《魔がない世界で魔を使って世界最強》プラズマの魔導人形

二人で扉を開くとそこは通路で、奧にはが見える。慎重にに向かうとそこは大きな空間だった。

半徑三百メートル高さ百メートルくらいの円形狀の空間だった。

二人は全方向に警戒をしながら進んでいく。なかにると空間全が明るく照らされた。

ここが【グリノア大迷宮】と同じ様なら魔導人形がいるはずだが何処にも見當たらない。

「どういう事だ?何もない・・・」

遮蔽は無いので隠れる場所は無い。いったい何処だと探っていると突然地面がゴゴゴゴーー!と揺れる。

「なに!?」

「セナ!下だ!!」

下から何かが上がってくるのをじ二人はその場を飛び退く。

音は徐々に大きくなっていく。そして中央の地面が橫開きに開き、それが現れた。

膝をついた狀態で現れたのは白のフレームに赤いラインの裝飾が施されたまるで巨大な騎士のような人型の魔導人形だ。左手には十字型の大きな盾を裝備している。

その魔導人形、ゴーレムは頭部の目の部分を赤くらせた後、重低音を響かせ立ち上がる。

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立ち上がると全長は十二、十三メートルにもなり、そのきはまるで某有名ロボットアニメの巨大ロボのようだ。

「こいつくぞ!!」

その某ロボットアニメの主人公のセリフをはきながら彌一は四肢に力をれる。

ゴーレムは彌一達を確認すると背中に背負った巨大なサブマシンガンを構える。

「うおっ!?」

先制攻撃を與えるべく駆け出そうとしたが、すぐさま踏み止まりセナを引き寄せ、前面に【金剛障壁】の局所多重展開をして強化し、全力の【金剛障壁】をする。

ズガガガガガガガーーーー!!!!

一発一発発されるたび耳をつむぐような音が響き、音が聞こえた時には【金剛障壁】に戦車の砲弾のような衝撃が襲う。

それが秒間數十発。その凄まじい威力に【金剛障壁】が悲鳴をあげ、細かなひびが走る。

やがて永遠と思われた時間が終わり衝撃が來なくなる。

【金剛障壁】は崩壊寸前でギリギリ持ちこたえた後消失する。

「なんつー威力だ!」

れただけで々にされそう」

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ゴーレムはトリガーを何回か引いた後サブマシンガンの弾數が無くなったのか背中に戻す。そして今度は腰から剣の柄のような棒を取り出すと棒からコネクターのようなものが出てきて腕と接続される。

「なんか、いやーな予がするんだが・・・」

嫌な予じていると、柄の棒からシューッと音が響いた後、音をたてての刀が現れた!

