《魔がない世界で魔を使って世界最強》ステータスと職業 後編

職業《魔師》その効果は

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職業:魔

説明

・魔構築の際、大幅な補正

・発速度の上昇

・魔力循環効率の上昇

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というものであった。

「〔構築速度の上昇〕、これがあれば魔の発が早くなるし、〔魔力循環効率の上昇〕もこれを使えばよりない魔力でより大きな魔が使えるようになる!!それにしかも・・・!!」

職業《魔師》は魔師である彌一にとってはこの上ないほどありがたい効果をもたらすものだった。しかし彌一が驚いたのはその二つでない。

「〔魔構築の大幅な補正〕。これがあれば俺は・・・昔の俺の魔を取り戻せるかもしれない!!」

そう彌一がもっとも驚いたのは〔魔構築の大幅な補正〕である。

今の右目がない狀態の彌一では魔構築の際、け取る報量がないためどうしても限界があり使用できない魔は多く存在していた。初級魔くらいの簡単な魔式なら問題なく発できるが、中級魔だとほとんどが魔補助がないと発できずしかも構築、発速度が遅くなってしまい実戦ではほとんど使いにならず、上級魔に関しては一部例外を除いて魔補助を使っても発できなかったのである。

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だがこの〔魔構築の大幅な補正〕があれば、補正自にどこまで効果があるかは分からないが職業はレベルが上がるごとに効果が強くなるつまりレベルをあげて長させていけば昔の頃を、いや昔以上の魔師になれるかも知れないのである。

この事実に彌一は涙を流した。

「やったぞ・・。やったぞ父さん。俺はようやく”本の魔師”に戻れる。・・・いいや、それ以上の、”最高の魔師”になれる・・・!」

それからしばらくは、彌一は”最高の魔師”に至れるかも知れない喜びとの余韻に浸っていた。

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彌一はその後すぐに魔を試そうと思ったが、ステータスを確認したせいか倦怠におそわれた。なにもすぐ急ぐような事でもないので今日は調回復を優先し明日思う存分魔を使うことにした。

そうして彌一は嬉しさの余韻で火照ったを冷まし、心を落ち著けるため部屋のバルコニーで夜風に當たっていた。

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コン コン

「失禮します彌一様。おはどうでしょうか?ってあれ?彌一様?」

ステータスによる調不良の看病に來たアーシアが部屋にりベットに彌一がいない事に困しているようだった。

「おーい。アーシア、こっちこっち。」

「彌一様!?おは大丈夫なのですか!?」

「ん?うん。すこし倦怠はあるけど問題ないよ?なんで?」

「ステータスによる調不良のため看病にきたのですが・・・」

「え?別に看病なんて必要ないけど」

「普通、ステータスによる調不良というのは個人によって癥狀は異なりますが、どんな人でも最低、一晩はけないくらいになるんですよ。」

「へぇ~。そうなのか。」

彌一がこうして無事でいるのは【強化】の魔によって能力の変化にが慣れており、今回のステータスによる変化もそれに近いため彌一はこうして倦怠ですんでいるのである。

「しかし調不良が無いなら安心です。そういえば彌一様のステータスはどうだったのですか?」

「ん?はい。」

そういって彌一はポケットからステータスプレートを取り出し、アーシアに渡す。

「え?え、え、えぇええええええええええーーーーーーーー!!」

とアーシアの驚愕の聲が響く。

「な!ど、どうしたの?」

「どうしたもありませんよ!なんですかこの數値!!」

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《日伊月 彌一》

レベル:13

職業:魔

筋力:2600

力:3010

俊敏:3490

:2500

魔力:56000

〔契約霊〕

スキル

言語・剣撃・思考強化・地・魔力回復速度上昇

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これが今の彌一のステータスである。ちなみに+表示が消えているのは「+の表示なんて流石におかしいよな」、と考え何とかならないかとステータスプレートをいじっていたら消えてくれた。

