《魔がない世界で魔を使って世界最強》迷宮の魔導人形

「彌一ここって・・・」

「あぁ、ようやくここまで來たな。」

15層突破から數日経過した。あれ以降の層でもボスはすべてフェーズⅡで25層以降は出てくる魔すべてがティラノ級というハードモードという仕様だった。

「ここまで長かった」

「そうだな。やっとこの層で終わりだ。」

これまでのことを思い出して慨深い気持ちになってくる。彌一とセナは最終決戦に向けてそれぞれの確認をする。

ちなみに彌一の現在のステータスはこれだ。

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《日伊月 彌一》 男

レベル:67

職業:魔

筋力:9350

力:9530

俊敏:9810

:9200

魔力:79500

〔契約霊〕

・全霊『神級:セナ』

スキル

言語・剣撃・思考強化・地・魔力回復速度上昇

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フェーズⅡとの連続の戦闘によってレベルが60代になりステータスのパラメーターがどうにかなっている。《英雄》で強力なステータスを持っている相川でも60代のパラメータは2000後半であり約5倍の開きがある。

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レベルが上がったことで職業《魔師》の補正も上がり。使える魔の5分の3くらいが詠唱や補助が必要なくなり、魔の規模や発速度などが格段に上がって、昔の彌一の10分の8くらいにはなっていた。

そうして、セナに関しても魔回路があるため魔について指導したらセナも魔が使えるようになり、〔屬系魔〕以外も使えるようになっていた。

「セナ。このボスでクリアだ、最後のボスだから今までの敵とは比べにならないだろう。大丈夫か?」

すると彌一の手をセナは握る

「大丈夫。私と彌一で越えられないことはない!」

そういって自信に満ち溢れた顔で扉に手を當てる。

「ああ。そうだな!行こうこれがラストだ!!」

そうしてふたりで扉に手を當て、力をこめて扉を開ける。

扉を開けるとそこは通路で奧の方に明かりが見えていた。彌一とセナは警戒しつつ明かりの方に行く、その先の空間は巨大な縦だった。

の直徑約100メートル、の深さは約60メートルくらいで周りは表面を削って裝飾されており螺旋階段が地面まで続いていた。

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そしての先には10メートル級の巨大な鋼鉄の塊が存在していた。

彌一とセナは廊下の先で柱に隠れてその鋼鉄の塊を観察していた。

「魔じゃ、ない・・・?」

「あれは魔導人形、通稱”ゴーレム”だ。」

「ゴーレム?」

魔導人形とは魔石などの核を力源とし、魔式によってかす自人形だ。

「でもなんで魔導人形がこの世界にあるんだ?」

霊魔法が主流のこの世界で魔導人形があることに疑問を持つ彌一だがすぐに切り替え、偵察用の【式神】を飛ばす。

そして15メートルくらい近づいた瞬間、

すべてが凍りついた。

「なに!?」

ゴーレムの半徑50メートルくらいの空間がすべて凍りついて式神も凍りつき氷結の世界となった。

そしてゴーレムの頭部にある目が赤くり、ゴーレムがき出した。

『侵者確認。これより排除を行います。』

そう宣言し彌一たちの方向を向く。

「くそっ!」

彌一は愚癡をはき、すぐさまレルバーホークを連。極超音速にまで加速しプラズマを纏った弾丸がゴーレムを貫くべくその頭部に殺到するだが、

「なに!?弾丸が外れた、いや、逸らされた!?」

ゴーレムは一歩もかず、弾丸はすべてゴーレムの近くでそれ後ろに抜けて壁に弾丸がめり込んだ。

するとゴーレムの部が開きその中から砲臺のようなものが出てきて急速に回転、その回転している砲臺を彌一たちに向けると膨大な熱量がじらた。

「セナ!!」

咄嗟にセナを橫抱きに抱きかかえ、スキル【地】を使ってその場を急速離し空中にを投げ出す。

瞬間、砲臺から膨大な熱量の柱のレーザーが放たれ、さっきまで彌一たちがいたところに直撃した。

そして、煙が晴れるとそこにはマグマのようにボコボコと融解し溶け出して、ところどことガラスのようになっている。いったいどれだけの熱量でこうなるのか。

彌一はゴーレムから60メートルほど離れたところに著地し、すぐさま弾倉を換。もう一度発砲。

だか結果は同じ、弾丸はゴーレムから逸れる。

「離れて彌一!【炎槍】!!」

彌一の攻撃が効かないと判斷した、セナは炎の槍を放つ。

しかし、炎の槍はゴーレムの付近で凍りつき消失した。

「魔法も凍るの!?」

「いったん離れるぞセナ!」

そうしてセナを橫抱きに抱き、周りを連鎖的に破し煙を発生させ離して柱のに隠れる。

「彌一いったい何が・・・」

「わからない。だが幸いゴーレムはあそこからかないみたいだし、一度整理しよう。」

そういって【式神】をゴーレムに反応されないぎりぎりの位置に配置しゴーレムに【式神】を介して【解析魔】を使う。

「・・・結界のような魔は働いていない。てことはどうやら弾丸が逸れたのは魔が直接関係してるわけじゃないな。」

「じゃあ魔法が凍ったのも魔じゃないの?」

「ああ。そうみたいだ。」

そう結論づけると彌一は考え出す。

(魔法はゴーレムの5メートル付近で凍りつき消失する。弾丸も5メートル付近で軌道が逸れる。魔によるものではないということは・・・理的な要因・・・?)

そうして彌一は【式神】を介して【熱探知】の魔を発すると。

「やっぱり、大気中の分子運のエネルギーが別の空間に隠されてる。そうか、だから大気が凍ったのか・・・!」

「?どうゆうこと?」

「ざっくり説明するが熱は分子がくと発生する。分子がかないと熱が発生しなくなって簡単に言うと凍る。つまりあのゴーレムは大気中の分子のきのエネルギーを【空間魔】を使って別の空間に隠して、大気を、魔法を凍りつかせてるんだ。」

ゴーレムが引き起こす現狀にある程度の考察を立て、セナに説明する。

「じゃああの砲臺は?」

「おそらく隠した空間と繋がっていて奪ったエネルギーを放出しているんだろう。てことはもしかして・・・」

彌一はレルバーホークをゴーレムに向け一発発する。するとやはり弾丸は逸れる、だが。

「マイスナー効果・・・そういうことか!」

「まいすなーこうか?」

マイスナー効果とは磁場のなかに超伝導をおいたときに、磁場を超伝導の中から外に押し出してしまう現象で、簡単に言えば磁力の中に超伝導(冷卻することで質の電気抵抗がなくなる狀態)があるとと反発してしまうというものだ。

つまり、放たれた弾丸が氷結の効果範囲ることで冷卻され超伝導狀態になり、ゴーレムが発生させる磁界が合わさることでマイスナー効果を発生させ弾丸が逸れたということだ。

「それじゃあいったいどうやって倒すの?」

と攻撃が効かない狀況にセナの表が曇ってゆく。

「遠距離攻撃が効かないのなら。近距離で攻撃すればいい。」

そんなセナとは対稱的にレルバーホークをしまい、【蒼羽】を抜刀する彌一。

「でも!あそこまで行こうとしたら凍らされる!」

遠くのゴーレムを見據える彌一にセナはたどり著けないと言い彌一を引き留める。

しかし

「ああ。だからセナ俺を破してくれ。」

「・・・え?」

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