《魔がない世界で魔を使って世界最強》”魔”、とは?

<王城の中庭前廊下>

うっすらと朝日が差し寒い気もするが今の彌一には丁度よかった。

「う、さ、流石に眠い。徹夜するんじゃなかった・・・」

昨夜は無事ステータスプレートに【隠蔽魔】を組み込むことに功したが、その時思いついた魔式を開発するため徹夜でその魔式の設計を行っていたのである。

そうして魔式の基礎は完し、気がつけば5時過ぎ、今から寢るにしてもあれなのでこうして風に當たりに中庭にでているのだいるのだった。

「はぁ~。魔式の方はできたが、これうまくいくかな?」

そういってステータスプレートを取り出し、式の展開を開始した。

(魔力循環・・・問題なし。式展開・・・問題なし。実行開始。・・・実行完了。)

するとステータスプレートにラグのようなものがはしり次の瞬間、彌一のステータスプレートが変化した。

「っと。こんなものか」

===================

《日伊月 彌一》

レベル:13

職業:魔

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筋力:400

力:400

俊敏:400

:400

魔力:700

〔契約霊〕

スキル

言語・剣・思考強化・地・魔力回復速度上昇

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これが本來の數値を隠蔽し、変わりに表示された彌一のステータス數値だ。

「平均よりし上に設定したが勇者として召喚されたから言い訳できるしな。」

そしてなぜスキルの欄から【撃スキル】が隠蔽されているかと言うと

「流石に高校生である俺に【撃スキル】があると問題だしな。」

スキルは自分が経験したりしたことのあるものや自分の特技がスキルとして現れる、それ以外は職業に関係するスキルが現れる。なので一応日本の高校生として過ごしていた彌一に【撃スキル】があるとそれは彌一が銃を使った経験のあるということになりクラスメイトなどに知られると問題となるため、隠蔽したのである。【剣スキル】は道場に通っていたなどの言い訳が利くためそのままである。

「しかし功してよかった~。」

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そう言って彌一はステータスの表示を非表示にして、ブレザーのポケットにれた。

ステータスプレートは防犯のため非表示にすることができる。

「これで開示は問題ないな。あとはこっちの式なんだが・・・」

彌一はポケットからスマホを取り出した。そうしてそのスマホに表示されていたのは文字の羅列と數字の羅列、そして四角と円環で書かれた魔陣だった。

「これがうまくいけばいいんだが・・・」

そうして、しばらく式について考えていると袖をちょんちょんと引かれた。

「ん?」

振り返るとそこにはウサギの人形を抱きかかえた小學校低學年位だだろうか。エメラルドグリーンのふわっとした髪でくりっとした目が特徴な可の子だ。

「お兄ちゃん、何してるの?」

「お、お兄ちゃん?」

オタクの彌一にとって「お兄ちゃん」と言う言葉にはこうなにかぐっとくるものがあり、とてもむずいのである。

「お兄ちゃんはやめてくれるかな?俺は日伊月彌一、彌一でいい。」

「うん!わかった、やいち!それで何してるの?」

「これはね、魔式を考えていたんだ。」

「まじゅつしき?」

「う~ん。しむずかしいか・・・そうだ。」

彌一はホルスターから一枚の呪符を取り出し。そうして呪符をにし一つの式を展開した。

「《式神生》」

そう呟き呪符を空に投擲すると空中で呪符が鳥に変化した。

式神は彌一が考えたオリジナルの【偵察魔】で呪符をにしなどに変化させる魔である。変化するのサイズに応じて呪符の量が変わるが、鳥サイズのものなら呪符一枚で足りる。そうしてこの魔の最大の特徴は変化させたと視覚や聴覚などのリンクができることにある。

