《強奪の勇者~奪って奪って最強です~》ドワーフから強奪!!④
俺たちはなんとかオークを屠ると迷宮ダンジョンのさらに奧へと足を進めた。
あれからオークのメスに出會うこともなく順調そのものである。
「にしてもなんもないなっと」
「そうですね!」
「だね!」
またゴブリンをなんでもないように殺すとまた歩き始める。
大行進といってもそんなに下の階のモンスターはやってこないのだろうか?
BUMOOOOOOO
俺たちの目の前に巨大なイノシシが現れる。
普通と違うのは瞳が赤く、のが紫なくらいで。
「なんだこいつ!!」
「パープルボアですね。ボア系統のモンスターの変異種です」
「てことはこれも下の階のモンスター?」
キュテリアが俺の抱いていた疑問を口にする。
「はい、そうですね。確か20階くらいだった記憶があります」
「てことはちょっと強いのかな?」
俺たちに向かって正に豬突猛進といった様子で向かってくるパープルボアを全を龍化させて待ち構える。
「よっしゃこい!!」
ドシン!!
大きな音と共にパープルボアがその進行を止める。
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「ぐぬぬぬ」
BUMOOOOOO
俺とボアに力が拮抗し徐々に俺がボアを押し返し始める。
そして
「うおら!!」
ボアのを完全にひっくり返した。
それに合わせてエイミーの矢とキュテリアの魔法がボアをを切り裂いた。
「なにしてるんですか、ご主人様」
「ほんとだよアルくん」
エイミーとキュテリアが呆れたような視線を俺に浴びせてくる。
「だって手応えなさすぎて退屈だったんだもん!!」
「だもんじゃありません!!」
エイミーが鋭く突っ込んでくる。
最近主導権をエイミーに握られ始めた気がする。
「あ!階段が見えてきたよ!!」
「ほんとだな。やっと第二階層に行けるな」
「第二階層からはモンスターもし強くなりますしいまは大進行が起きているんですから気を抜いちゃいけませんよ」
エイミーが俺たちの気を引き締めるよう注意換気をする。
そして俺たちは目にした。たくさんの人の死を。
ぎゃあああああああ
第二階層に足を踏みれた途端、冒険者の悲鳴が迷宮ダンジョン木霊した。
「なんだ!?」
「どこかで冒険者が襲われているのでしょう」
「加勢に行こう!」
キュテリアがキラキラとした目で俺たちを見つめてくる。
どうやらキュテリアは人助けが好きらしい。
「キュテリアは人助けが好きなんだな」
「違うよ!!」
キュテリアが速攻で否定する。
「襲われてる冒険者を助けるのってなんかかっこいいじゃん!」
「なるほど」
「仕方ありませんね。いきますよ!」
エイミーが悲鳴の聞こえた方向に走り出す。
俺たちもそれに続いた。
程なくして冒険者の元にたどり著くと、3人組のおっさん冒険者がリザードマンの群れと戦闘を繰り広げていた。
その數はおよそ30。
側には、仲間だったのだろうか、1人の亡骸が橫たわっていた。
「加勢に來ました!!」
キュテリアが聲を張り上げる。
おっさん冒険者は、俺たちの方に首を向けると、満面の笑みを浮かべた。
「助かる!!リザードマンは全て殺してくれて構わない」
「わかりました!!」
キュテリアは両手を前に突き出し、詠唱を始める。
「風よ、我に力を與え給え 汝は萬を斬り刻む銀風なり 銀之旋風アシム・ウィンド!!」
ゴウッと強い風が巻き起こり、5匹ほどのリザードマンを切り刻んで霧散する。
エイミーはいつも通りに不可視の矢で眉間を撃ち抜く。
俺はというと
「どりゃ!!」
神ヘカトンケイルを裝備し、リザードマンの首を切り取っていた。
フラグから剣を奪ったおか、剣筋が鋭い気がする。
「オラよっと!!」
おっさん冒険者はバトルアックスやレイピア、ロングソードを使ってなんとかリザードマンを屠っていく。
しかし、俺たちとの実力差はなかなかのものだった。
彼らがリザードマン1匹を狩る時間に俺は5匹ほどのリザードマンを屠ることができる。
「ご主人様!!奧から何かきます!!おそらくこのリザードマン集団の親玉かと」
「わかった、みんな!!リザードマンの親玉が來るらしい。気をつけてくれ」
「わかった。リザードマンの親玉ってことはリザードマン・キングか?」
