《ラノベ獨學の最強スキル3つを選んでみた。~チートって一~》味しいお菓子

今は森の奧。

隨分と當たりが暗くなってきた。

「あのぉ、ジーナさん? いつになったら帰れるの?」

そうジーナさんから貰ったミッションをけ続け達し続けているのに、帰してもらえない。

「まだ! 玉田 大輔はそれだけの力しかないの?」

このやりとりが今までに100回と繰り返されている。

「何のプライドか知らないけどさ、もうそろそろ終わりにしない?」

「うるさぁい! まだよ。まだやるのよ!」

「はぁー。分かったよ。これで最後ね」

はい。おーわった。

「もう帰るよ」

「ッチ! まだよ! 次はあれを…… 」パタン

「!? 大丈夫か?」

「スーピースーピー」

……。いや、ふざけんなよ?

連れてきてすごい延長した上に先におやすみとかありえん。

「背負って帰るかぁ。家もどこかわからんしな。よいしょ……ん?」

懐にっていたのは……。

「……グヘヘヘヘヘ」

いい事思いついた。

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

知らない天井。知らないベット。

ここはどこだろうか。

「ふわぁ〜……」

あー、寢みー。

とりあえず、顔洗おう。

洗面臺とかってどこだろう。

ここかな?

「失禮しま……」

「あ、おはよー」

そこに居たのは玉田 大輔。

そうか。昨日連れ回したんだっけ。

悪い事しちゃったな。

「昨日はなんかごめん。自分どうにかしてたかも」

「いいよ。そんな事全っ然気にしてないから」ニコニコ

何でこんなニコニコしてんだろう。

なんか気持ち悪い。

……ん? なんか食べてる?

それと私の財布……。

……ハッ!

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

そう、彼の懐にしまっていたものとは財布。

しかも、かなりの重さだった。

昨日、すごーーくミッションをクリアしたので達報酬という事で、最高級のお菓子、『悪魔の舌デビルズタン』を結構買った。

あ、こんにゃくじゃないよ?

外はカリッ中はフワッとしており、口の中に一瞬で広がるいい香りは後世でも口の中に殘ると言われる。

そのお菓子の依存によって、食べた人の表は悪魔のそれと似ていて、知らぬ間に口から悪魔の舌が出るくらい味しいと言うのが名前の由來らしい。

今の俺はまさにそれだと思う。

「私の財布、中がない。使った?」

「うん」

「殺す」

「ごめんって! 元はと言えば達報酬で最高級のお菓子くれるって話だったじゃん! それとジーナのも殘してるから!」

その言葉にジーナの顔は一瞬で緩んだ。

ジーナは目をキラキラさせながら言った。

「ほ、本當か?」

「いや、噓はつかないし。ほれ、これだよ」

ジーナの前に悪魔の舌デビルズタンを出した。

「うっひょー!」

「これで許してくれる?」

「フゴフゴフゴォ!(許してあげる!)」

「めっちゃ散るんだけど」

「ご馳走様でした」

「はやっ!!」

驚きの速さに俺は驚愕した。

そら、俺が一言二言言ったら終わってんだもん。

そりゃそうなるよ。

「大輔のおかげで宿に泊まるお金がなくなったよ」

「あ……」

全然その事を考えていなかった。

「という訳でここでお世話になりマース」

「マジかァァァァ……」

その後、俺の反応も無視しアイツが後ろを向いてこっそりガッツポーズしたのがちらっと見えた。

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