくれ」

「分かりました主人マスター」

ツーの返事を聞いたユウトは、マイカと共に階段を上り地上にある小屋へと向かう。

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