《異世界転生したら生まれた時から神でした》指名依頼
「話すことはこれくらいかな。何度も言うが気を抜かないようにな。あとエリック君、挨拶が終わったら著いてくるように」
「??分かりました」
「じゃ、解散!」
先生がそう言うとみんな友達のところに行ったり教室から出たりする。今日は早く終わったからこの後遊ぶ人もいるのだろう。どこに行くかなどの話もちらほら聞こえる。
「ねーねーエリック君。なんで呼ばれたの?」
「さぁ?でもまぁ、途中學者の話し合いみたいなんじゃないか?」
「ありそうだね。んじゃ、ばいばーい!」
「おう」
シェラと軽く話して先生の元に向かう。先生は俺がそばに來たのを見ると「付いてこい」と言って歩き出した。
しばらく歩くと1階にある校長室の隣にある応接室に著いた。先生は俺がいるのを確認して扉を3回ノックする。
「失禮します、ノイアーです。Cクラスのエリックを連れてきました」
扉の前でそう言うと中かられと聲がかかった。
先生が扉を開けると長細い四角形のテーブルを扉側だけ開けるようにソファがあった。
Advertisement
扉の方を向いているひとりがけの椅子に白髪と黒髪が混ざった髪の爺さんが居る。確か學園長だったはず。始業式で話してた。
そして両脇にある4人くらい座れるようなソファの左の方には書類を抱えた男の人がいる。その反対側、右の方にあるソファには制服を著た赤髪のの子、スティラがいた。
「何であんたがここに?」
「そっちこそなんでだ?」
そんなやり取りをすると學園長が立ち上がった。
「要件に関してはこの方から話がある。とにかく座れ。それとノイアー、もう業務に戻っていいぞ」
俺は頷いてスティラの橫に座り、先生は「失禮しました」と出ていった。
そのタイミングで學園長は座り、男の人に目線を送る。男の人はこちらを向いて話し始めた。
「まずは自己紹介から。わたくしは王都ギルドから來ましたギリスと申します。一応王都ギルドの副ギルド長をしていますが、基本裏で事務仕事などをしているので高ランクのお二人でも見たことないでしょう」
俺とスティラは顔を合わせる。こいつが高ランク?と思いながら。
「今回、ギルドの正式な指名依頼をお持ちしました。こちらが先ず、依頼に関する概要です」
ギリスさんは俺とスティラの前に1枚ずつ紙を置く。
その容はこの前俺たちが調査して、口が(理的に)消滅した窟の調査依頼だった。なんでも新しくその窟に繋がると思われる口が見つかったとか。
「どうでしょうか?今回は王都ギルドからの正式とはいえ表に出ていない依頼なので周りの目を気にしてける必要は無いです。それにあの窟はほとんどが不明なので難易度も相當高いと思われます」
普通、指名依頼は貴族や商人などのお金持ちで影響力の大きい人からが多い。そのようなこともあって斷りにくい。だが反面、報酬は普通の依頼よりも多いのであまり斷らない。
しかし今回は王都ギルド名義の指名依頼。ギリスさんも言っていたように表に出ていないことらしいので、この依頼は言ってしまえば気分で決めていいそうだ。
俺はどうしようかと悩んでいるとスティラが口を開いた。
「失敗した際の違約金はありますか?」
「いえ、ありません。本來ならこの依頼は王都のすぐ隣の森ということで王國が主導するはずなのですが1度ギルドに回ってきたんです。今回、お二人を指名したのはギルド長……公爵様です。ギルド長が決定されたことなのでそこは安心してください。まぁ、王國的には腕のある冒険者で無理なら騎士団をかす、といったところでしょうか」
政治のことは分かりませんが、と苦笑いをする。スティラはもうひとつ質問した。
「報酬などはどうなんでしょうか?」
「報酬はしでも報をお持ちいただければ金貨10枚ずつをお約束いたします。お持ちいただいた報によっては上乗せも致します。それと、今回は窟ということなので中で手にれたものの所有権は全ておふたりにございますのでご安心を」
(金貨10枚ってすごくないか?しかも上乗せされる可能があるし窟のも全部貰えるのか……)
數十秒ほど無言が続いた。
その無言を破ったのはスティラだった。
「分かりました。今回の依頼、けましょう。ですがひとつ聞きたいことがあります」
と言って俺の方を見た。
「なぜこい……エリックにも依頼が來たのでしょうか?」
こいつと言いそうになったスティラは俺から目線を外してギリスさんを見る。そしてギリスさんは俺を見た。
………どうしたの?
「個人の報はギルドとしてお教えできません。ただ、実力もランクも十分としか……」
あー、なるほど。當たり前だ。ギルドからの依頼とはいえパーティーでは無いため個人のランクは言えないか。
ギリスさんとスティラ、そして學園長からの視線が俺に刺さる。
まぁ、そこまで隠してる事でもないし依頼もけるつもりなので言うことにした。
お読みいただきありがとうございます!
ひとつ気になることがあって、最近本作品を見つけた方はどこから見つけたんでしょうか?
興味本位の質問なのでスルーしていただいても構いません笑
これからもよろしくお願いしますっ!
【お知らせ】
アルファポリスの方で『第13回ファンタジー小説大賞』に參加してるので良ければ投票お願いします!
