《魔がない世界で魔を使って世界最強》再會
コルトアを倒し、『星の生命』と繋がったゴーレムを倒した彌一は昇る朝日を浴びて「ふぁ〜」と欠をらす。
「やっと終わったか。一晩中だと眠いな」
晝間の依頼からの、この戦いである。流石に眠くなってきた。
彌一が欠をらし朝日を眺めていると、近づく足音が聞こえる。振り向くとそこには、凜緒、健、彩、雄也の四人がいた。
「やいくん・・・」
「・・・久し振りだな凜緒」
心配そうに見つめる凜緒に、彌一は気まずそうの答える。凜緒も何か言いたそうだが、ようやくの再會に上手く言葉が浮かんでこない、そんな表だ。彌一も彌一で何から切り出したらいいかわからなくなっている。
しばらくなんとも言えない沈黙が二人の間を流れる。そんな中、沈黙を打ち破ったのは健だった。
「彌一、いろいろ聞きたいことはあるが・・・無事だったんだな」
「ああ、心配かけて悪かった。いろいろあったがなんとか生きてるよ」
そう言って彌一は自傷気味に苦笑いで返す。そんなやりとりでし気が抜ける。
「それで彌一君、どうしてここに?」
「まぁ、その辺も後で話すさ。まずは戻ろうぜ、流石に眠くなってきたしな」
「それもそうね。私ももう疲れた」
口に手を當て欠をらす彩。それにつられて他の三人も欠をらす。夜の暗い中での死と隣り合わせの戦闘は、四人の神を常に張り詰めさせ、それが安心したことで見えない疲労がドッと出てきた。
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疲弊しきった四人の姿に彌一は格納庫からヘカートを呼び出す。
突如現れた黒い大型の車に、四人は眠気そっちのけで目を見開く。眠いせいか目が充しているので正直怖い。
「なんだその車!?」
「魔力駆四【ヘカート】、ガソリンじゃなく魔力でく車だ。こいつについても後で話すから、取り敢えず乗れ」
「でも運転できるのか?」
「それはまぁ、魔師なんで」
「なんでもありかよ魔師・・・」
驚愕というより呆れた表の四人は、疲れたので早く休みたいと思いヘカートに乗り込む。
後部座席に彩と健、雄也が座り助手席には凜緒が座ると彌一はヘカートを走らせる。
デコボコの地面を何度もバウンドしながら悪路を進む。激しく揺れるせいで四人は全く眠れず、気持ち悪そうに顔を青くするがそれは彌一も同じ。
範囲手加減するんだった・・・と今更嘆いても遅い。自業自得である。
ある程度進むと『落ちる輝き』の被害範囲を抜け、だいぶマシなところを進み始める。ガタゴトガタゴトと規則正しい揺れが四人を襲い、心地よさが眠気をう。
気がつけば後部座席の三人はウトウトと船を漕ぎ始めた。彩は健の肩に頭を預け、健の方もそんな彩の頭に頭を預け二人して仲良く眠っている。雄也は窓に頭を預けていた。
「あの二人本當に仲がいいな」
ミラー越しに二人を見て彌一はスマホで用に前を向いたまま後部座席の寫真を撮り、
「後でこの寫真で存分にいじってやる」
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と悪そうな顔でニヤリと笑う。そんな様子を凜緒は苦笑いで眺める。
そんな凜緒は眠そうながらも、必死に起きている様子。
「どうした凜緒?寢てもいいんだぞ?」
「ううん、いいの。・・・すこし、こうしていたいの」
「・・・そうか」
二人の間に會話は無い。
それでも凜緒はとてつも無い安心を覚えていた。
ようやくの再會には今しばらく時間がしい、なにせ話したいことが多くあり過ぎて何から話していいのかわからない。
でもそれでいい。これから時間はたくさんあるのだから。
凜緒は穏やかな笑みを浮かべ明るくなった空を見上げる。
そんな凜緒の心などつゆしらず彌一はハンドルを握る。
(どう切り出したもんかな・・・)
大迷宮のこと、『闇』魔王軍六屬のこと、話すことは沢山ある、そしてもっとも重要であろうことが三つ。
一つ、セナのこと。
二つ、ユノのこと。
三つ、エルのこと。
この三つの容は特に慎重にいかなければいけない。下手に説明すれば嫉妬に狂ったクラスの男子共に殺されかねない。
の嫁に、人の従者、そしての娘と嫉妬に狂う要素はぎっしり。怨嗟の寶箱である。
心穏やかに微笑む凜緒とは反対に、心穏やかではない彌一。
((何から話そうか))
両者の思が一致する。しかし意味は全く違うが・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
走ること數分、古びた城が見えてきた。城壁付近では魔の死が山のように積み上げられている。
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その中を突き進み城門の前まで來ると、事前に話が通っているのか門が開けられ、中にれた。
城壁の部にりヘカートを止めて外に出る。
「んんっ〜〜、よく寢た」
「そ、そうね」
「ん?どうした彩?顔が赤いぞ」
「なんでもない!」
健に頭を預けて寢ていたことが恥ずかしかったのか彩は顔を赤くしてそっぽを向く。幸い健が起きる前に彩が起きたので、健が彩が頭を預けていたことは知らないのは良かった。
だが、彩は知らない。その景をバッチリ見られていたのを、そしてその景が彌一によって撮られていることを・・・!
