《魔がない世界で魔を使って世界最強》その日の夜

それぞれの部屋に案され生徒達が思い思いの時間を過ごしていた。そして生徒一人一人に専屬のメイドが付く事になり、しかもそのメイドは地球のようにおばちゃんメイドなどではなく全員がである!思春期真っ盛りな男子生徒はとてもテンションが上がっていたがそれに比例して子の男子を見る目が冷え切ってゆき會議室(この世界の説明をけた部屋)にブリザードが吹き荒れたが、その後ほとんどのメイドが相川に注目し、男子生徒は涙を流しながら床に四つん這いで沈み「ここでもかよぉ!」「理不盡だぁ!!」と阿鼻喚の地獄絵図となった。

ちなみに先生の専屬としてついたおとなしい雰囲気のメイドさんが先生を見て呆けて頬を赤らめ、「よ、よろしくお願いいたします西原様・・・」と挨拶し、「こ、こちらこそ・・・」先生も同じように右手を後頭部に當てて赤くなるという衝撃の出來事が発生し周りの生徒が、「先生にも春が來たぞぉ!」「うそだろ!?」「あの軍曹にか!?」と次の瞬間、言った生徒が仲良く頭から床に沈んでいった。

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<彌一の部屋>

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「おぉ~。贅沢・・・!」

部屋にるとそこには3人寢ても余裕がありそうな天井付きのベットに4人用ソファー、金や寶石で綺麗に裝飾された大きな鏡、余裕で二人はれるような浴槽など現実世界のロイヤルスイートホテルのような豪華さだった、これが41人全員にあるのだから贅沢の極みである。

そして彌一はベットに倒れこみ、考え始める。

(もう一度【探査魔】を使ったがやっぱり反応なし・・・。となるとここは最低でも地球がある太系の中の星ではない、か。そうしてここには魔王と呼ばれる強大な存在が存在し戦爭に參加すると・・・くそ、・・・相手の強さがわからない今は萬全の狀態で挑みたいが・・・俺の場合、魔は使いにくいしなぁ。)

師にとって目は重要な役割を果たす。魔と言うのは世界を、現実を”見て”その”見ている世界”を己の魔力を持って世界に干渉し”見ている世界”を自分の考える”考えた世界”に作り変え、作り変えた世界を見ることで”事象”として世界に確立するものである。そのため魔師は正確に多くの報を見て、知ることが大切なのであるが、彌一の場合”世界を見る”ことが片目でしかできないためけ取る”見ている世界”の報量が普通にくらべ二分の一しかなく、そして作り変えた世界を”見る”報量も同じく二分の一しかないため”事象”と世界に確立させるのが難しいのである。

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昔、魔で右目を作れないかと考えたが結果は失敗。魔式自はできたが右目の代わりとなるが存在しなかったのである。

「それに何よりも魔道がねぇしな・・・」

そうそしてこれが一番の問題でもある。彌一は右目を失う前は魔を使って戦っていたが右目を失ってからは魔道を使って戦っている。

しかし、今は肝心の魔道がない狀況である。そして作ろうにも魔や兵用の材料もないのである。

「一応魔だけでも戦えないことはないしな、幸いにも魔補助もある程度の種類があるしな」

補助とは魔を展開する際の補助を行う魔である。彌一が攻撃された際に使用した呪符もそのひとつだ。また呪符の場合、呪符のは魔加工を施した紙に魔処理した水銀を混ぜ込んだ墨で補助用の魔式を書き込むというなので簡単に準備できる。そのため彌一が好んで使う魔補助のひとつでもある。

「魔道ないがないよりかはましだな。一度整理すっか。えぇっと・・・」

・魔補助『呪符×49 など』

・水銀

・戦闘服(黒のロングコート+黒のズボン+魔道補助用レッグホルスター)