「なにと言われても・・・なんか変?」

「全部がですよ!!」

そうしてアーシアからこの世界のステータスのことをお知えてもらった。

この世界のレベル10代の平均は300代であり魔力も700代が平均らしい。

そしてこの國でもっとも強いといわれているロジャー騎士団長でもレベル70で1000代らしく、彌一のステータスはレベル13の時點ですでに騎士団長の軽く2倍以上あることになる。またこの世界にはさまざまな種族が存在しそのどの種族でも高いもので平均が500だそうだ。

+表示がどうのこうのの問題ではなかった。

「そうだったのか。ありがとうアーシア教えてくれて。」

彌一はアーシアの頭を優しくでながらお禮を言う。そんな彌一の行にアーシアは頬を赤らめる。

「い、いえ。とんでもありません。」

「それでさ、アーシアにしお願いがあるんだけど」

「は、はい!何でしょう!」

「このステータスなんだけど誰にも言わずにしておいてくれないかな?二人だけのってことで」

「ふ、二人だけの・・・は、はい!!わかりました!!」

「うん。ありがと」

そう謝を述べや彌一はよりいっそう頭を優しく頭をで、アーシアはよりいっそう顔を赤くした。

(妹がいたらこんなかんじなんだろうなぁ~。)

とそんな呑気なことを考えていた。

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アーシアが帰った後、彌一はテーブルにステータスプレートを置いてその前で悩んでいた。

「アーシアの話からこの數値が非常識な事がわかったからにはこのまま明日、ステータスの開示をするのはまずいよなぁ・・・」

そうそこが今や彌一が悩んでいる理由なのである。このまま開示すれば騒ぎになることは確定的、そんなことになれば國の謀だとかよからぬ連中が群がり、ようするに面倒ごとが起こる。さきほどアーシアににしてもらったのもこのためである。

今後の事も考えるとそんな事はごめんだ。

「とりあえずこれを【解析】にかけるか」

そうして彌一はハンガーに掛けておいたブレザーのポケットから一つの小型のタブレットを取り出し。そのタブレットでステータスプレートの寫真を撮った。

もちろんこれはただのタブレットでは無く、【解析魔】と科學技の一つであるコンピュータ回路をあわせた魔道No.4【解析】である。

この【解析】は寫真で撮った魔式を【解析魔】ではできないような詳しい解析が可能な魔道である。

寫真を撮って解析を始めてから15分。【解析】による解析が終了した。

「おっ。意外と早かったな。ええっとなになに・・・」

そこに解析された魔式は彌一の知っている魔とはまったく違うものだった。

人間をステータスとしてレベル、パラメーターと數値で表し、使用者の潛在意識から潛在能力を強制的に引き出しその數値どうりに使用者の人を作り変える。これほど高度な魔式は彌一は見たことが無かった。

しかもこの魔の最もすごいところは、使用者のたった一滴から取れる魔力から魔式を展開・起を行っており魔力が循環する際に発生する『魔力ロス』がゼロなのである。

このステータスプレートは彌一が開発する魔道とは全く異なる発展をとげた別種類の”魔道”といえる。

そんな魔式に戦慄しつつ

「解析が済んだし、これに【隠蔽魔】を組み込めばステータスの隠蔽ができる」

【隠蔽魔】とは、溫や人間が発する微量な電磁波、あるいは魔力などを隠蔽する魔である。この【隠蔽魔】をステータスプレートに組み込みステータスの隠蔽をしようと考えたのである。

本來はこの魔は人にかける魔なのだが彌一は【隠蔽魔】の基礎の部分だけをステータスプレートに組み込み、その【隠蔽魔】を【解析】を使いステータスプレートの魔式に馴染ませる様に【隠蔽魔】を改変していった。

-----一時間後

「できた!」

そういって彌一は改変に功したステータスプレートを眺めていた。

倦怠のせいで魔がうまく使えないため【解析】の中に保存してあるこれまで解析してきた様々な魔を、ばらして、組み上げを繰り返し、ようやく魔式が完した。完しただけでその魔を実際に実行してみたわけではないが、明日の午前は何も無いので実行して駄目だったら修正すればいい。

こうしてステータスプレートの魔式の改変が終わったわけだが、改変していくにステータスプレートの魔式に新しい可能が見えてきた。

「この魔式を応用すればあるいは・・・」

そう呟いた彌一はその後、【解析】を使って徹夜でとある魔式の設計を行った。

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