《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》渉と言う名の脅し

ユキムラ最強説は一時保留だ。正直な話、掘り下げたい。ものスッゴク掘り下げたい。だって最初に名付けただけだし。そもそも1週間しか修行してないじゃん。サスケでもちょっと強そうに見えたんだぜ? ユキムラ絶対強いよね、そりゃ々と聞きたい! だが保留だ。

「まぁ正直な話、俺が直接話すとヤバい気がする。裏切り者って殺される可能大」

気絶している冒険者達を見ながら呟く。

「ならいっそ殺しちまうか? 旦那」

騒な奴止めようよ。そう言うの怖いわ」

「じゃあどうするの?」

「考えはある!」

俺は一応考えてみた策をラビィ、サスケに伝えて俺はここでおさらばしてマスタールームにて事の行方を見することにします。

功するかは全く知らんがそれが無理ならそこにいるサスケにチョンパしてもらおう。仕方がない……事なんだ! 俺が生きるために死んでください。どうぞ。

それから數時間経って漸く冒険者達は目が覚めた様だ。長ぇんだよ! 何時までも待たせやがって! 俺が短期ならお前達はもう既に死んでいるぅ! おで何回も作戦のリハーサルしてやったわ。これで完璧、ふふふふふ。

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『こ、ここは……はっ! スライム!』

『どうやら死んではいない様だ……っ! 縛られている!』

『に、兄さん!? どうするの!』

どうやら慌てて居るようだな。スライムで縛り付けておく事も考えたけどコレじゃ會話してくれないかもな? とか思ったのでロープにした。そして今思ったことは縄けされて逃げられたら終わりという後悔がある。

『安心してくれ旦那。既にアイツ等は俺達の包囲網の中だ、何時でも捕らえることはできる』

だそうで、いやん、カッコ良すぎる。さて、それじゃあ目だな。茶番、開始!

『誰か來るぞ!』

キンがび、他の二人も同じ所を見る。すると暗くなっている森の中から散歩でもするように歩いてくる。赤髪の。隣にはスライムを1匹連れて悠然と冒険者の前に達、告げる。

ふふふ、ここまでは完璧。後はラビィのお願いが通用するかだな。

『わ、わたしは、ダンジョンの霊ー。貴方達に機會を與える為に出てきたよー』

下手かっ! ちょっと待てやお前! リハーサルは上手かったじゃん! あれか、10回以上通したかららなくなったか! 棒読みて!

『機會……だと?』

『それよりもダンジョンの霊なんて聞いたこともない』

おっと、演技についてはスルーしてくれた様だ。駄目だね、些細な事に気づかないからお前達は結婚が出來ないんだ。報にも載ってるからな。

『か、可い……』

俺のラビィに目使ってんじゃねぇよ! 殺すぞ! 可いのは分かる、妹的な存在だからな。兄である俺が守るのだ! ……まぁそんな心にもないことはどうでも良くてだな。

『聞いたことも無いのは無理もない。ワタシ滅多にデテコナイ』

カタコトになっちゃったよ! いよいよ取り返しはつかん。絶対疑われる。

『なんでカタコトなんだ?』

ほらバレた。

『ワタシ、人と始めて話すから……』

『なるほど、そう言うことか。すまん、そんなに気を張らなくて良いぞ』

お、いい方向に転んだ。ラッキー。あとこの冒険者達意外と良い奴?

『それで、機會とは? 俺たちはこのまま帰るなんて無理だろ、普通は殺される』

『貴方達に與えるのは帰れる機會よ』

『なに!? 帰っても良いのか!?』

『そんな蟲の良い話は無い筈だろ?』

流石にそこは深く考えるよな。

『だから條件があるの』

『條件?』

『そう、このダンジョンをギルドに報告しないと言うことが條件。貴方達はただ何事も無かったかのように帰って』

『それは無理だろ。ダンジョンは危険だし報告は義務だからな』

『おい、ドウ。そのくらいなら』

『規則は規則だ』

『で、でもドウさん。そんなことで死んじゃったら元も子もないよ』

頭の固いドウだな。だから結婚が出來ないんだ、こういうタイプは相手の言葉を正論でろんぱするからモテないらしいぞ。友達の山田が言ってた。

『しかしだな、俺達が黙っていたせいでダンジョンから魔が溢れて街に被害がでたらどうするつもりだ』

『あのなぁ、そんなの俺達は知らねぇって事で通せば良いだろ? お前頭良いのに馬鹿だよな』

『馬鹿とはなんだ、馬鹿とは!』

『喧嘩は止めてくれるかな? ここで殺しちゃうよ?』

『それは待ってくれ。ん、なんで俺達を殺さなかったの聞いても良いか?』

『それは簡単、貴方達が帰らなくなってもっと強い奴等にバレるのが不味いから』

『それは確かにあるな、特に俺達は顔が広いからギルドは探す』

『だから提案、というよりは脅迫。黙ってて』

『ここで俺達が黙ってる保証は無い筈だろ? 言い逃れと言うのも出來る筈だ』

そこなんだよな、確約が出來ないのは厳しい。と言うか自分達に有利な報は隠しとけよな、良くも悪くも正直だなドウ。

『問題ない。貴方達にはマーカーを著けたからね、これは特定の報をらすと私に伝わる、そうすれば直ぐ貴方達が口を開く前に殺すことができる』

『聞いたこと無いぞ、そんな魔法は……』

『當然よ、私のオリジナルだからね。ダンジョン霊が普通の霊と同じな訳がないじゃない』

うーん、上手い噓だ。これで安易に試される事もない。まぁ、最悪バレて人が來ちゃったら徹底的に戦うしかないんだけどな。

『それで、どうするの? 私はどちらでも構わないんだけど?』

口調が戻ってるぞラビィ。

『……分かった、命には変えられない。疑わしいが呑むしか無いようだな』

冒険者達とはその場で脅し……和解をするが取り敢えず日が昇るまでは滯在したいと言っていたので許可をする。此方としてもDPを易々逃したくは無いからね。

余談だが、話している間、ギンの野郎はずっとラビィを見てやがった。

「ただいまー、疲れたよ!」

「お疲れ様、後半は良かったぞ。ほれ、イチゴミルクだ」

「わーい!」

俺から手渡されたイチゴミルクを飲み一息著く。これで暫くは安心出來るだろうか……上手く行くことを願う。正直噓しか言ってないし、苦し紛れだし。

「マーカーって良く噓著けたな」

「當然よ、まぁバレちゃったら終わりだね」

だよなぁ。と思ってたらサスケがマスタールームへとってきた。

「旦那、マーカーの件だが可能だ」

「へ? それまたどうして」

「十勇士を派遣する。俺達は分裂も出來るから街の報収集も監視も同時に可能だ。因みにいくのはサイゾウ」

「なるほど、忍者部隊は2つあるのか……じゃあ、サイゾウだけに負擔を負わせるのもあれだから代でやってくれ」

「了解した。じゃあサイゾウに話してくるぜ」

そういうと一瞬で消える。うん、スライムってあんなに早くけるんだ。これはメタルなアイツより速い。

いやぁサスケのおで安心して暮らせるよ。なんかご褒がいるな、部隊に武でも贈ろうかな。必要経費だろうし。検討しよう。

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