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・戦闘用ナイフ

・魔道NO.2【日本刀】

・魔道NO.3【拳銃】

・【拳銃用魔弾丸】『弾速強化弾×100、化弾×50、鉱石魔弾×10』

・魔道NO.4【解析

「なるほどな。まぁこれだけあれば當分はなんとかなるか?」

と一通りの武裝整理が終わり彌一が呟いた。ちなみにこれだけのをどこに持っていたかといえば、それは彌一の學生服であるブレザーにがある。

魔道補助はいつでも使えるようにブレザーの下のホルスターに、それ以外の水銀や魔道はブレザーのポケットに【空間魔】と【転移魔】、【固定魔】の複合魔で作ったいわゆる四次元ポ○ケットに収納していたのである。しかもこのポケットにれた瞬間、【固定魔】によってれた瞬間の狀態で固定され【転移魔】で【空間魔】で作った別次元の空間に転移するため、暖かい弁當をれるといつ取り出しても冷めず暖かい弁當が食べれたり!、水銀など蒸発するようなれても蒸発しない、となんだかんだで便利なポケットである。また、戦闘服の場合、【転移魔】のおかげで現在の服とれ替え転移が可能である。つまり男なら誰でも憧れた仮面ラ○ダーのような「変」ができるのである!!。

「魔に関しても〔生産系魔〕はものにもよるが補助なくても使えるが、さすがに〔攻撃系魔〕は補助ないと難しいなぁ。初級魔程度なら問題ないんだが・・・さすがに初級魔で切り抜けれるほどじゃないだろうし。こりゃあ早めに魔道の素材やを集めないと」

そうしてすべての整理と點検、今後の課題を整理して片付け終わると9時になっていた(ちなみに時間は地球と同じだった)、そうしてすることもなくなり寢るにしては早いのでベットで橫になっていたところ。ドアをノックする音が響いた。

コン コン コン

「や、夜分遅くに失禮します!このたび日伊月彌一様の専屬メイドとなりました。アーシア・アルジェとも、申します!」

ノックの後に聞こえたのはやや子供っぽさが殘る張したこえだった。どうやら専屬のメイドが決まり、こうして挨拶に來たようだ。

「ん?はーい、開いてます。」

「し、失禮いたします!」

そういってってきたのは小さなの子だった。見た目的に13歳くらだろうか?背も150センチくらいで肩辺りで切りそろえたれたピンクの髪に大きならしい紅い目が特徴的なだった。

彌一はベットから起き上がると近くの椅子に腰掛けた。アーシアはそんな彌一の近くに行きお辭儀をし、自己紹介を始めた。

「で、では改めて。わ、私はこのたび日伊月彌一様の専屬メイドとなりました。あ、アーシア・アルジェと申します!年齢は14ですっ!」

「お、落ち著いて。大丈夫そんなにあせらなくてもいいから、ゆっくり話すといいよ。」

そういいながら彌一はアーシアの頭に手を置きやさしくでていく。アーシアも次第に落ち著いきそうして自分が頭をなでられている現狀を認識し恥ずかしさと嬉しさのせいで顔をボンッ!というような音が聞こえてきそうなくらいに一気に耳まで真っ赤にした。その後も彌一が頭をなでていたその時----

ガチャ

「やいく~ん。まだお、き、て、、る、、、?」

そういってってきたのは暇になって彌一に會いに來た凜緒だった。

さて、今の狀況を整理してみよう。

・さっきまでベットに橫になっていたので明りが消え月明かりしかない部屋。

・裝備確認のせいで上著をいで上はカッターシャツの彌一

・そんな格好でベットの近くで小さいの頭をでている彌一

・恥ずかしさと嬉しさのせいで俯き、し涙目で顔全を真っ赤にするアーシア

完全に犯罪一歩手前のそれである

「どういうことかなぁ~?やいくん???(ニコッ)」

「ちっ、違う!違うんだ凜緒!!」

「ちゃんと説明してねぇ~??(ニコッニコッ)」

「うっ、うううわぁぁぁああああああああああああ!!!!」

夜の王城に彌一の無びが響き渡った・・・

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その後、なんとか無事(?)凜緒の誤解が解け彌一とし話した後アーシアは仕事のため退出した。その際アーシアは凜緒のことを訝しそうな目で見ており、凜緒との間でちょっとした火花が散っていたがの原因の彌一は「なにやってるんだ?」と不思議そうな表で二人を見ていた。

