《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》レッツ、収穫祭!
この日、ダンジョン第3層村エリアにて、ゴブリン、ゾンビ、十勇士などが一同に介していた。
「皆準備は良いか~!」
「「「おおっ!」」」
「それじゃあ、開始!」
俺の掛け聲と共にそれぞれが持ち場につく。
「おお! こりゃデケェ!」
「こっちも立派だぞ!」
んな所から歓喜の聲が俺の耳に屆く。
「クーロトー! サボってないで手伝ってよー!」
「ボクらに仕事させてキミは何してるのさ!」
頭にタオルを巻いたラビィと首にタオルをかけているミストがぶつくさ文句を良いながら歩いてくる。
その手にはそれは立派な白菜を持って……。
そう、今日はなんとダンジョン産の野菜を収穫する日が來たのだ。
なので今日はダンジョンのメンバー総出で野菜の収穫祭をしている。
イベントって大事だよね!
「あー、すまんすまん。楽しそうな雰囲気見て和んでた」
「それってどういう目線!?」
「何様のつもりなのさ!?」
ダンジョンマスター様ですが何か?
「お前らも隨分と畑にのめり込んだ様だな」
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「いやいや、無理矢理なのさ。お家でお菓子食べたい」
「これ終わったらイチゴミルク出してよね!」
あるぇ!? 思ったより嫌々だったの!?
ちっ、そう簡単には働いてくれないか、現金な奴等だ。
「ホラホラ、収穫だよ収穫!」
「早くしないと終わっちゃうのさ!」
「腕がっ! 腕が千切れる!」
二人に左右の手を引っ張られ、畑の方へと連れていかれる。
このバ怪力! 特にミスト!
口ではぶつぶつ文句を言ってるが、その表は何処と無く楽しそうなラビィとミストに口元がしだけ緩む。
子供は子供らしく今を全力で遊び盡くすと良い……ミストは俺よりも大分年上だけど。
いや、中が子供なので奴は子供だ、決定。
「おぉ、これはスゴいな。立派な野菜が出來てる」
「お、マスター來てくれたのか助かるぜ」
野菜を引っこ抜いてまじまじと見ていると、後ろから聲をかけられる。
振り向くとそこには族長が男臭い笑みを浮かべて仁王立ちをしていた。
「今日は他の奴等にも協力を頼んでくれて助かるぜ! ……でも、十勇士の皆様方も呼んで大丈夫だったのか?」
実は収穫祭は本來ならホブゴブリン達でやる予定だった。
だが、畑の敷地がなかなか大きなものだし、30人程度で、子供ゴブリンはあまり當てにならず、母親のホブゴブリン達も子供の面倒などがあるだろうと思って、訓練しかしてない十勇士達をかすことにした。
ったら誰も拒否しなかったのは、恐らく皆楽しみにしてたんだろうなぁ……。
あ、橙のスライム、コスケと銀のスライムであるジンパチはやや渋ってたな。
サノー曰く、ウノーは前日から逃げ回っていた様だ。今日の朝見かけたときは、両方ともボロボロだったんだが、兄弟喧嘩でもしたのだろう。放置だ。
「ウノー! 野菜を踏むんじゃありません!」
「はぁ……面倒」
「そんな暴に収穫しないで下さい! 痛むでしょうが!」
「……サノーも大変だなぁ」
ウノーの事になるとわりとキャラ崩壊するがあれはデフォルトなのだろうか。
そのウノーへの思いやりを人間にも向けてほしいな、特に俺に。
「主! 立派な野菜が採れてますぞ! 今日はぱーちーですな!」
「はっはっは、見たまえ我が君! 泥まみれになろうとも、我はしい! 我が君には劣るがね」
ピョンピョンと篭を頭に乗せ、その上に野菜を大量に積んだユキムラと、モチがやって來る。
ユキムラよ、ぱーちーって。
あと、モチ、意味がわからん。
「お、こっちも良いのが採れてるな。余った分は皆で食べるか」
「それは良いですな! 楽しみにしております!」
「名殘惜しいけど我が君よ! 我等はこの偉大なるヤッサーイを置いてくるとするよ!」
「ご苦労様~」
ピョンピョンと軽快な音をたてて去っていくユキムラと、そこに並んでシャラランとどうやって音を出してるのか不明なモチが去っていく。
「さて、他はどうなってるかな……」
◇◇◇
ユキムラやモチ、ミストにラビィが擔當していたのは白菜の所だ。
いやー、DPって偉大だな、野菜の種は一応向こうの世界から取り寄せができるし、異世界産の野菜とか俺良くわかんねぇもの。
今はその白菜エリアからし離れた所にある別エリア……じゃがいもエリアに來ている。
じゃがいもはあれだ、割りと簡単に育てられるし、ちゃんと育てればお馬鹿でも大丈夫だし、腹膨れるしすぐ育つ。
これ以上に汎用の高い野菜は滅多にないだろう。
時々ホブゴブリン達に配るカレーの材料にもなるからな、育てて損はない。
「あ、ご主人様! やっほー!」
「サイちゃん……し、失禮だよ」
「あらあら、旦那様。私に會いに來てくれたのかしら?」
どういう調子かと畑の端っこを歩いていたら、こんなところにも十勇士。
桃のサイゾウ、黃のユリ、紫のカケイだ。
「お疲れ様、収穫の様子を見に來たぞ」
「とっても順調ですよっ!」
「……い、いっぱい採れました!」
「とても立派で大きいわよ?」
そう言うと、頭に乗っけている篭を見せてくる3匹。
おぉ、これは中々立派だな、ダンジョン産野菜、恐るべし。
「俺も手伝うよ」
「わーい! 私ご主人様のとーなりっ!」
「……ず、ズルいです! 左、失禮します!」
うん、離れたら?
「あら? 私の場所が無いわね……旦那様、肩の上失禮しますね?」
収穫する気あるのかな?
「あ、カケイ! ズルいですよ! 私も乗りたい!」
「……見逃せません!」
「ふふふ、嫉妬かしら?」
ワーキャーと騒ぐサイゾウ達にみくちゃにされる。
落ち著け、俺はテーマパークの乗りじゃないから、誰が乗るとかでめないでくれ。
「だ、誰が多く収穫したかで決めれば良いと思うぞ!」
どうよ、苦の策!
「「「それだ!」」」
そう言うとものスゴい速度で辺りのじゃがいもをこそぎ収穫を始めるサイゾウ達。
他のゴブリン達をも吹き飛ばし、ブルドーザーの様に獲するサイゾウ達をみて、思わずドン引き。
……これは何か不味いことをした気がする。
「今のうちに逃げよう」
そそくさと退散することにした。
じゃがいもエリアの収穫はあの分だと手伝いは要らなさそうだし、他のエリアに行くとしよう。
「ぬおおおお! なんじゃこりゃぁぁぁ!」
別エリアから悲鳴のようなものが聞こえた。
……何かあったのか?
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