※2020年9月末までです
【書籍化】落ちこぼれだった兄が実は最強〜史上最強の勇者は転生し、學園で無自覚に無雙する〜
※書籍化します! 10/1にKラノベブックス様で発売! コミカライズも決定してます! 史上最強の勇者である俺・ユージーン。 魔王を討伐した後、気づけば俺は貴族の息子・ユリウスとして転生していた。 どうやらこの世界の俺は、魔力ゼロの忌み子として、家から見捨てられていたらしい。 優秀な雙子の弟と比べられ、わがまま王女な婚約者を寢取られ、學校や屋敷の人たちからは無能とさげすまれる。散々な日々を送っていたみたいだ。 しかし別人に転生した俺は、それらを全く気にせず、2度目の人生を気ままに過ごすことを決意する。 このときの俺は知らなかった。 ここが勇者のいた時代から2000年後の未來であること。 平和な世界では、魔法も剣術も、すさまじくレベルが低下していたことに。 勇者としての最高の剣術、魔法、回復術、體術を引き継いだ狀態で転生した俺は、衰退した未來の世界で、自覚なく最強の力を振る。 周囲の悪評と常識をことごとく覆し、戀人や家族、そして俺を馬鹿にしていた弟からは嫉妬される。 けれどそんなこと全く気にせず、俺は今日も自由をただ謳歌するのだった。 ※書籍化に合わせてタイトル変更しました 舊「落ちこぼれの兄の方が実は最強〜史上最強の勇者、未來の世界へ転生する。優秀な弟に婚約者を寢取られ、家や學校からも無能と蔑まれてたが、前世の力を引き継ぎ気ままに生きてたらいつの間にか目立ってた」
8 75まちがいなく、僕の青春ラブコメは実況されている
不幸な生い立ちを背負い、 虐められ続けてきた高1の少年、乙幡剛。 そんな剛にも密かに想いを寄せる女のコができた。 だが、そんなある日、 剛の頭にだけ聴こえる謎の実況が聴こえ始め、 ことごとく彼の毎日を亂し始める。。。 果たして、剛の青春は?ラブコメは?
8 100死ねば死ぬほど最強に?〜それは死ねってことですか?〜
學校で酷いいじめを受けていた主人公『藤井司』は突如教室に現れた魔法陣によって、クラスメイトと共に異世界に召喚される。そこで司が授かった能力『不死』はいじめをさらに加速させる。そんな司が、魔物との出會いなどを通し、心身ともに最強に至る物語。 完結を目標に!
8 125ちょっと怒っただけなんですが、、、殺気だけで異世界蹂躙
子供の頃から怒るとなぜか周りにいる人たちが怖がりそして 気絶した。 主人公、宮城ハヤトはその能力を絶対に使わぬよう怒らないようにしていた。異世界に転移するまでは、、、 「なんで俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ!このクソボケがーー!!!どいつもこいつもムカつく奴は俺のスペシャルなドロップキックをプレゼントしてやるぜ!?」 最強系ブチ切れ主人公のストレス発散異世界物語です。 ギャグ要素も入れていくので気軽に読んでください。 処女作なので読者の方々には生暖かい目で見守っていただけたら幸いです。5日に1回更新予定です。
8 124異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと幼馴染の異世界生活~
森谷悠人は幼馴染の上川舞香と共にクラスごと異世界に召喚されてしまう。 召喚された異世界で勇者として魔王を討伐することを依頼されるがひっそりと王城を抜け出し、固有能力と恩恵《ギフト》を使って異世界でスローライフをおくることを決意する。 「気の赴くままに生きていきたい」 しかし、そんな彼の願いは通じず面倒事に巻き込まれていく。 「せめて異世界くらい自由にさせてくれ!!」 12月、1月は不定期更新となりますが、週に1回更新はするつもりです。 現在改稿中なので、書き方が所々変わっています。ご了承ください。 サブタイトル付けました。
8 143あの日の約束を
人はとても不安定で不確かな存在だ。同じ『人』でありながら1人1人に個性があり価値観の相違があり別々の感性を持ち合わせている。 十人十色。この言葉は誰もが知っている言葉だろう。同じ人間でも好きなこと、考えていること、やりたい事は皆別々だ。 あるところに1人の青年がいた。彼は幾度となく失敗を繰り返していた。どれだけ努力しても変わらない自身に苛立ち、焦り、絶望し、後悔した。 しかしその度に支えてくれる人たちがいた。辛い時に側にいてくれる家族、何も聞かずいつものように明るい話題を振ってくれる親友、不慣れな自分をフォローしてくれる仲間。そんな優しい周りの人たちに言葉では表せない感謝を感じていた。 これは1つの願い……1つの願望だ。自身のため、周りの人たちの支えを忘れないために彼は心の中の想いを一冊のノートに書き並べる。いつかその想いを言葉にだすことを思い描いて。自分自身へ、そして自分を助けてくれた人たちへの約束を。 しかしある日、彼は願いを果たす前にこの世を去ってしまうのだった。 これはそんな青年の葉わなかった願いをある少女が受け継ぎ、果たすために日々を奔走する物語である。 堅苦しい概要はここまで! 最初の注意事項でも觸れていますがこの作品が自分が初めて書く小説1號です。 まだまだ失敗や思い通りにいかないことも多いので今後投稿済みのエピソードに修正や作り直しをすることがあるかもしれません。 內容こそ大きな変更はしないものの言葉遣いや文章そのものなど、表現の仕方が大きく変化する可能性があります。 それでもいいよ! という方は是非ゆっくり見ていってください(。・ω・。) ちなみに自分はコメントを見るのが好きなのでどんどん書いちゃってくれて構いません。 厳しい意見を書くも良し、コメ投稿者同士で會話をするのも構いません( ´∀`) 他の人同士の會話を見るのも楽しみの1つなのでどんどんどうぞです ( ・∇・)
8 166