「で、どうしたんだ?凜緒?何か用事か?」

「う、うんん。別にそうゆんじゃないんだけどただ・・・その、今日いろんなことがあり過ぎたじゃない?だから・・・」

「だから、気持ちに整理が付かずおちつかない、か?」

「うん。流石やいくん分かってる!」

「そりゃぁなんてったって馴染だからな」

「ふふ。そうだね。」

そうして二人はしい月明かりが差し込む靜かな部屋で、小學校の事、中學校の事、お泊りのこと、昔からかわらない事など昔の話やたわいもない事など、時間を忘れるまで語り合った。

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そうして気が付けば11時前頃

「ん?もうこんな時間か。そろそろ寢ようぜ。ほら前の部屋まで送るからさ。」

そういって盛り上がっていた話に區切りをつけて部屋に送るからと、立ち上がりドアに向かって歩き出した彌一の背中にトンッと凜緒が頭をつけてきた。

「え?凜緒?どうし・・・」

「いや、だよ。いやくんいなくならないよね?」

「・・・!」

凜緒は昔通事故で両親を失いかけた。今は凜緒の両親は普通に生活をしているがその當時はとても危険な狀態でいついなくなってもおかしくない狀態だった。その當時から凜緒の両親とも仲良くしていた彌一も一緒に泣いて悲しんだ。そうしてなんとか無事命の危機をしたが今度は彌一の父親が本當に亡くなり、彌一は右目を失った。その時から凜緒は、彌一にもう危ない目や死んでほしくないと強く思った。もう二度と悲しい思いをしたくない、大切なものを失いたくない、そう願った。

そうして今日の異世界召喚である。戦爭への參加と聞いて凜緒はとてつもない不安にさらされた、今度は彌一がいなくなるのでは?と。

「心配すんな。俺は父さん見たいにいなくなったりしないし、第一戦爭なんて案外俺たちが出るまもなく終わるかもしれないだろ?」

「で、でも・・・」

すると彌一は凜緒に向き直りそっと抱きしめた。

「・・・!?や、やいくん!?」

「大丈夫だ。大丈夫俺はいなくならないから。何が何でも生き殘るから。」

そういって彌一はより強く、「失うものか」という思いを込め、強く抱きしめた。

「・・・うん。」

そうして凜緒も彌一の背中にそっと腕を回した。

それからお互いに存在を確かめるように抱きしめあった。

「ね、ねぇ、やいくん。今日は久しぶりにい、一緒に寢ない?」

と顔を真っ赤にし凜緒は上目遣いで彌一に提案する

「えっ!?い、いやそれは流石に・・・」

そう彌一が言うと凜緒は寂しそうな表になる。

「・・・わ、わかったよ」

「やった♪」

今まで様々なピンチを乗り越えてきた彌一だがこのピンチは乗り越えれるイメージが沸かなかった。

その後、凜緒はこの時の場の雰囲気と失う寂しさ、不安さのせいで普段は絶対にできないような大膽な行を思い出し、「うわぁああああ!!」と悶えるのことになるのだがそれはまた別の話。

そうしてふたりはベットの中に二人でり凜緒は彌一の腕に抱きついてきた。右腕全から薄い生地越しに伝わるらかさと溫もり、また子特有の甘い香りが伝わってき、彌一はひどく揺した。しかし凜緒はそんな事知ってか知らずか

「やいくん。大きくなったね。」

そう一言いってしばらくすると規則正しい呼吸が聞こえてきた。

そんな凜緒に彌一は微笑み心から幸せそうな顔で眠りに付く凜緒の頭をで、

「おやすみ、凜緒。」

そうして彌一も意識をまどろみの中に手放した。

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