「とりあえずなんか食わせてくれ」

いきなり馴れ馴れしいなこいつ。

「ちょっとしかないがいいか？」

「おう、腹が減ってしょうがない」

食べを出した。

だが、結構大量にあったやら野菜がつるりんとの奧に吸い込まれて行った。

「うわ、ブラックホールかよ」

「そら、俺『暴食グラトニー』だもん。食べなかったら『暴食グラトニー』じゃねえだろ」

「お前が『暴食グラトニー』か？！」

「お、おう。そうだが……」

糞が俺に向かって言ってた『怠惰スロッシュ』は本當だったのか。

って事は他にも……。

「俺は『怠惰スロッシュ』だ」

「お！本當か？お前もちょっとウザ目のに言われたのか！？」

「あの糞か。分かるぞ。分かる」

「それじゃお前も……」

「そうだ、ほかの所から來た」

「初めて會ったぜ。ほかのところから來たやつ」

そう、他のところというのは元いた世界だ。

「俺は『暴食グラトニー』のクリス・シュガーだ」

「『怠惰スロッシュ』の玉田大輔だ。よろしく」

クリスか。外國人でいそうな名前だ。

「それでお前はなんで逃げてたんだ？」

「それが俺にもわかんねんだよ」

「は？」

「いや、いつも通り食いもん食ってたらなんか警察みたいなのに囲まれて捕まりそうになったのを逃げた」

「本當っスか？」

「ほ、本當っす」

凄く不満そうな顔をしたアーサーが言い出した。

「それはいけませんね。治安を正す警殿がすような事はあってはならない。治安を正す者同士、それは許せませんね。1國の騎士として恥です」

今回はアーサーが、凄くやる気だ。

「その悪事をあぶりだしてやるぞ！！　な、大輔」

勝手にり付けられてしまった。