《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》十勇士
ゴブリン達が住み始めて數週間が経過した。未だに冒険者や侵者はない。比較的安全で平和そのものだ、なんかゴブリン達も迷宮エリアを多開拓して畑とか家とか建て始めてるし。
でもやっぱりゴブリンだけあってその技は拙いかな、ホブゴブリンの方は結構マシな家を作ってるんだけど。
俺もその辺り學んでないから家の建て方なんて知らないんだよな、もしここが俺抜きでいけるようならしは外に出て建築とか知識をちょっとだけ學んでここに技を持ってこようと思う。
実質、ゴブリン達は激務だよね、朝起きて畑を耕すかと思えば訓練にも出て家も建てる。ずっと重労働なんだよな、スゲェ、違法の臭いがする。
3日に1回は休みをれてるんだけどね、休まなきゃやってらんねぇし、怒らせたら死ぬぞ俺。
「とまあ、全力でごますりだよな」
「そんなことで皆怒らないと思うよ?」
「いやいや、世の中な、言いたいことが有るけど相手の立場が上だからって話せずにそのまま我慢し続けると発するからな。調整が大事だぞ」
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「そんなもんなの?」
「働けば分かる」
この世界に來る前はそんなお仕事が沢山あったし、バイトでもそんな場所が増えて店事態が経営難になって潰れたとも言っていた。って友達の山田が言ってた。
「俺としては、配下と言うよりは仲良くしたいわけですよ」
「中々面白い考えをしてるねクロトは、変わってる」
支配なんてして反逆されたらなんて考えると夜も眠れないからな。あらゆる可能は潰さなければならんだろう。
ご都合主義なチートなんて持ってないんだから頭で勝負するしかない。あの野郎異世界に送ったんだからチートの1つや2つ置いていけよな。ここまで運良く言ってるが力業となると途端に俺は負ける気がする。
「クロトは安全を求めるね」
「當たり前だろ、死んだら元も子もないし、俺が死んだらお前だって死ぬんだぞ。もっと真剣に考えないと」
「私はクロトを信頼してるし任せておくよ。適材適所って言ったのはクロトだよ、私は、応援係!」
立ち上がり堂々と他力本願な宣言をするラビィ。そんなに信頼されてもな……出來ないことだってあるし失敗立ってするぞ俺、凡人だからね。
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「まぁ、戦力の強化は大事だよな。ただし、DPは極力使わずにダンジョンにれたい。だから何処かに魔の集団がいて縄張りに困っているならこっちに導、そしてギブアンドテイクな関係を気づけば安心だと思う」
もちろんダンジョンコアの場所は教えない。教えたら脅される可能も否定は出來ないし……ダミーを設置すれば良いかな? それなら守ってると言う意識が働くかもしれない。
うん、増えていくならそうしようかな。
「まぁ、仲間を増やすには嫌でも外に出なきゃ行けないんだけどね……」
「ユキムラがいるから何とかなるんじゃない?」
うちの1番の戦力ことスライムのユキムラは確かに頼りになるが、どうしたものかこれならダンジョンの防衛が危うい気がするんだよな。
「防衛の方もあるしなぁ」
「それは他の子達がいるじゃん。ユキムラ程じゃ無くても數が有るから、安心して良いと思うよ?」
ちくしょう、ぐうの音も出ねぇ。論破されたぞ、俺の心に大ダメージだ。ちょくちょく賢いから扱い方が分かんないなこの子。
「まぁ、ラビィの言い分は分かった。ユキムラ達も自分がどのくらいのレベルなのかを確かめる良い機會だからな、外に出る予定は立てておくよ」
「それが良いよ」
ユキムラだけじゃ集団の魔に襲われたときに対処出きるか分からないからな、他の十勇士を連れていった方が良いかな? ユキムラの所へ行ってみよう。
ユキムラ達の訓練の場所は第3層の広いだけの空間に有る。このエリアはまだ未定なのでゆっくり考えている途中だ。
マスタールームから第3層エリアへと移するとスライムの大群がき回っている。
反復橫跳びをしているスライム達やぶつかり合うスライム達、全力疾走をしたりびみしていたりともう何やってるのかワケわからんと言う事だ。
「なんかスッゲェカラフルな奴が居るんだけど」
「え? あ、ホントだ。何あれ」
スライムの団がいるのだが、そのうちの何人かはまばらにがついているスライムがいる。かなり目立つ。
「む、主! こんなところまでご苦労様です!」
此方に気づいたなんか赤いスライムがすり寄ってくる。
「このしゃべり方はユキムラか……」
「正解ですぞ!」
「何故につき?」
「以前主が某達の區別がつかぬと言われましたので十勇士にはのを変えるように指示しました故に」
そういえばそんなことも言ったな。
と言うことはつきスライムは十勇士って事か、続々と集まってきているとりどりのスライム。あれだ、かなり大きなマー○ルチョコが迫っているじ。
「久しぶりだな、旦那」
黒いスライムが話しかけてくる。旦那、そう呼ぶのはサスケだな、きっと。
「サスケかぁ、今日は偵察はないのか?」
「部下に頼んである。ローテーションが有るからな。そうそう、サイゾウもこっちに向かってきているらしいし、報告が聞ける筈だぜ」
帰ってくるのか、サイゾウ。向こうも部下に任せて戻って來るのだろうか。遠征させてるし何かご褒でもあげた方が良いかな?
