《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》ダンジョン拡張致します
今日も今日とて平和平和。
おまけに天気は快晴だぞ、日向ぼっこしたくなるよな、因みに俺はずつとダンジョンに引きこもっているけどね!
外はただいま絶賛工事中だ。
なんと言ってもホブゴブリン達がいよいよ明日開催される、『旗取り』の準備に忙しいからだ。
皆張り切った様子で罠を仕掛けているので、きっと準備は順調に進んでいること間違いなし。
最近は訓練とか畑ばっかりホブゴブリン達はやってるし、しはリフレッシュになるような遊びって大事だと思うんだ。
ユキムラとか十勇士、ならびにミストやウノーサノーが相手じゃ遊びも戦爭に変わってしまうからな。
近い実力の相手がいると言うのは良い実戦経験になると思う訳だよ。
今回は、まぁ2種族間抗爭の決著みたいなものって言うのが本來の目的な訳ではあるけれど、俺は軽くホブゴブリン達の実力が見たいと思ったわけで。
そうなるとやっぱり近しい相手との方が良くない? と思ってオークを利用させて貰いました。愁傷様です。
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実験とか検証覚な俺だが、流石に死人が出るのは忍びない訳で……。
ならばストレス解消も含めた催しを開催すれば良いんでない!? と言うじで『旗取り』な訳だよ。
これでホブゴブリンとオークが仲良くなってくれたらな~と言う打算もあったりするわけだが、これはやってみなくちゃ分からない。
けどまぁ、ここは族長に々と任せるとして、俺にもそこそこやることがある。
「ついに來たか……この時をどれ程待ちわびたか」
「クロト、頭おかしくなったの?」
ニヒルな笑みを浮かべていたら、イチゴミルクを飲んでやがるラビィからの罵倒。
「笑ってしまうのも無理はない、DPが貯まってきたからだ!」
「わぁ本當に!? お菓子、お菓子頂戴!」
「貯まってても貯まってなくても食ってるだろ!」
このアホは放っておいてDPの話だ。
ミスト達がやって來てから1日のDP収は2750DPだったが、ミストにウノーとサノーの奴いつの間にか進化してやがった。
それをさっき聞いたら「ダンジョンに來てからすぐだよ?」とかほざいていたので、俺だけ知らなかったっぽい。
道理で貯まるのが割りと早いと思った、まぁ、DP管理ってぶっちゃけ蔑ろにしてる部分あるからな俺って。
てことで、ここらで訳を再確認しておこう。
まず俺、ラビィならびにユキムラと十勇士と部下のスライム達は除外される。
ホブゴブリン→60DP×大人の數20=1200DP。
ゴブリン→15DP×子供の數10=150DP。
ゾンビ→60DP×15=900DP。
ウノーとサノー→200DP×2=400DP(どちらともグールからワイトへと進化)
ミスト→500DP。(リッチへと進化)
合計3150DPとなる。
ラビィ達が使ったおでだいぶ減ったDPの殘りが端數を引いて3萬DP位で、俺がダンジョンに帰ってきてからの2週間ちょっと分で貯まったDPは……。
44100DPだ、素晴らしいだろう。
んで、計7萬DPとなった訳だが、ダンジョンとしてこれは多いのかないのか俺には分からん。
パッと聞いてもなんだか足りないが否めないが、基本的に食事にかかるのが10DPもしないし、どんな料理を出そうと3~5の間で収まってしまう。
向こうじゃかなり高い100グラム5000円ほどするだろうと5DP程度だ。
つまりDPの相場としては単純に言えば1000倍位はあるわけで。
因みに何故か弁當など、完された食べに至っては霜降りより高くて、意味が分からん。
自炊しろという事だろうか、絶対斷る。
「総資産7千萬位か……実は無いな……」
さらに1日辺り3百萬は稼いでいると言うことか、だいぶリッチだぞ俺。あ、魔の話ではなく。
だが、ダンジョンに階層を追加するとなると1つにつき5000DP、つまり円換算すると500萬とられる訳だよちくしょうめ!
