《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》階層を増やそう
目が覚めた俺はメニューの『ダンジョン』を眺めている。これはどうやらダンジョンの狀態を表しているようで、簡単に言えばどこに罠が有るか、何階層になっているかなどの細かい報が書かれている。
因みに今の俺のダンジョンは一層しかなく、ダンジョンコア剝き出しのとびきりピンチな狀態である。
それで寢てしまった俺自をぶん毆ってやりたい。
今のダンジョン一層の広さは四方に500メートル程度の広さだ。
「部屋を増やすには『カタログ』かな?」
カタログにはDPを使って々なと換が出來る……ネット通販的なじだろうか。
何故か地球のとかも載っているので頑張れば地球での暮らしが可能だと思う。
まだ考える暇は無いけどな。
「面倒だな1個1個探すのって……カテゴリーで分けてほしいわ……あるじゃん最初から」
1個1個探していた労力を返してほしい、DPで。
文句を言っても仕方ない、あのくそ神に頼るだけ無駄だし、地道にやるしかないよね。
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「えーと、階層を増やすのに5000DP!? 高いなぁ……いや、行けなくは無いけどさ、何このちょっと躊躇うようなお値段」
まだ59156DP殘ってる。全部使おうと思えば15層まで作れる訳だ。拡張オプションを付けるともっと高いけど、初期の階層の広さが四方500メートルだから迷路みたいにすれば広くする必要はないし、今のところは階層を広げる必要はないね。
取り敢えずは簡単にはたどり著いてこないように2層程追加しておこう。そしてダンジョンコアは最下層の部屋にぶちこむ。
「まぁ、部屋だけ作っても歩いてたらたどり著かれちゃうんだけどねー」
面白いことにダンジョンの機能の1つ、部屋割りと言うものがあり、階層の空間に壁や仕切りを作って完全な迷宮にすることが可能。
やっぱりダンジョンって迷宮にしなきゃね。難攻不落ってじにしなきゃね死ねる……。
「やっぱり迷宮作りは良いとして、外の様子も見てみたい、1層は外の景と変わらないようなにしたいな」
冒険者等が張した面持ちでってきた後に外と変わらない景で微妙にガッカリする景が見たい。
「ちらっと見るだけなら問題無いと思うし、これで逆に襲われたら俺の運って凄いよね」
冗談はそこまでにしてマスタールームダンジョンの1層へと移する。
ダンジョンマスターはダンジョンなら何処にでも転移が出來るらしい。これなら逃げ道は約束されたもんだぜ。
「……ちょこっとだけ、ちょこっと顔出すだけなら大丈夫でしょ……」
ダンジョンのり口となっている場所から顔だけ出して辺りを見回す。
何かかなり危険な魔境だったり、大陸のど真ん中ですべての國から睨まれる狀況だったりと言う訳でもなく、ひたすら木が大量にある森のなかだった。
開拓されてもいない獣道が通っているだけの森、完全に鬱蒼としていて確実に人の手がっていないのは俺でも分かる。
「……これなら人なんて絶対に來ないよな」
誰が好き好んでこんな森に來るのか、暫く、というか殆ど人は訪れることは無いだろう事が確認できた訳だ、安全は保証された様なものだろうな。
「と言うことは、DPは節約しなきゃね、びびって15層も作らなくて良かった」
これでダンジョン作りに専念出來るだろう、邪魔もらないし。問題は地脈以外からDPが來てくれない所かな、やっぱりダンジョンは人をれてこそ回るんだろうね。
経済と一緒だな。多分。
取り敢えず一層は結構雑に作っても問題ないだろう。森を配置するだけだし、手れとかも要らないだろうし。
微妙な気分になるだろうね、窟を発見したと思えば中はる前と同じ景の森とか。
2層は……どうするかな。
考えが思い付かないのでここからは時間稼ぎの迷宮にしておこう。3層しかないからあっという間に攻略される訳には行かない、無駄に複雑にしてやるぜ。
「ははは! これで俺のダンジョンは無敵! ……何て言うことはない。油斷してたら死ぬって、注意しないとね」
1人芝居はこの辺にしておいて、3層目はどうしようかな、ここはコアが剝き出しなんだよな……そうだ!
「まぁこんなもんだよな、完試寫會が來るのがいつになるかは知らないけど……けどダンジョンって設定弄るのにもDPがいるんだなぁ」
まさか森の配置でそこそこむしりとられた。そこはまだ良いんだけど、迷宮エリアの場所に罠仕掛けまくってたら結構減った。でも仕切りなんかは0DPで有りがたかったね。
最初は階層を上にばしてやろうかと思ったけど無理だった。意味わからないよね、仕方ないから地面にばしての3層となっている。
迷宮は殺傷能力は高いけれど見破られたら終わりと言うのが問題だよね、使い捨てってダルい。森にもある程度は罠仕掛けてあるけど落としとかその程度だし、それくらいは予想して來ると思うんだよね。
殘りのDPは々あって23466、最初の森エリアはお遊び、本命は迷宮エリアの方だ。最悪な仕掛けから面白い仕掛け、ただひたすらやる気をなくす仕掛けなど様々だ、ぜひ楽しんでほしい。ただしお客と言う名の冒険者が來なければこのテーマパークは無意味に終わる。
「來てほしくないけど來てほしいってだいぶ矛盾してるよね」
1人で薄ら笑いを浮かべながら実裝を待つことにしよう。
……俺が直接行こうかな、あ、ダメだ。死ぬ。
リターン・トゥ・テラ
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