《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》第5層は……保留!

「クロト~次はどんなじのするつもりなの?」

「そうだな、々と構想はあるが……」

いずれは地下都市なんて作ったらワクワクするんじゃないか? 古代のを出せば冒険心かワクワクすっぞ!

今は無理だな、単純にDPが足りないし。

「赤字にならないくらいDPを殘しつつ最大限ダンジョンに賭けられるDPは心もと無い」

ぶっちゃけ墓地エリアに注ぎ込んで予算がそこまで殘っていない、おのれ創作意ぅ!

「保留にするか」

「お、クロトの得意分野」

ぶっ飛ばすぞこの野郎()、だれの唯一の長所だよ、いや長所ですらねぇわ!

ラビィに八つ當たりチョップを與えて目の前でイチゴミルクを飲む、絶しきった顔はこちらが楽しくなる。

おっと、そろそろ泣き始めるので止めておこう、ほーれイチゴミルクだぞー。

「わーい、イチゴミルクー!」

「実に単純」

「こ、このまま許さなかったらクロトが泣くと思ったから!」

それはこっちの臺詞である。

「と、とにかく許してあげるから!」

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「はいはい分かったよ、俺が悪ぅござんした」

「絶対思ってないよね!?」

當然だ。

「ふーんだ、良いもんね。あ、所でクロト」

「なんだ?」

「オークとホブゴブリンの戦いって明日だっけ?」

「あぁ」

「確かまた良くわからない『旗取り』とか言うので勝負するんだよね?」

「良くわからないは言い過ぎじゃないか?」

「クロトの提案はいつも良くわからないばっかだよ!」

さいですか……。

「えーとなんだっけ……そうそう! 旗を使うんだよね?」

「あぁ、互いの陣地にある旗を折るかるかで決著をつけるつもりだ」

「その旗って用意しなくて良いの?」

「……明日やるつもりだったけど」

「オーク達も急に渡されたら戸うんじゃない? いつも準備萬端にするのは大事って言ってるのはクロトじゃん、平等にしなきゃ」

「……はい」

悔しいがラビィの言う通りだ。

勝負本番前、張が高まった頃に「はい、これ旗。あとは頑張って」なんて言われたら誰だってキレるに決まってるもんなぁ。

おまけに提案したのは俺だ、公平を保つ義務がゲームマスターにはあるのだから。

「わかった、早速渡してくる」

「うんうん、やっぱ私が居なきゃダメだねー」

無いを張り、自信満々にラビィがドヤ顔を決めるがここはスルーしておくとしよう。これが優しさと言うものか、違う。

◇◇◇

「いやっふぅー! やっぱり外は気持ちが良いんだよー!」

「開放的になってるところ悪いが、余り離れるなよ」

「もちろんだよ」

縦橫無盡に森の中を走り回るコスケへと注意しておく、犬っころにしか見えない、スライムだが。

ラビィに論破されてしまった俺は早速とばかりに旗を持ってオークの領地へと向かっている。

俺がのんきに歩いている場所は明日には勝負の場となる訳で、ホブゴブリン達の準備を進めている場所を歩いていたら、罠が大量に仕掛けられており、族長に罠の無いところから行くようにと案までされるほどだった。

