《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》8-2対教會政策

「じゃあ、政策について聞かせてもらうか」

王城に著くや否や、ユウトは王城の1番奧、國のトップだけがれるだろう部屋に連れ込まれていた。

「僕も気になるな。王としても、単純な興味としても、きっとユウトくんの世界での知識なんだろ?」

「ええ、まあそうですね。先ほど軽く話したことからでいいですかね」

ラピスもミレナも、聞く準備は整っているようでユウトの言葉に頷く。

「とりあえず、土地ってのは作を育てる時に痩せてってしまうんだ。だから3等分して土地を休ませながら使うんだ。毎年ローテーションさせながら寒期の菜、小麥をはじめとする暖期の穀、殘り1つは家畜を育てれば土地がやせることは無いし、長く効率的に土地を使えるはずだ。元の世界では作とか言われてたっけな」

「畑が枯れるのを防げるのか。それは試してる見る価値はありそうだ」

頷くラピスの橫で、ミレナは聞いた容を図付きの資料にしていた。

「向こうが今すぐ戦爭を仕掛ける気もないなら、これで食糧関係の準備をしておきたいな。あとは何が問題だ? 戦爭で必要になるもの……人と兵か」

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「まあ、そうだな。戦爭はしたくないんだが、相手は教會だしなそれくらいの覚悟は必要だよな」

ラピスは殘念そうに溜め息をつく。そしてひと息置いてそう言う。

「戦爭せずに教會をおとすつもりだぞ。俺はマイカとのスローライフの邪魔になるやつは徹底的に潰さないとだよな」

ユウトはにやりと笑みを浮かべる。

その笑みは見るものを恐怖に墮とすような笑みで、もちろん、そこにいた2人も友人の一面に恐怖を覚えた。

「戦爭をせずに、教會を潰す、ねぇ」

「ウルヴァニラの國王が悪魔と契約してたおかげもあって、信教も揺るぎつつあるし、こっちで上手いこと財源さえ斷てばいいんだ」

そう言う、ユウトの顔は悪魔と言われればまず納得できるような、恐ろしさをもっていた。

「なるほど、元々ウルヴァニラはかなり信仰の深い國だったからね。そんな國が信教によって呼び出せるようになった、といった勇者は悪魔との契約。他の國も実はそうなんじゃないか、悪魔を信仰してるんじゃないかって話も上がってるというじゃないか」

そんなことを意気投合して話しているユウトとミレナを見て、恐怖を覚えながらもラピスは書類を書き進めていく。

「まあ、冗談だけどな。いや、これ以上教會が噛み付いてくるようなら、やることもやぶさかじゃないけどな」

冗談めかして、そういうユウトだったが、その瞳には隠し切れない殺気が含まれていた。

「さて、とりあえずこの方法を試すかな」

ラピスはミレナの纏めたものにし手を加えた、その書類を持ち立ち上がる。

「そうか、じゃあ俺は帰って寢るかな」

ユウトは眠そうにあくびをしてその場から立ち上がろうとする。しかし、そうもいかないらしくにっこりと笑って、仕事しようぜと言うラピスとミレナに肩をがっしりと捕まれる。