それはさて置き、雄也たちが帰ってきたのを見てクラスメイトたちが集まってくる。クラスメイトは大地たち以外の全員が、彌一がいるのを見て驚く。
それでも結果の方が気になるようで、自然と雄也の方に視線が集まる。
雄也は全員の視線が自分に集まるのをじると、り輝く聖剣を掲げ言う。
「この戦い、僕たちの勝利だっ!!」
『おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!』
巻き起こる拍手喝采。負傷者も含め全員が聲をあげてその勝利を噛み締める。中には泣き崩れる者もいて、その勝利に舞い上がる。
雄也は申し訳なさそうに彌一を見る。勝ったのは彌一なのだが、一刻も早く勝利を全員に伝えたかったため、言ってしまったことに申し訳なさをじているようだ。
それを理解している彌一はどうってことないといった表で手を振り、ヘカートを戻そうと思った時、
「パパ〜〜!!」
元気のいい聲とともにこちらに向かってくるを見る。、ユノは拍手喝采で騒ぐ人の波を用に避け人混みを抜けると、彌一に飛びつく。
「パパおかえりなさい!」
「ただいまユノ。いい子にしてたか?」
「うん!あのねパパ、ユノいーっぱいがんばったの!まものをいっぱいたおしたの!ユノすごい?」
「おお!すごいぞユノ!ユノは偉いな〜」
ユノの頑張りを親バカ彌一は褒めるとユノの頭をでる。大好きなパパに褒められてなでなでされたユノは、気持ちよさそうに目を細めさらにギュッと抱きつく。
とその時拍手喝采で騒ぐ人々(主に男子)の雰囲気がし怪しくなり、靜かになる。
一方、そんな空気に気付かない彌ー。クラスの視線が見守る中、さらに事件はき出す。
「おかえり彌一」
「おかえりなさいませマスター」
「ただいま。セナ、エル」
「ママ!パパに褒めてもらえた!」
「良かったねユノちゃん」
銀髪に続き、現れたのは蒼髪の可憐なと翠髪の人メイドである。
突如発生したハーレムにその場の全員がフリーズする。誰もがポカーンと言った表だ。
「今あの子は日伊月の事をなんと言った?パパ!?それに蒼のに向かってママ!?!?』
『マスター。日本語で『ご主人様』・・・人エルフのメイドさんだと!?!?』
『もしかして二か!?一何がどうなってるんだ!?』
クラスの中で様々な意見が飛びう。野次馬はヒソヒソからガヤガヤに変わり、彌一に様々な視線が突き刺さる。奇異、好奇心、驚愕、嫉妬、怨嗟、と言った視線のオンパレードは徐々に鋭くなっていく。
そんな中、彌一たちに歩み寄る影が一つ。凜緒だ。
凜緒はゆらりゆらりと幽鬼の様な足取りで彌一に近ずくと、ガシッ!と彌一の肩を摑む。
「やいくん・・・」
「は、はい。なんでしょうか」
「この人達について、説明、してくれるよね・・・?」
「ソ、ソレハモチロン」
背後にゴゴゴゴーーッという様な効果音と背景が似合いそうな雰囲気で凜緒が笑う。その目は完全に據わっており、魔師は得の知れない恐怖の前に、カタコトになりながら返事をする。
そして彌一が言う。
「まず最初にこの蒼い髪のの子がセナ・アイヤード。・・・俺の嫁だ」
『はいぃいいいいいいいい!?嫁!?!?」
「セナ・アイヤード。職業は第十階梯の冒険者で、彌一の妻」
衝撃の一言に全員が聲を揃えてぶ。そんな中でもセナは堂々と嫁宣言をすると、彌一の腕に腕を絡める。
誰もが唖然となる中、彌一は続ける。
「次にエル。俺の従者だ」
とここでエルがブチかます。
「エルネウィアです。職業は冒険者で、マスターの従者兼人です」
「違うだろ!?こんな狀況でふざけないでくれ!?」
「しかしマスター、こういうのは『お決まり』ですよ?」
「確かにそういうのはあるけど今はそれが許される様な空気じゃない!!割とマジで誤解されるだろ!!」
『人・・・』
『あんなな嫁がいながら、人だと・・・』
『許せねぇな・・・』
「ちくしょう!!遅かった!!」
誤解のままエルと彌一の関係がクラスメイトに認知されると、視線の中に汚を見る様な視線が混じり始める。
天に向かって嘆く彌一は、「後で事をキチンと話せば伝わる、よな?」と半分諦めの境地にると、気を取り直して次に進む。(この時エルは可笑しそうに顔を背けて堪えていた。)
「最後にユノ。」
「ユノです!パパとママのむすめです!」
元気良くニコッとユノが笑うと、その場の全員の空気が和む。純真無垢な天使の笑顔に誰もが骨抜きにされるが、よ〜く今の紹介を思い出してしい。
ーーユノです!パパとママのむすめです!