「ご主人様~! お久しぶりです!」
「うおっ!」
突如首筋にひんやりとし、それでいてらかいが來たと思えば活発そうな聲が聞こえて來る。もしや……。
「サイゾウか、久しぶりだな」
「はい! 私頑張りましたからね! 譽めてくださいよぅ!」
肩に移してきたサイゾウを両腕に包んででる。よくよく見たらサイゾウののはピンクの可らしいだ。サイゾウと名付けた自分を蹴り飛ばしたいくらいには。
「うは~、ご主人様からの抱擁! 私、もう死んでも良いですね!」
「死ぬのはよそうか」
「はい! よします!」
元気だなぁ、とサイゾウを見ながら思っていると。
「サイゾウ、貴はもうし慎ましくするべきですよ。敬する主様に使える、家臣としての自覚を持ちなさい」
優しそうな聲でサイゾウを注意してくる青のスライム。正直ふつうのスライムがし濃いかな? とかんじる程度だ。
「えー、でもさ、セイカイ。ご主人様はそんなことで怒ったりしないよ?」
「それでもです。その優しさに甘えてはいけませんよ」
セイカイか……なんだかあれだな修行僧ってじがする。なるほど自分にも他人にも厳しいタイプだろうか。
「セイカイもでてあげようか?」
「な!? 良いのですか!? ……ゴホン、失禮、私ごときが滅相もないです」
釣れないなぁ、俺は別に良いんだけどな、しかし若干喜んでたからな、あれ? 俺、尊敬とかされてる?
「なんだよ兄者、折角なんだからでてもらえば良かったじゃねぇか」
ガッハッハと豪快に笑っている割にはポヨンポヨンとセイカイの橫に立つ藍のスライム。兄者とか言ってたな、兄弟かな?
「からかうのは止しなさいイサ」
「2人は兄弟か何か?」
「そうだぜ、主殿。似てないって良く言われるけどな、ガッハッハ!」
似てるんだけどな。寧ろを同じにすれば違いなんて分かんないぞ俺。
「そのはしたない笑い方を止めなさいと言ってるでしょうが」
「じゃあ、どうやって笑えってんだよ?」
「ウフフ、とかでしょうか?」
「兄者、死ぬほどセンスがねぇな」
兄弟喧嘩が始まったところで、俺はサイゾウに呼ばれたのでその方を振り向くと1匹の黃いスライムを連れている。
「ご主人様! 彼も十勇士だよ、ほら、挨拶しなって。滅多に來ないんだよ?」
「は、はひぃ!」
転びそう? になった黃いスライムを慌ててけ止めると黃いスライムはビクッとなりかなくなった。……何コレ。
「ご主人様、とりあえず離して」
「あ、うん」
離すと再びき始めてサイゾウの後ろに隠れながらも喋りかけてくれる。
「は、初めまして。ご主人さん、ユリと申しますですぅ。よろしくお願いしまふっ!」
「噛んだ」
そう言うとおどおどしていたスライムのユリは黃いがユキムラ並みに赤くなる。
「ご! ごめんなさいぃぃぃ!」
「あ、」
行っちゃったな、嫌われたか……大ダメージだ。名前しか分からなかったけど、悪い子では無さそうだし。
「あちゃー、逃げちゃったか。あ、落ち込まないでね! 嫌ってる訳じゃないし、あの子あんな格なだけなの、ホントだよ!」
「わ、分かった。ダメージは大きいが大丈夫だ。こんどゆっくり話そうと伝えておいてくれ」
「え? 良いな、私もご主人様とお話ししたいよ!」
「分かった、サイゾウも機會があれば話そう」
「やったねー!」
ルンルンとサイゾウはユリが逃げてった方に無っていった。
「ヤッホー、主君。僕はコスケだよっ、よろしくだよ」
ダメージを、負っていると橫から話しかけてくる橙のスライム。コスケか、なんか、軽い軽いぞ!