「うわぁ!すごい!すごい!!」

そうしての子はとても嬉しそうに鳥を手のひらに乗せて鳥を眺めていた。

「やいち!やいち!まじゅつってすごいね!!」

そういっての子は目をきらっきらっさせ彌一の橫に座り、鳥を眺め彌一と話始めた。

「そういえば君の名前は・・・」

「メイ!ここにいたの!」

と彌一が名前を聞こうとしたら、一人のが現れた。中學生くらいの見た目で肩あたりまでばした赤い髪にし垂れ目ならかい印象を與えるだだ。

「もうだめじゃない。勝手にいなくなったら・・・ってあら?あなたは?」

「私は日伊月彌一といいます。」

「あっ!もしかしてこの前召喚された勇者様ですか?」

「はい。そうです。」

「申し送れました。私はアーセラ聖堂王國第二皇ヘンリ・バース・アーセラムと申します。そしてこの子はアーセラム聖堂王國第三皇メイ・バース・アーセラムです。」

「メイです!よろしくねやいち!」

「メイ!勇者様を呼び捨てなんてダメでしょ。」

どうやらこのの子はこの國の第三皇で赤髪のの方は第二皇のようだ。第二皇のヘンリはとてもしっかりしており。第三皇のメイは無邪気に笑いかけてくる。

そんなメイの天真爛漫で無邪気な笑顔に微笑みつつ

「大丈夫ですよ。それくらいの方が私も気楽でいいので。ヘンリ様もそうおよびください。」

「そうですか?それでは私の事も畏まらず接してください。」

「メイも!」

「わかりました・・・じゃなくて、わかった。ヘンリ、メイ」

「はい。」

「うん!」

その後ヘンリを加えて3人で語り合い、ヘンリとメイはこの後皇としての仕事があり6時頃に別れた。

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ヘンリとメイと別れた後彌一は一度部屋に戻りし仮眠を取ったあとアーシアが持ってきた朝食を食べその後も魔式の設計を続け気が付けば晝前だった。

「う、う~ん。あれっ?もうこんな時間か・・・晝飯食べて中庭に行くか。」

コン コン

「彌一様。晝食を持ってきました。」

「ありがとう。アーシア。そういえばみんなの様子はどうかな?」

「はい。皆さん調が回復されて今日のステータス開示には全員參加なさるそうですよ。」

「それはよかった。じゃあさっさと食べて中庭に行くか。」」

そうして彌一は晝食を食べ中庭に向かった。

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「やいく~ん。」

「ん?凜緒大丈夫だったか?」

「うん。大丈夫だよ。やいくんは?」

「俺はすこしだるかっただけで済んだよ」

「へ~え、すごいねやいくん。私なんてベットから立ち上がれ無かったよ。でもなんか力がみなぎってくるじがする」

そんな會話をしていると。國王とアーリアとヘンリ、メイが中庭にってき、次に司祭のバーリア、騎士団長のロジャーも続いてやってきた。

そしてロジャーは全員いることを確認し、話し始めた。

「それではこれよりステータスの開示を行ってもらう!。それではまず西原殿からお願いしたい。」

「分かりました」

そうして先生がステータスを読み上げる。

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《西原 健一》

レベル:20

職業:軍人

筋力:730

力:680

俊敏:600

魔力:600

〔契約霊〕

・土霊『上級級:アース』

スキル

言語・近接格闘・ナイフ・気配遮斷・気配知・威圧・力回復上昇・地理把握

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レベルが20だと平均ステータスは400代らしくそう考えると先生のステータスも相當高いようだ。

スキルに戦闘系が多いのも先生が元軍人だったからであり、また【地理把握スキル】も先生は社會科の地理擔當であるためでる。

《軍人》の効果は近接戦闘の際の筋力、力の上昇、【近接格闘】、【ナイフ】のアシストのようだ。

周りの人からも嘆の聲が上がる。

「さすがであるな。西原殿」

「まぁ。元は軍人だったもので。」

「そうでありましたか。いつか手合わせをお願いしてみたいものですな。それでは次!」

そうして順調に進み。

「次!相川雄也!」

「はい!」

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《相川 雄也》

レベル:13

職業:英雄

筋力:560

力:540

俊敏:600

:590

魔力:700

〔契約霊〕

霊『最上級:アーリー』

・火霊『上級:ルーパ』

・風霊『上級:フーラ』

スキル

言語・剣霊付與・威・攻防適応・限界突破・英雄の加護

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ステータスのパラメーターは西原先生よりも下だが十分平均を超えている。だが問題はそこではなかった

「すごいぞ!新たな英雄だ!!」

「『英雄の加護』は2000年前の英雄、シンがもっていたスキルだぞ!!」

スキルが、そして何より職業《英雄》が問題だった。

まず職業《英雄》。これはすべてのパラメーターを戦闘時にアシストする効果があるらしい。

次にスキル、【英雄の加護】これはスキルと言うよりも稱號に近いらしく2000年前の英雄「シン」がもっていたスキルらしく、一度だけ死を回避できるものらしい。

もうチートどころではない強力すぎるスキルである。

そうして《英雄》が誕生し喜びの中、次々とステータスの開示が終わり、最後に彌一の番である。

「最後に日伊月彌一!」

「はい。」

ロジャーが彌一を呼んだので行こうとしたら王品席の方で、ヘンリとメイが手を振っていたので彌一も手を振り返す。

と彌一の後ろからものすごい寒い視線をじたが、振り向いてもニコニコ笑っている凜緒がいただけだった。

そうして彌一はステータスを開示し、読み上げる。隠蔽は完璧だ。

すると騎士団の方から困の雰囲気が漂ってきた。

「どうかしましたが?」

「いや、その。この《魔師》という職業を聞いたことが無くてな。」

「えっと魔を使う人ではないんですか?」

そうして彌一も騎士団の反応に困している中、ロジャーがこう言った。

「”魔”、とは?」

「・・・・・・・・・・・・・へぇ?」

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