ーーパパとママのむすめです!
ーーむすめです・・・
ーー・・・・・・・
ほらね?おかしいでしょ?
『はいぃいいいいいいいいいいいいい!?!?娘ぇええええええええええ!?!?』
衝撃発言に一同絶する。會話の中から推測(とゆうかそれしかありえない)すると、パパとは彌一で、ママはセナのこと。
行方不明になった同級生が戻って來れば、結婚していて子供がいるという常識外れなエロゲ展開にもうついていける強者はいない。
『どうなってるんだ!?』と誰もが思ってかないでいる。そして暫く邪険というか殺意の空気が流れる中、遂にき出したものがいる。
得の知れないオーラを放ち、魔王か邪神かのような雰囲気で一歩踏み出したのは、凜緒。魔力を無意識に放っているのか、周囲の塵や砂が浮かび上がり、一歩踏み出すたびに辺りの空気が魔王(凜緒)の空気に侵食されていく。
流石の迫力に誰もかずにただただ行方を見守る。
「あ、あの、凜緒さん・・・?」
額に大粒の冷や汗を浮かべ、思わず一歩下がる。しかし、凜緒はガシッ!!と両手で彌一の肩を摑み逃がさない。
「ーーーこと、・・・」
「へ?」
「どういうことなのーーーーーーーっ!!!!!!」
「おわっ!ちょ、まっ!頭をガクガクしないでくぇえええ!!」
涙目でびながら凜緒が彌一の頭をシェイクする。ガクガクと頭の中を掻き混ぜられて気持ち悪くなる。解こうにも、どこにこんな力があるのかと思うほどガッチリ固定され解けない。
高速でシェイクされ中々にグロッキーな狀態になってきた彌一。とそんな所に救世の天使が降臨する。
「彌一から離れて」
そう言ってセナは凜緒から彌一を引き剝がし腕を絡める。
セナと凜緒の間で幻影の稲妻が炸裂する。見えないはずなのに、當たれば即死するのでは?と思うほどの空気が二人の間で巻き起こる。
「・・・セナさんだっけ?悪いけどこれは、私とやいくんの話なの。関係のない人はすっこんでて!!」
「関係無くない。私は彌一のお嫁さん。誰にも彌一は渡さない!!」
「そ、そんなの言葉だけでしょ!!」
「これが証拠」
そう言ってセナは左手を見せる。その薬指にはキラリと輝く銀の指。それは彌一も左手にもある。
「!?それはーーーっ!」
「これで理解した?」
指を見て愕然と目を見張る凜緒。セナは「勝った・・・!」といった表で、満足げに凜緒を見る。
凜緒は「む、むうぅう〜〜〜〜っ!!」と頬を膨らませ睨む。そして負けるものかっ!!と反撃を開始する。
「それでも、私の方がやいくんのことをよく知ってる!小さい頃からいつも一緒だもん!セナさんはわかる?子供の頃のやいくんのこととか趣味とか?」
「くっ!・・・でもそれならあなたが知らない彌一を知ってる」
「そ、それは?」
ふっ、と笑ってセナは迎え撃つ。
「彌一のプロポーズの仕方とか」
「・・・!」
「キスの味とか」
「・・・っ!」
「それと、ベットの中とか」
「・・・!!や、やっぱりそういうことも・・・!!」
最後の一撃に凜緒の顔が真っ赤に染まる。セナと凜緒のやり取りを聞いていたクラスの子も「きゃー!」と聲をあげて大はしゃぎ。
その後、凜緒の反応からこの攻撃が有効と判斷したセナは、次々と暴していく。彌一との初めて結ばれた時のことや、七夕の時のことなど、果ては彌一の癖まで暴する始末。
「お、おいセナ?そう言って話はやめような?というかもうやめて下さいお願いしますっ!!」
夜の話を赤々に語られ、彌一は恥ずかしさのあまりぶ。しかしセナと凜緒はお互いにどれだけ彌一を知っているか勝負し始め、彌一の言葉が聞こえていないようで、凜音とセナは言い爭いを始める。
こうなれば直接止めるか、と近づこうとしたその時、彌一目掛けてナイフや矢のような飛び道が複數飛んでくる。
「おわっ!?」
咄嗟にその場から跳びのき、飛んできた方向を見ると、そこには嫉妬と怨嗟の炎にを包んだ男子生徒たちがいた。
「お前らいきなり何すんだ!」
彌一が抗議すると、男子生徒たちが言う。
