《魔がない世界で魔を使って世界最強》迷宮の出會い

さまざまな靜かな鳥の囀りが聞こえてきて彌一は自分の意識が覚醒してくるのをじ目を開ける。

「ぐっ、こ、ここは・・・」

に走る痛みに顔をしかめつつ、両腕を使って狀態を起こす。

そこは見渡す限りどこも木が生い茂る森だった。その森の中に周りの木々を放線上に吹き飛ばし広大なクレーターができていた。

「なんとかなったか、くそっ、完全に防できなかったか」

あの時、転移をすると同時に障壁を展開し発の衝撃からを守ったのだが、ギリギリの狀態で【転移魔】を発していたで障壁が完全ではなく、完全に威力を殺しきれなかったのである。

「いててて。あー、かん・・・てか、ここどこだ?」

そうして【探査魔】を発するが

「げっ、【探査魔】の範囲外かよ。どんだけ飛ばされたんだ?」

【探査魔】の効果範囲は場所の知だけなら500キロメートルで、その場所に加え魔力の反応、地形報など正確な詳しい狀況把握なら100キロメートルである。また【探査魔】専用のポイントマーカーを設置した場合、その探査範囲は太までであり、この世界に來て最初に使った【探査魔】は彌一の自宅に設置したマーカーを知するものであった。

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「とにかく東側の森に転移したことは間違いない。なら【治癒魔】を掛けてさっさと東を目指すか。」

と今後の予定を決めたその瞬間彌一が寢っ転がっている付近の地面に亀裂が走る。

「へ?」

その亀裂は徐々に大きくなってゆき

スゴォオオーーーン!

地面が崩落。そして近くにいた彌一も崩落に巻き込まれる。

「な、なんでだぁああああああーーーーー!!!!」

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川の流れる音が聞こえててくる。二度目の気絶に彌一は目を覚ます。

「なんだ?この空間・・・うわっ、隨分と落ちてきたな。」

見上げると遙かかなたに地上のが見えたが、地上のが徐々に小さくなってゆく

「なに!?地形の自修復だと!?」

そしてあたりは暗い闇に染まった。

「なんてことだ、閉じ込められた。もう一度【探査魔】を使うか。」

二度目の【探査魔】を発するが、

「なに?探査が妨害されて【探査魔】が使えない・・・!」

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すると天井に蛍ののように青が現れ辺りを照らす。そこは川が流れ、よくわからない模様の緑に輝く壁があり、そして奧には巨大な扉が存在していた。

「どうらやらこの壁が探査を邪魔してるわけか、そしてこの扉・・・どうやら進むしかないようだな。」

そう判斷すると彌一は裝備の確認をし、に【治癒魔】を掛ける。そして萬全の狀態になったところで扉に手を掛け

「よし。いくか!」

両腕に力を込め扉を押し開け、踏み出す。

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部は迷宮のような構造になっており所々に魔が徘徊しており、壁にはあの模様が輝いており道を照らしていた。

『グァアアーーーー!!』

「邪魔だ!」

襲いかかってきた狼型の魔を最小限のきで避け、すれ違いざまに【蒼羽】で首を跳ね飛ばす。

彌一は慎重に進み、ときどき襲いかかってくる魔は今のように【蒼羽】で一刀のもとに切り伏せる。

「魔の強さはそうでもないっぽいが、奧に行くにつれてし強くなってたな。」

とそんなこと言いながら橫から襲いかかってくる3の狼型の魔を見向きもせず腰のホルスターからレルバーホーク抜き発砲、【弾速強化弾】で3まとめて貫く。

ちなみにこの狼型の魔、訓練場を襲撃した魔と同じで、普通は騎士団の前衛と魔法使いの後衛の二人でようやく対応できるほどの魔である。そんな魔を彌一は気にすることもなく片手間で倒していく。

こうして特に苦戦することなく進んでゆきたどり著いたのは大きな扉。

「ここから強い魔の反応がするな・・・よし。ってみるか。」

扉を蹴飛ばして突。そこは広い空間で真ん中には先ほどの3倍くらいの大きさの狼型の魔が存在していた。

『ワォオオオーーーーーーン!』

狼は彌一を確認すると遠吠えをする。すると狼の足元から10の狼型魔が出現し一斉に彌一に襲いかかる。

彌一は元から黃の寶石を取出して砕き唱える。

「《弾・第一門から第十門開放・発》!」

彌一の前に十個の魔陣が展開、そして彌一が左腕を振ると魔陣からの弾丸の弾丸が打ち出され魔を殲滅する。後には全の弾丸に貫かれた魔の死骸があった。

「すごい!【弾門】が十門まで発できた。前は二門が限界だったのに・・・!どうやらレベルが上がって補正の強さが上がったのか。」

そうこうしている間に大型の狼魔は、配下の魔が殺されたことも気にせず彌一に襲いかかる。

「ふっ!」

そんな狼を彌一は避けず側面をぶん毆る!

『グルァアッ!?』

さすがの狼も避けるのではなく毆られるとは思わず牙を數本砕かれ、対応できないまま吹き飛ばされる。

その間に彌一は元から赤、青、緑の寶石を取出し砕き頭上に投げる。すると投げた左手に三重の魔陣が展開、急速に回転し始める。

狼は危険な雰囲気をじたのかすぐに逃げようとする。だが

「《絡め捕れ》」

毆りつけた時に張り付けておいた呪符が発明な鎖が狼を逃がさないように絡め取る。

「悪いな。実験に付き合ってくれ。」

そして唱える。

「《輝く三つの寶石よ・砕き・めたる力を解放せん》!!」

彌一の左手から発生した白き輝きが円陣を通過するごとに加速・大し巨大なの柱となって狼に直撃。そのことごとくを吹き飛ばした。

「ふー。こんなもんか。流石に魔力を使いすぎた・・・」

と戦闘の反省を考えていると部屋が明るくなり最初に狼が立っていた場所の床が開き階段が姿を現す。

「・・・。まさかこれ、まだあるのか・・・・・・・」

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あれから數時間が経過した。あのあと一四回のボスとの戦闘を繰り広げた彌一はさすがに疲れたので休憩できるところを探して彷徨っていた。

「はぁ~。流石に疲れた・・・どっかいいところは・・・ん?あれ?」

何かを発見したのか彌一は壁に歩み寄る。

「ここの壁、模様もないしっていない。それに材質が違う。こんなこと今までなかったな。」

そこの壁は周りの壁のようにっておらず、材質も違うようだった。

気になった彌一はその壁に向け【解析魔】を使う

「これは・・・扉か?登録された魔力パターンを読み込んで開くタイプだな。」

そう判斷すると彌一は扉に手を當て魔式に介するため彌一の魔力である蒼い魔力を奔らせる。ものの數分で魔式の介が完了。扉の式を発させると扉が消える。

そこは一つの部屋で。さまざまなが浮かび幻想的な雰囲気の空間だった。

「ここは、いったい何の部屋だ?魔力の濃度が高くて純度も高い。」

そういって辺りを見回しながら部屋の中にってゆき、そして見つけた。

そこにはキリストのように巨大な水晶の柱に両手両足を飲み込まれて拘束されているがいた。

は彌一の魔力のと同じ綺麗な長い蒼の髪をしており、その髪の隙間から髪のと同じ蒼い目を覗かせ彌一を見つめて、し枯れた聲で呟いた。

「あなたも私を殺しに來たの・・・」

そう呟いたの聲は強く、でもどこか弱くじた。

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