「やっぱりビー◯サーベルかよっ!!」

ゴーレムはビー◯サーベルを構えてこちらに走って來る!背中のブースターから炎を噴かせもうスピードで迫ってくる。

「飛ぶぞセナ!」

「うん!」

セナの腰を抱き、すぐさま上空に飛ぶ。すれ違いざまに振り下ろされたビー◯サーベルは地面に衝突し、刀の半分ほどが埋まる。地面はドロドロに溶けており煙を噴いている。

「あのサーベル、プラズマでできてるのか!」

すれ違いざまに【解析眼】で刀の解析。その結果刀はプラズマでできていることが判明。

地面を瞬時に溶かすほどの熱量に驚愕していると、ゴーレムがサーベルを抜きこちらを見據える。そして腰だめの勢になった後ーーーー飛んだ。

「え?ちょ!ウソだろ!?」

背後のブースターを炎を噴かして空中の彌一たちを追ってくる。ゴーレムはそのまま超高度のプラズマのサーベルを振り抜く。

「くっ!」

右手をかざし【金剛障壁】を集中展開で防ぐ。サーベルは止まったが、次の瞬間には【金剛障壁】を溶かしながら迫ってくる。

「ぐっ!!くそっ!」

【金剛障壁】が稼いだわずかな時間を使ってすぐさま飛び退く。しかし【金剛障壁】で防ぎきれなかったプラズマの膨大な熱が彌一の右腕を焦がした。

「彌一!!」

「大丈夫だ、ただの火傷だ」

コートに付與された耐熱効果がなければ今頃彌一の腕は溶けていただろう。それほどの凄まじい熱量だ。彌一はすぐに高度を上げしでも距離を取る。

するとゴーレムは追ってくるかと思いきやそのまま地面に著地する。

「飛べる時間にも制限があるみたいだな」

「なら今のうちに回復を」

「そうだなーーーーッツ!!」

【治癒魔】を掛けようとした瞬間、プラズマの雷撃が空中の二人を襲う。あわてて【金剛障壁】を展開し雷撃を防ぐ。

「セナ!」

「【風炎砲】!」

障壁で防いでいる間にセナが風のミサイルの矢を三つ放つ。ミサイルは様々な方向からゴーレムを強襲する。

しかしミサイルはプラズマサーベルから放たれたプラズマの雷撃にすべて撃ち落とされる。

「ダメ!すべて撃ち落とされる!」

「ならどうだ!」

彌一はレルバーホークを全弾撃ち盡くす。こちらもプラズマを纏った弾丸はマッハ五の速度で攻撃するが、剎那のに雷撃によって融解される。

「くそ、遠距離はダメか。だが近づけばサーベルの餌食だ」

近距離ではプラズマのサーベル、遠距離ではプラズマの雷撃。これではまともに攻撃できない。

するとチャージが完了したのかゴーレムが再び飛んでサーベルを振るおうと迫ってくる。彌一はすぐさま詠唱を始める。詠うのは大魔

「《我が前に現るのは純白の神盾。その盾は盾にあらず、その盾は盤石にして不たるもの。決して揺らぐことのなき、確固たるもの。如何なるものの前にあろうと潰えぬ輝き盾。その盾は神が持ちし神盾。その盾の名はーーー》」

彼我ひがの距離十メートル。ゴーレムは何のためらいもなくその熱の塊を振り切る。しかし彌一は止まることなく最後の言葉を紡ぐ。

「《神の盾アイギス!!全てを阻む純白の輝き!!》」

彌一、セナとサーベルの間に純白にり輝く巨大な魔陣、神の盾アイギスは顕現。サーベルのプラズマの熱量と威力をものともせず完全に防ぐ。

ゴーレムはサーベルを何度も叩きつけるがアイギスは傷一つつかない。ゴーレムはブースターの効果が切れたのか再び地上に戻る。

「やっぱりアイギスなら防げるか。けどこのままアイギスを継続しっぱなしはきついな」

「でも魔法も彌一の銃も効かない。それに近づくこともできない」

「いや。近づいたとしても直接攻撃は無理だ」

「どうゆうこと?」

「ゴーレムの表面をよく見てみろ」

そういって彌一はセナに【視力強化魔】を付與する。ゴーレムの表面を見てみると緑のスパークがパチパチと走っているのが確認できる。

「あれは?」

「裝甲の表面にプラズマを纏ってるんだ。れたらたぶん砕けるな、俺達が」

「これって彌一が教えてくれた地球で言うところの”ちーと”ってやつ?」

「ああ、完全なチートだな」

近距離で攻撃しようとして裝甲を攻撃したらプラズマでを砕かれる。なんてチートだ、と愚癡りながら襲いくる雷撃をアイギスで防ぎつつ思考を巡らせ、腕を組む。

「なにかないのか・・・」

こうしている間にも雷撃は襲い掛かり、アイギスのタイムリミットも近づいてきている。なにかないのか、と考えていた瞬間、腕に裝著しているミスリルリングにれる。そして一つのアイディアが生まれる。しかしそれは確率の低いもの、賭けてもいいのかと思ったが今はもう時間がない、なので一か八かの賭けに出る。

「《魔鉱錬》」

両腕、両足の全てのミスリルが腕を伝って、掌で形を変える。形したのはペットボトル程の筒。

「よし、できた」

「それは」

「なにちょっとした弾だ」

そういって筒を確認した後、下から見上げるゴーレムを見據える。

「セナ、五分だけあいつの攻撃を持ち堪えられるか?」

「わかった。任せて」

確認をしたつもりがセナは即座に了承する。そんな頼もしい嫁の言葉に彌一は苦笑いする。そして覚悟を決める。

「さぁ、いっちょ素敵な花火を上げますか!」

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