《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》謎の村
何故か俺がサイゾウにより説教され、解放された後に探索を続ける事にする。
だが、余りにも熊から適當に逃げていたので目的の進路から大幅にズレて、現在地が全く分からなくなっているこの狀況はまさに。
「迷子なんですけど」
「ど、どどどどうしようご主人様!」
「さ、さささサイちゃん、お、落ち著いて……!」
「お前らが落ち著け。とりあえず、日も暮れている訳じゃないし、探索を続けよう」
ヤベェよ、帰れる気しねぇんだけど。探索続けるとか言っちゃったけど帰れねぇから仕方なく続けるだけなんですけど!?
ま、その何とかなるんじゃね? ほら、サスケが探しに來てくれるかもしれないじゃん。……あ、アイツ出張中だったな、マジでピンチじゃん!
「と言うかサイゾウ達も現在地把握してないってどういう事よ」
「あ、あはは~、すっかり夢中になっちゃって」
「ごめんなさい……! 私がしっかりしてなくて」
落ち込んだように俺に謝罪してくるユリだが、待ってくれ、そんな言い方されると責められないじゃないか。
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この子、これは狙ってるのかな? わかっててやってるのかな? だとしたら凄い悪魔なんですけど。
「……よし、反省したなら大丈夫だ。。探索をこれ以上は俺の良心が辛い」
「ん? ご主人様、何か言いました?」
「いや、何でもない。さ、探索を続けよう。その戻れるかも知れないからね」
決意を新たにただひたすら進むという選択肢を選んだ俺達は、どこか見覚えがないか等、くまなく帰り道を探しながら探索を続ける。
実際には全部同じようにしか見えないので目印とかつけながら歩けばよかったと心底後悔してたりする。
「見つからないな」
「これって迷子ですよ、ご主人様」
「私がはしゃいだから……あぁ、すみません……」
その直ぐに謝るの止めて? どう接したら良いか分かんないから。仮にもの子でしょ、扱いに慣れてないのよ、対処できません。
そこから暫くして創作していたのだが、どうにも逆にダンジョンから遠ざかっているような気がする。
だってもう夕方なんだもの。こりゃそろそろ森の外に出てしまうんじゃ無いでしょうか。
「あ、ご主人さん……森抜けちゃいましたよ」
はい、抜けちゃいました。真逆だったか。
眼前に広がるのはだだっ広い平原、やっぱり日本見たいに用意された平原とは違って見渡す限りの平原だな、異世界の自然率って凄いな。
「よし、じゃあ真逆に進めばダンジョンに帰れるな。戻ろう」
「でも今から戻っても深夜になるんじゃないですか?」
「それに、魔も狂暴になるのではき回らない方が良いと思います……」
「でもそれってここに居ても対して変わらないんじゃないかな?」
野宿する予定なんて無かったし持ってきているものなんて殆ど無い。スライムであるサイゾウとユリは丸腰だし、俺に至っては武なんて扱えないので丸腰です。
つまり、探索を舐めきっていた証拠である。2日前の俺を毆ってやりたい所だ。
太はそろそろ地平線にしずむ頃、そろそろ周りが見えなくなるだろうという頃合い。所でサイゾウやユリのようなスライムには夜目って奴が聞くんだろうか。
目がないのにどう見てるかも不思議なんだけどね、魔って生きは不思議だよなー。
下らん逃避行はそのくらいにしておいて何か打開策を考えなきゃ行けないか、無闇に戻ってもまたあの熊野郎に遭遇するかもしれないし。
どうしたものかと考えているとサイゾウが聲をあげる。
「ご主人様! 向こうに小さいけど村っぽいものが見えますよ」
「本當か!? ……1度行ってみるか。よし、あそこを目指して行ってみよう」
しっかし遠いな。たしかに? 俺の目から見てもちっこく見えただけだったし? 距離はそれなりにあるなとは思ったよ? でもさ、すっかり暗くなっちゃったよ。
