《異世界転生したら生まれた時から神でした》王城

ここは王城にるための4つの門のうちの北門。俺たちは今回、來賓という形になるらしいのでエリンが乗っている馬車に乗せられた。

エリンが乗るための馬車のため、そこまでスペースはなく全員か座れなかったが、黒龍が眠そうにしていたので俺の膝の上に座ることでその問題は解決した。乗ってすぐに寢てしまったが......

そして俺の橫にはマリが座り、正面にエリンとルル、そしてユイが座っている。

エリンはユイのことを気にったらしく馬車に乗ってからユイにずっとくっついて、時々ほっぺをつんつんしたりして遊んでいる。

「やっぱり王の馬車なだけあって中も豪華だなー!」

「私もおじ様の馬車に乗ったことあるけど、ここまで豪華ではなかったよ!」

「お父さんは派手なのはあんまり好きじゃないからなぁ」

「ユイちゃんかわいいですぅ!つんつん!」

「エリンちゃん、くすぐったいよぉー!」

普段はそこまで表を表に出さないユイもくすぐったいからか笑っていて楽しそうだ。

「すぅー、すぅー」

黒龍はこんなに周りがはしゃいでいるのに起きる気配がない。ちなみに黒龍は晝寢を挾まないと1日もたないらしい。

(ふふっ、子供だな)

そんなことを思っていると.........

ゴツン!

「あがっ!」

「だ、大丈夫ですか!ご主人様っ!」

「あぁ、なんとか...」

ただいただけなのか、何かをじ取ったのかは分からないが、俺のあごに黒龍の頭がクリーンヒットした。

「エリック、また失禮なこと考えてたでしょ?」

「そんなことはないぞ。子供だなって思っただけだよ!」

「他には?」

「晝寢をしないと1日もたない......とか?」

「それだよ!龍は第六が優れてるから人の考えてることが直的に分かるんだよー」

「へぇー、そうなのか!」

「り、龍です?」

やっべ!エリンには黒龍のことを説明してなかった!エリンには聞こえないように名前を呼んでたから......

俺は助け舟を求めてルルをちらっと見る。

「い、いやぁー、この子は小さい頃から龍とかに憧れてて、龍に會いたい!とか言ってたからで...あははは」

「龍かぁー。たしかにかっこいいかもです!私も龍さんに會ってみたいです!」

よかったぁー!エリンが素直な子で良かったー!騙すじになったからちょっと申し訳ないけど......

「そう言えばさぁ、エリンってどこに行ってたんだ?」

「王都の北にある森を抜けたところに領地を持っているゲイル伯爵の所に行ってたです。ゲイル伯爵の次のメルちゃんに會いに行ってたです!」

ゲイル伯爵とはゲイル・ミラ・エリストロ伯爵のことで、お父さんとも親が深く、俺も何度か會ったことがある。

すごく優しい人だが服では隠せきれないほどの筋があり、暇だったらゲイル伯爵の領地の東側にある森に魔を狩りに行くという結構破天荒な人だ。ちなみにゲイル伯爵も政治にし関わっている。エリックたちは知らないが。

「メルなら俺もあったことがあるよ」

「そうなのです?」

「うん。お父さんとゲイル伯爵の仲がいいから伯爵の家にお父さんと行ったりしたことがあってその時に何回か話したことがあるよ」

「意外な繋がりがあったです!あ、明日くらいにゲイル伯爵とメルちゃんが王都に來るらしいです!」

「へぇー。ゲイル伯爵は分かるけどなんでメルまで?」

「そこはわからないです」

「ま、そうだよなぁ」

すると外からレクトさんが聲をかけてきた。

「もうすぐ王城の正面口に著きます!」

「ありがとうです、レクトさん」

それから5分ほど雑談をしていると馬車が止まった。ちなみに黒龍は勝手に起きてすごいテンションで話していた。

「皆様、正面口に到著しました」

レクトさんがそう言いながら馬車の扉を開ける。馬車を降りると10數人ほどのメイドや執事が左右に並んでいる。そして中央にいるのはエリンの父であり、この國の王であるレクト・ミラ・リエルタだ。

「ようこそじゃ、エリックにそのお連れの方達も」

「お父様っー!」

エリンが馬車から降りた途端陛下の方へ走っていき、抱きついた。

「おぉ、エリン!無事じゃったか!?」

「はいです!エリくんが助けてくれたです!」

「そうかそうか。......エリックよ」

「はい!」

流石に陛下に対していつも通りの態度をとる度はない。

「まずは禮を。エリンを助けてくれてありがとう!」

陛下がエリンを抱きしめたまま頭を下げた。これには俺だけでなく周りの従者の人たちもびっくりしている。

「へ、陛下!頭をあげてください!」

「いや、これはエリンの父としてじゃ。本當にありがとう!」

「頭をあげてください!気持ちはちゃんと伝わりましたから!」

「ありがとう。々話もあるから1度中にろうか」

「は、はい」

(レクト............陛下の名前、なんか引っかかるんだよなぁー)

そんなことを考えながら陛下のあとをみんなでついて行き、王城の中にった。

宿題(を出す期限)終わったぞー!

え?宿題を終わらしたなんて誰が言った?

..................本當になにしてるんだろ俺。

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