「噓だろ、休ませてくれないのかよ。せっかく魔族領から母さんの魔法研究所持ってきたのに」

「出來る対策は早めにしておいた方がいいだろ?」

「まあな」

ユウトはしぶしぶ頷いて、王城で一晩過ごす事になった。早速明日からやるとのことらしい。

住み込みで働いているものの他にも優秀な人材は殘って書類を作っていたようで、王城は明るいままに夜を明かした。

朝食を取って早々に、國の農地を回ることになったユウトはミアを連れていくことにし、準備を整えていた。

「久しぶりです、ご主人」

「おう、久しぶりだなミア。悪いな農地に行くのの付き添いなんかさせて」

「構いませんです」

ユウトの魔法の練習もかねて、移魔法を使用して目的の農村を飛び回ることになった。

「さて、じゃあ行くか」

「はい、分かったです」

ミアがしっかり捕まったことを確認をしてから、ユウトは移魔法を何度も使い農村に向かう。

「一気に移できるですね」

「視界を広げる魔法とかあったら、それ使って一気に遠くに行けたりするから、知りたいんだけどな」

そう言いながらユウトはもう一度移魔法を使い最初の農村に行きつく。

ユウトはミアと共に、農村の村長に挨拶をして、新しくやってしい農業の仕方として、作を行うように頼み込む。

最初は知らない方法での農業を拒まれてしまったが、ラピスとミレナがいくつか渉材料を準備していたのでそれを使う事にする。

「一応、こちらが提案する農法を実踐すれば、補助金が出ます。これだけ大規模ですから、不安になると思いますが功した際には、より効率的な農業になります。準備もこちらでさせていただきますので」

「そうか、なら、まあ」

「ありがとうございます」

ユウトとミアは頭を下げて、禮を述べると手配していた人材と資材を乗せた馬車を導して作業に取り掛かる。

作業にも賃金を出し、人を雇う事で王都の仕事不足も解消しよう、仕事が増えれば景気も良くなるだろうし、と言い出したミレナに関心しながら作業を進めていく。

一か所につき短くとも半日ほどかかり、どこの場所でも最初は農法としてれられなかったが、補助金などの話もあり渉が手短に済まされた。渉自が長引くことがなかったためそこそこな速度で進んでいった。

最後の場所を回る頃には2週間ほどが経っていた。

ユウトは、2週間農村を飛び回った疲れを取ること間もなく、また王城に呼び出されていた。

「お疲れ、ユウト。もう1つ頼みたいことがあってな」

「おい、そろそろ休ませろ。2週間連続勤務させておいて、まだ休みないとかなに? ブラックなの? それとも年末、年度末進行? 他の人に休み渡す前に俺にくれよ」

ユウトは、活力が微塵も伺えないような聲でそういう。最後のそれにだけは威圧が含まれていたが。

「で、次はなにすりゃいいんだ?」

「モンスター対策とか、軍の事、他にも頼みたいことがある」

ユウトは溜め息をついてラピスの方を向きなおす。

「とりあえず、軍の方向はカルドクルシュと一緒でいいよな。モンスター対策か」

「いや、出來ればカルドクルシュと軍の方向は変えたいな。もっと対人戦に特化させるんだ。新王國ってだけあって他の國からも狙われやすいからな」

「モンスター対策と対人戦闘か……」

ユウトはウームと唸りを上げてから何か思いついたようで、顔を上げる。

「軍に対人部隊とモンスター討伐部隊を置くか。それも魔法重視じゃなくて、対魔法を重點的にしていくか」

なるほど、とラピスはいい頷いた。

「でも対魔法ってどうやるんだ?」

「ユウトはストレージボックスから、母親の日記を取り出す」

そして、ページをペラペラ捲ると日記に書かれている対魔法のページを、開く。

「とりあえずこの資料さえ見つければそれを魔法巻マジックスクロールにするだけで余裕だ」

「魔法巻マジックスクロールの事だけど、あれもっと小さくしたいんだけど出來ないかな?」

「それも俺の分野なんすか? 俺の休みは?」

ユウトは疲れもあってそう弱々しくそういう。

「あげたじゃないか。その時に君は魔族領に行ったんじゃないか」

「いや、そうだけど。そうなんだけど」

じゃあ、大丈夫だよねと言いにっこりとほほ笑む2人にユウトは泣く泣く頷き、労働法を作ってやろうと決意した。

「で、的にどうするんですか? 魔法式を何かに書き込みますか?」

「いや、先に軍関連考えろよ」

「軍関連は俺が相手をしながら、戦い方を教えるから」

ユウトは仕方なさそうにそう言い、ミレナの方を振り向く。

「その件に関しては、休みをもらってその間にですか?」

仕方ないなぁとミレナは言って、ユウトの當面のやることは軍事訓練になった。

「しかし、俺が教えて大丈夫かな? 元ウルヴァニラ王國の軍人がそのまま軍人やってるだろ」

「なるほど、まあ大丈夫じゃないか? お前の強さを知っているわけだし」

「最悪、魔法で黙らせるって事か」

まあ、そうなるな、とラピスは頷いた。

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