「うるせぇ!!あんなと結婚したうえに、ベットだと・・・ッ!!!」
「お前みたいな奴がいるから俺たちに彼ができないんだ!!」
「魔王なんかより先にあのクソ野郎を殺るべきだと思わないか、同志よ!!!」
『オォオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!』
「お前ら正気か!?」
赤々なセナの話に思春期真っ盛りな男子生徒の嫉妬が限界突破したようだ。の疲労も嫉妬と怨嗟で吹き飛ばし、各々魔力を漲らせ、武を握りしめる。
殺る気満々の男子生徒たちを前に、彌一は焦り防の魔障壁を展開する。
その直後、障壁に幾つもの魔法が突き刺さる。魔法は障壁に阻まれ激しい発を生む。その威力はどう考えても致死レベル。
「殺す気かっ!!」
「だからそう言ってんだろぉがァアアアア!!!」
「ヤッちゃうよぉ〜。ヤッちゃってもいいよねェエエエエエ!!」
「コロスコロスコロス・・・」
「撤退!!」
狂気と化した生徒(だったナニか)を前に彌一は全力で逃げる。バーサーカーなんて優しいものではない、アレは何かもっとおぞましい邪神か何かの類だ!
彌一は古城の中に逃げる。広い中庭よりかわ屋の方が囲まれるリスクは減る。
後方から迫る生徒(邪神の眷屬)は、殺す事も厭わないレベルの殺意と怨嗟を魔法に乗せ容赦なく放つ。
『殺す"っ!!!!!』
「なんでだぁあああああ!!!」
魔師と邪神の眷屬の戦いの戦場は古城の中に移行する。しばらく、古城の中から激しい発音や怨嗟の雄びが木霊し、それと同時に彌一の悲鳴も木霊した。
「エルおねぇちゃん、パパとママなにやってるの?」
「・・・ユノ様は私と遊んでいましょうね?」
「うん!エルおねぇちゃんとあそぶー!」
「ユノ様は本當に可いですね」
元気に答えるユノの頭をでてエルは微笑む。その心では彌一とセナの説教を決心した。
ウイルター 英雄列伝 英雄の座と神代巫女
アトランス界にある優秀なウィルターを育てる學校―『聖光學園(セントフェラストアカデミー)』では、新學期が始まった。神崎のぞみは神祇代言者の一族、神崎家の嫡伝巫女として、地球(アース界)から遙か遠いアトランス界に留學している。新學期から二年生になるのぞみは自らの意志で、自分のルーラーの性質とは真逆の、闘士(ウォーリア)の學院への転校を決めた。許嫁の相手をはじめ、闘士のことを理解したい。加えて、まだ知らぬ自分の可能性を開発するための決意だった。が、そんな決意を軽く揺るがすほど、新しい學院での生活はトラブルの連続となる。闘士としての苛酷な鍛錬だけでなく、始業式の日から同級生との関係も悪くなり、優等生だったはずなのに、転入先では成績も悪化の一路をたどり、同級生の心苗(コディセミット)たちからも軽視される…… これは、一人の箱入り少女が、日々の努力を積み重ね成長し、多くの困難を乗り越えながら英雄の座を取るまでを明記した、王道バトル×サイエンスフィクション、ヒロイン成長物語である。
8 69久遠
§第1章クライマックスの35話から40話はnote(ノート)というサイトにて掲載しています。 あちらでの作者名は『カンジ』ですのでお間違いなく。表紙イラストが目印です。 ぜひぜひ読んでください。 また第2章は9月1日から更新します。第2章の1話からはまたこちらのサイトに掲載しますので、皆様よろしくお願いいたします。失禮しました~§ 「君を守れるなら世界が滅んだって構いやしない」 この直來(なおらい)町には人ならざるものが潛んでる。 人の生き血を糧とする、人類の天敵吸血鬼。 そしてそれを狩る者も存在した。人知れず刀を振るって鬼を葬る『滅鬼師』 高校生の直江有伍は吸血鬼特捜隊に所屬する滅鬼師見習い。 日夜仲間と共に吸血鬼を追っている。 しかし彼にはもうひとつの顔があった。 吸血鬼の仲間として暗躍する裏切り者としての顔が………
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