「舐めてるとかそんなんじゃいよ? 僕ってば敬語が死ぬほど下手なだけだよ」
「俺も別に敬語使えとか使わなかったから怒るなんてことはしないからそのままで良いよ」
「やったね、主君は話が分かるよ。石頭のロクロウとは大違いだよ
」
「ほぅ、誰が石頭だと?」
「げ、ロクロウだよ……」
いつの間にかコスケの後ろにいたのは緑のスライム。ロクロウか。
「私は固いわけではない。ただ禮儀を重んじるだけだ」
「ロクロウもセイカイも頭でっかちでさ、人のはなし全然聞いてくんねぇの、ホント嫌になっちゃうんだよ」
「ほう、貴様、後で話があるからこい。……失禮しました。陛下、私の名はロクロウ。陛下に敬意と忠誠を誓い、このが盡きるまで、いえ、盡きてもなおお力添えを致します!」
固い、固いのである! そんなに気張らなくてもなぁ、生きづらいぞそんなんじゃ。
「うん、よろしくね。ただもうし力を抜いてね」
「はっ、全力で努めます!」
既に出來とらん。話しているに逃げようとしているコスケを見つけるや否や全力で追いかけていった。
「次ぎは私ね、どうも。私はカケイ……ふふ、驚いちゃって私の顔に何かついてるかしら?」
「あ、いや、カケイもの子だったんだね」
「そうよ? それはそうと旦那様、今度私と2人きりでお話でもしない?」
「そのくらいなら別に良いぞ」
「……思ったより手強そうね。攻略しがいがあるわね」
何やらぶつぶつ呟いているカケイ。仲間と友とやらを深めるのは良いことだな。俺も仲間のことは知っていかなきゃならんわけだしそのいはけておくべきだろ。
「あら? サイゾウが呼んでるわ、もっとお話したかったのだけれど……ごめんなさいね、旦那様」
「問題ないよ、機會は有るだろうしね」
カケイはサイゾウとユリのいるところへ向かっていった。因みに紫のスライムである。
「やぁ、我が君。ご機嫌は如何かな? 我は絶好調だよ。何故って? 我が君の姿を見ることが出來たのだからね」
そう良いながらクルクル回って俺の目の前に現れたのは金に輝くスライム。だれだ……。
「おっと紹介をし忘れていたよ。済まないね、我が君よ、我の名前はモチ。我が君がくれた名前を誰よりも気にっている男さ!」
キランと音のしそうな仕草をするモチ。スッゲェ輝いてんなコイツ。1番今を走ってるじがする。
「もう、今日は興で眠れなさそうだよ。最高の1日は確定したものだよね」
「そんなに良いことなのか?」
「勿論だとも! 我が君は自分の凄さを分かっていない! どれくらい凄いかと言うとだね……」
と、何ら俺について語ってくれそうだったのだが、ユキムラが登場しつつモチを引き摺って連れていった。
「お主は良いやつなのだが主の事になると話が長い。某が聞いておいてやる」
話すのに夢中なのか気づかずに喋り続けながらも引き摺られていくモチ。ストレスでも溜まっているからあんなに喋るのだろうか。
「さて、殘りの1人は……」
「オイラでーす」
隨分とまぁ、やる気の無さそうなスライムが居たもんだな。銀の癖に。
「どうもー、オイラはジンパチー。1つだけ愚癡るとするとなんでオイラが銀なんだろうね、ボスには悪いけど憂鬱でさ、オイラなんか目立つ必要はないと思うんだ。だって、弱いからね。周りが強すぎて劣等ご凄い、消え去りたい」
隨分と卑屈な奴だな。銀なのに、銀なのに。
「ジンパチの得意なことで頑張れば良いんじゃないか?先は長いしさ、気楽に行こうぜ」
「えーと、ボスがそう言ってくれるならやれるだけはやってみるとするよ。オイラみたいな暗が役に立つかは分かんないけどさ」
「大丈夫だ、人それぞれで出きることが違うからな、ほかの10人に出來ないことをジンパチが出きるかもしれないし」
「うーん、まぁ、頑張ってみるよ、もし無理だったらスンマセン。まぁ、オイラなんか努力しても塵に等しいと思うけどね。ボスが期待してるなら応えなきゃだよね、ダルいけど」
「ま、さっきも言ったが得意なことで示してくれれば良いさ」
「うん、ありがとーボス、じゃ、この辺で失禮するよ」
ジンパチはゆっくりとだが訓練に戻っていった。もしかするとジンパチが一番頼りになるかもしれないからな。
「よし、挨拶も終わったし、今日は帰ろう」
第3層からマスタールームへと帰るとイチゴミルクを片手に持ったラビィが出迎える。
「お疲れ~、十勇士って個たっぷりだよね」
「ラビィは會ったこと有るのか?」
「うん、十勇士達って眠らないから夜に會ったりするよ。それよりクロト、誰を連れていくか決めたの?」
なんの話だっけ? ……あ! 外に出る話すんの忘れた!
【書籍発売中】砂漠の國の雨降らし姫〜前世で処刑された魔法使いは農家の娘になりました〜【コミカライズ】
アレシアは『眠っている時に雨を降らせる力』を持っている。 両親はそんなアレシアを守るために大変な努力をして娘の力を隠していた。 ある日、アレシアは自分の前世での記憶が甦る。アレシアは昔、水系魔法に秀でた魔法使いアウーラだった。國のために前線で戦い、國王との婚姻も決まっていた。しかし、謀略による冤罪で二十三歳の時に処刑されてしまう。 そんな前世だったからこそ、今世では名譽や地位よりも平凡で穏やかな暮らしを守りたい、誰かの役に立ちたいと願う。 眠ると雨を降らせる女の子アレシアが前世での後悔を踏まえて人に優しく前向きに生きていくお話です。 少女時代から成人までの長期間が描かれます。 ゆったりした展開です。 ◆GAノベル様より2022年5月13日頃発売開。コミカライズも進行中。
8 126【書籍化作品】離婚屆を出す朝に…
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