こういう生々しい話をすると異世界と言うロマンが俺の脳ミソから消えて現実的になってしまうな、ここはファンタジーだDPはDP円は円俺は俺でユキムラはスライムだ。その事に変わりはない。
いずれは1日辺り5000DPは手して黒字にしていけば1日に1層追加することが出來る訳だが、ふふふこれは楽しみだな。
「クロト、変な顔になってるよ」
「そう言うことは言わない方が俺ののためだぞ」
実際ホブゴブリンの罠の手伝いは俺は関與しない、むしろ今まで鍛え上げた仕掛けを披するだのなんだのと向こうが張り切ってしまったのだ。
よって手持ちぶさたな俺はしぶしぶダンジョンの拡張を開始しようかなと思って。
「今日は2層追加します」
「にそー!」
ではまず用意するのはこちら、ダンジョンマスター用達の能力『メニュー』さんです。
そして、その中にある『カタログ』にて、階層の追加を選択するとあら不思議! あっという間に階層が追加されます。
下に降りる階段も第3層村エリアの好きな場所に設置が可能だ。邪魔にならない所に仕掛けておこう。
なお、この設定はあとで変更できる様だ。
他にも階層の広さをDPを使って広げたりすることも出來るが、元々が500メートル四方で結構広いので必要はまだ無いな。
これは今後、魔が増えた場合に考えるとしよう、1つの都市が出來るほど広く作るのもまたロマンよ。いつかやろう。
裝は後で弄るとして、もう1層追加っと。
うむうむ、良いじでこのダンジョンは全5階層となった訳だよ、めでたいめでたい。
すると、マスタールームにアナウンス。
『おめでとうございます。ダンジョンの階層が5層を突破致しました。ダンジョンの機能を拡張致します』
突然のアナウンスに俺は驚いた、アナウンスなんてものがあったと言うことに……。
おまけに聲は聞き覚えがあるような気がする……あ、ラビィだ。
「お前の聲そっくりだったぞ」
「私も驚いてるよ」
橫を見ると口をあんぐりとさせて天井を見つめるラビィがいた。お前が驚いてどうする。
「ダンジョンだろ、何か分からないか?」
「うーん、良く分かんない」
さすがはポンコツラビィちゃん、こうなることは知ってた。
それにしても、ふむ……ダンジョンの機能の拡張か……何ソレ聞いてない……。
もしかして俺が使える権限って初期中の初期だったわけ? ……うそやろ。
いや、確かに『カタログ』『ヘルプ』『ダンジョン』と三種類しかないとは知ってたが、シンプルだからこそ奧深いものだって勝手に思ってたんだけど……違うの!?
だとすれば、俺ってチュートリアルを完全に無視してる訳だが……。
「と、とりあえず拡張された機能を見てみるとするか」
えーと追加項目は1つだけか……『スキル付與』? なんじゃそりゃ。
こう言うときは機能の1つ、『ヘルプ』だ。
『スキル付與』って何よ?
『解。ダンジョン支配下の魔へと魔導書を使い、スキルを與える機能です』
ふむふむ、普通なら俺が魔導書を使って覚えは筈のスキルを、ユキムラとかミストに使えるみたいなじか。
あ、今調べてみたら魔って生まれ持ったスキル以外は進化しなきゃ新しく覚えられないみたいだ。
ただ、その覚えるスキルも持っていたスキルの上位互換、もしくはその魔の生態にあった過ぎるのみしか覚えないらしい。
つまるところ、魔法なんか使わないスライム達が魔法を使えるようになるわけだ。
と、なるとホブゴブリン達を魔法部隊にすることも可能か……ふむふむ、これはおもしろくなってきたな。
またDPが増えてきたら魔導書を買い漁るとしよう。
さて、階層の裝を弄るとしようか。
「今度のテーマはどうしようか……」
「はいはーい、良いのがあるよ!」
「どうぞ」
「イチゴミルクの階層」
何いってるか分かんないので無視することにしよう。
さて、裝弄るか。
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