「わかりません。しかし、相當な強敵であることは魔力の流れからして明らかです」
エイミーの顔が張からか引き締まる。
俺も未だ嘗て見たことのないエイミーの表に自然と気が引き締まった。
「お、おい。大丈夫なのか?」
「そうだよ、逃げたほうがいいんじゃねえか?」
「バカ言え、命の恩人が戦うっていってるのに俺たちは逃げたってんじゃ冒険者の名が廃るってもんだろ」
「「そうだな」」
おっさん3人組冒険者も覚悟を決めたのか武を構えて前方を見つめる。
その時であった。
GYAOOOOOOOOOO
巨大な咆哮と共に漆黒の息吹が俺たちを襲ったのは。
「危ねぇ!!」
俺はキュテリアに抱きつくようにしてその息吹の攻撃範囲を逃れる。
エイミーは辛うじてだが自力で躱すことができた。
しかし、圧倒的といってもいいほどの力量差があったおっさん冒険者3人組は違った。
「ぐぁああ」
「ひぎぃいいい!!」
リーダー的立ち位置だった男以外は、回避行を取ることすらできずにその漆黒に染まった息吹の餌食となった。
そのリーダー的な立ち位置だった男ですら、息吹に左足を巻き込まれ、息吹の主に今にも殺されようとしている。
「くっそ!!なんでこんなところにドラゴンがいるんだ!!」
悲痛なびが響く。
姿を現した、息吹の主はなんともおぞましい姿をしていた。
そのは赤黒く染まり、には漆黒の寶石が煌々と輝いている。
額には一本のツノがそそり立っており、それにはバチバチと雷がほとばしっていた。
「なん、だこのドラゴンは……」
おっさんは絶的な表を浮かべる。
俺は助けなければッと思いはしたが、なぜか足が全くかなかった。
「ああ、た、助け」
おっさんは助けすら満足に求めることができずドラゴンの腹の中に収まった。
蟲の息だった殘りの2人は、1人は右足で踏み潰され、もう1人は強靭な尾の下敷きとなった。
「あ、ああ」
キュテリアの瞳に絶が渦巻く。
俺はぐっと強く拳を握ると、龍化を発する。
キュテリアもそれを見て我に帰ったのか、右手を突き出し魔法の発準備をする。
「あああっ!!」
「斬風ウィンドスラッシュ!」
俺は力任せにドラゴンに毆りかかり、キュテリアは制の甘い魔法をドラゴンに放った。
しかし、俺はドラゴンの前足に軽く吹き飛ばされ、キュテリアの魔法もそよ風程度にしかじていないのか、気にも止めていない。
エイミーは呆然とした表でドラゴンを見ていたが、思い出したようにサジタリアスを引き、矢を放った。
シュパッ
不可視の矢が空気を切り裂く。
しかしそれは前足で簡単に薙ぎ払われてしまう。
俺はその瞬間を見計らって鑑定を使う。
種族 :呪赤龍         年齢: 98
レベル:89
HP  7,000,000/7,000,000
MP 8,697,153,222 /9,000,000,000
ATC  99999
DEF 99999
AGL 99999
《スキル》
龍魔法 邪竜化 火魔法 闇魔法 
《呪印カース》
邪神の祝福 反逆者 神敵
ヤベェ……
俺はこの世界に來て初めて恐怖をじた。
今までは神のおかげもあってなんとかなるだろうと楽観的に考えていたが、今回ばっかしはそうもいきそうにない。
ステータスは全て下回ってるし、スキルもあちらの方が強力だ。
エミリアと戦った時みたいになれれば勝機があるかもしれないが、慣れないのではどうしようもない。
そんなことを考えていると、ドラゴンは俺に向けて巨大な火の玉を放ってきた。
それは通路を丸々覆うほどの大きさで、俺を狙ったことはわかるもののほとんど無差別攻撃といっていい代だった。
「くそがぁ!!」
俺は全力で拳を振るう。
拳と火の玉は真正面から寸分のズレなく衝突する。
直後、あたりを大きく撼わす大発が起きた。
「きゃぁぁぁぁ」
キュテリアが悲鳴をあげるも自に風の防壁を作ることは忘れない。
エイミーも、何かの壁を作ったのか、大発から逃れているようだった。
しかし、俺は別である。
龍化したの至る所からが流れ、腕はあり得ない方向に曲がっていた。
「いってぇぇぇ」
俺は痛みで飛びそうになる意識をなんとかに押しとどめ、ドラゴンを睨む。
その時であった。エイミーがある一つの提案をしたのは。
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