だが、オークの領地は何故だろうか罠の気配が一切しない。

おまけにオークを1匹も見かけることはなく、危なげなくオーク陣営へと侵もとい訪問に功してしまった。こいつら大丈夫なのだろうか。

「げっ、スライム様でごわすっ」

オークと會合した広場っぽいところまで來たところでやけに怯えたような聲変わり聞こえたと思えば、以前のオーク……だよな? うん、たぶんそいつ。

今こいつ「げっ」って言ったぞ苦手意識付いてるじゃねぇか。

「急に來て悪いな。明日の戦いのために旗を屆けに來た」

「わざわざ前日に助かるてごわす……」

口では謝してるっぽいがなんかキナ臭そうに俺と旗を互に見るオーク。

あ、コスケを見た怯えた。

「あぁ、この旗には何の細工もしてない。確認してくれ」

「むぅ、確かに何にも無さそうでごわすな」

「勝負は公平にだ、どちらかを有利にさせるなんて事はしないって……たぶん」

「何か言ったでごわす?」

「いや何も」

若干怪しまれたが、問題なし。

あぁ、聞きたいことがあったんだ。

「なぁ、お前らは準備なんかはしないのか?」

「準備? 戦いは明日でごわすよ、明日準備してホブゴブリン達を潰すでごわす」

こいつらの負けがほぼ確定し始めた今日この頃。

戦いって言うのはな、準備期間から始まっているものなんだよ。

突貫工事なんてすれば當然が出るんだ、そのは付け焼き刃じゃ防げないから計畫を確りと練る必要がある。

そんなテスト前の謎の余裕は止めておいた方が良いよ、俺もあの頃はアホだった。

一夜漬けなんて殆どが意味をさないのだから普段の勉強が大事だぞ。

まぁ、この様子では痛い目をみることになるだろう、良い勉強になるだろうしここは何も言わない事にしよう。

「まぁ、そっちの方針にケチつけるつもりはないけど。準備を怠れば痛い目みるぞ」

「ハハハ、幾らホブゴブリンと言えどもワテらの筋力には葉わんでごわすよ」

うーむこれは何を言っても無駄だろうな。

戦いは力が全てじゃないと言うのに。

彼らの武運を祈りつつ、俺とコスケはダンジョンに帰ることにした。

◇◇◇

「ねぇ、主君はさぁ何を考えてるんだよ?」

道中、コスケが尋ねてくる。

「何を?」

「うん、ホブゴブリンとオークの爭いに急に介したりしてさ、何がしたいの?」

何がしたいの……か、そうだな最初は勿論ホブゴブリン達のストレス発散の為の催しとしてこの戦いを利用するつもりだった。

あとホブゴブリン達の戦い方も気になってたからな、ダンジョンの罠擔當(勝手に決定)だし。

いずれはダンジョンの存在なんてバレるものだと思ってるし、この戦いを見てから戦い方の方針を決めようと思ってる。

はホブゴブリン達の戦い方を基本としてそこから発展させるって形にしたい。

つまりオークは実験臺なのだが、あそこまでお馬鹿さんだとかえって同してしまう訳だよ。

するなら金をくれってな、お斷りだ同するから金寄越せが俺のスタイル。

で、結局俺のやりたいことはホブゴブリンの戦力確認だな。

あ、あとついでにこの戦いを通して仲良くしてくれやと言うじ。

「まぁなんだ、ホブゴブリン達の戦力確認が大きいじだな、実際に戦って見ないと本來の戦闘力は測れないと思うし」

「オーク達はどうするの?」

「ん? 別にオークに関しては特に思うところはないぞ、どうするかは俺じゃなくてオークが決める事だ」

「主君の考えは読めないんだよ」

俺の考えてることは結構単純だと思うけどな。

俺としてはオークをどうこうするつもりはないし、負けて滅んでしまうのならそれが宿命でありホブゴブリン達に殺された所で食糧を盜んだ訳だし因果応報だし。

特に親しい訳でもない奴を救うほど聖職者じゃないからなぁ。

ホブゴブリン? あれは俺が原因で進化しちゃったし、仕方ないよね。

仲間にして正解だった、いつも助かってます。

たぶんコスケが言いたいのは俺がオークも仲間にするのかと言う事なんだろうけど、現狀では特にメリットがない。

オークは筋力的にはホブゴブリンたちよりも斷然高い、それは確かにし魅力的だけどそれよりも食費凄そうだし、お馬鹿さんだし価値は見出だせない。

困っていたから助けて仲間にするなんて事を続けられるなら喜んでするけれど、それでこちらの財政が圧迫されれば最後に破滅するのはこっちだ。

だからオークには悪いが仲間にするつもりはない、數多そうだし。

オークとの戦いはいよいよ明日。

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