こんなに遠くじる原因はしは思い當たる。実は俺、朝から休んだ記憶が全く無い。
予定では出発してお晝近くになったらその辺の樹のみでも齧りながらゆっくりとしようかと思ったんだが案の定熊に襲われ、漸く一息つけるかと思いきやサイゾウからの説教だ、正座でな。
座ってはいるんだがそれで心が休まるほど俺の神経は太くはない。これも休みにはらないだろう。
そして暗くなってきてしまい、早く帰りたいので休憩をはしょった。その結果が今である。
今や俺の歩く速度はカタツムリ並みだろうか。
「ご主人様、歩くのが遅いよ~日が暮れますよ!」
「……もう暮れてんだよ」
「サイちゃん、ご主人さんはずっと歩き続けてるから疲れるんですよ」
スライムは疲れ知らずなのか、2匹はピンピンしてやがる。なんだこれ、俺が足引っ張ってる見たいじゃないか、スライムに足はないけどな。
それに実力もないからこんなもんだな。割り切るか。
「じゃあ休みます?」
「いや、平原のど真ん中で休む度はない、そっちの方が危ないでしょ。それにもう著くし、村で休みたい」
「よーし、じゃあ私が応援しますよ! どんどこどこどこ、ふれーふれーごっ主人様!」
「ファイトですー。ファイトなんですー」
サイゾウの謎の応援をけ、ユリの意味不明な合いの手を一に浴び、最後の頑張りを見せながら俺達は村へと歩く速度を上げ……ることもなくそのままのペースを保ちながら進んでいく。
サイゾウ達の応援の果もあり、俺達は村へと辿り著く事に功した。
しかし暗い、やっぱり明かりとかは無いのか、と言うことは文明的にはそこまでって事か? それとも村の風習的な?
にしても異世界ってなんでこう遅れてるんだろうな、あれか、魔法とかに頼ってばかりだからだろうか。
あれ? でも生活魔法もあるはずだよな? うーん、取り敢えず村の風習って事で片付けよう。
「余り見えないと民家もおちおち探してられんからな。──【提燈】」
俺が掌を上に向けるように魔法を発させると掌にる球のようなものが出現し周囲をそこそこ照らす。
「え? ご主人様魔法使えたの!?」
「こんなこともあろうかと準備期間中に取った。用意周到だろ?」
「食べとか野宿道は忘れたのにね!」
「……はい、すみません」
大ダメージだ。いや、だって、魔法とか憧れじゃん。最下級だけどさ……舞い上がったのよ。仕方ないじゃない。
「それより……早いところ行きませんか?」
「ウン、ソウダネ……」
そんなことよりってユリさん……。
心の中で泣きながらも歩みを進めて、村の中へとっていく。……こう言うのって見張りとか居ないものなのか? ずいぶん変わった村だな。いや、俺の勝手な判斷なんだけど。
魔導書にて覚えられるスキルや魔法。まぁ今覚えてるのは最下級魔法という一般人にも普及されるレベルのお手頃魔法なんだけど、いやーやっぱり便利だわそりゃ文明が進まないのも無理はない。
所でこの【提燈】の魔法、周囲をぼんやりと照らす程度で気休めってじはするが逆に明るすぎると悪目立ちするので良い塩梅だと思うな。
「お、第一村人発見」
「ご主人様、私達って隠れていた方が良いのかな?」
「ん? そうだな。魔使いなんているか分かんないからな、俺の後ろに隠れててくれ」
そう言うとサイゾウとユリは俺の服の中にスルリとっていく、そのと來たら思わず震いするほどひんやりしていた。
俺、服にるとは思ってなかったわ。
「あのー、すみません。ここに宿ってありますかね?」
馬小屋の様なところで佇んでいる村人に話しかけるが後ろを向いたまま返事をしない。はユラユラしてるのでカカシとか言うオチでは無いとは思うんだが、あからさまに無視だと泣きたくなる。
「あのぉ! すみませぇん! 聞こえてますかぁ!?」
今度は大聲で呼び掛けて見ると、數秒後にゆっくりと全の力を抜いたように振り替える。
これで漸く話が出來るなと思ったのだがここで1つ問題があった。
村人はゾンビでした。
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