《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》ダンジョン改造

マスタールームへと戻った俺とがとった行はまず、先程の反省を活かすべく早速ダンジョンの魔達へと「ダンジョンの階層増やしちゃうんで頑張ってね」と伝える事だった。

『と、言うわけでダンジョンの階層増やしていくから衝撃に備えろよミスト』

『だから、どういう訳なのさ!』

『そんなわけで階層増やすから、オークの族長にも備えるように伝えてくれ』

『マスター!? そんな訳ってどんな訳なんだよ!?』

『じゃ、そう言う事で』

『あ、ちょい!』

俺はダンジョンマスター権限の1つであるダンジョンなら誰にでも繋がると言う引きこもりを量産しそうな能力である念話で連絡をれることにした。

ミストや族長がガヤガヤと煩いが無視した。

これでミストとホブゴブリン族長への指示は終わったしオークの族長にも伝えるようには言った。

あとはユキムラ達にも連絡をれて……と。

『あー、あーユキムラ聞こえてるか?』

『おぉ、主! このユキムラ、お聲をかけていただき銘をけます!』

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『まぁ最近は構ってないもんな、一段落したら行くよ』

『有り難き幸せ! ……して、何かごり用が?』

『あ、そうそう。ダンジョンの階層増やすから、何かあったら大変だし気を付けてくれ』

『はっ、皆にも伝えます!』

『んじゃ、早速始めるから』

『ご武運を』

別に何かと戦うわけでは無いんだけどな。

前置きは置いて早速始めていこう。

増やす階層は森林エリア、迷宮エリア、墓地エリアの3種類に1層づつ、計3層の追加で使うDPは1萬5000DPの予算範囲に収まる。

「階層増加!」

ぶっちゃけそんな臺詞を言う必要は全くなく、それどころか無言で目の前に寫るパネルのようなものを作するだけでダンジョンの機能は々使えるがこれは雰囲気的な奴だ。

どこかのヒーローが変んだりするアレとほぼ同義だと思ってもらえると助かります。だがラビィが冷ややかな目で見てくるので2度と言わないと言うことだけは決めた。

やはり子にはこのロマンが分からないと言うことだろう。男が分かり合う日はまだ訪れないと思う。

し揺れたかなと言う軽い振があり、大30秒程で収まる。

これでダンジョンの階層は増えた訳だが、作業はこれで終わりではないのだ。

「次は裝だな」

「でもさ、前の階層と一緒なら真似するだけで良いんじゃない?」

「ふっ、甘い。イチゴミルクよりも甘いわ!」

俺は勢いよく立ち上がり、ラビィに向かってぶ。

「良いか、1つの層を攻略して次の層も見栄え、罠、攻略難易度が同じだったら詰まらんだろうが! そんなものただの時間稼ぎだぞ!」

俺はダンジョンマスターだ。

ダンジョンを作る側の責任として冒険者にはとことん頑張ってもらいたい訳で、ダンジョンの難易度も下に行けば行くほど上げるべきだと思う。

つまり、簡単な第1層森林エリアよりも第2層森林エリアの難易度は上げるべきなのだ。

時間稼ぎをしたいのなら全部を迷宮エリアに変えて100層位作ってるわ。

「良いかラビィ。お前は大と言う自覚があまりにも無さすぎる」

「クロトが冒険者呼び込まないからじゃん」

ごもっともです。

「……つまりだ、冒険者には必死になって挑んで貰うために裝はきちんとしなきゃ行けない。ダンジョン難易度が高ければ評価も高いわけだ。つまり、ダンジョンの評価はお前の評価でも有るわけだ」

「私の?」

「そう、評価とは魅力! 人気に繋がるわけであり世間からお前が認められる事になるのだ!」

「そ、そうだね! それで、何か関係あるの!?」

「ない!」

「無いのに言ったの!?」

勢い任せに言ってみただけだしなぁ。

何にせよ階層毎にダンジョンの攻略難易度は上げていくべきだと俺は考えているからな、これはダンジョンマスター命令です異論は認めん。

「まぁクロトがマスターだもんね、私じゃどうやったら良いかなんて分かんないし任せるよどういう裝にするの?」

「そうだな、それについてはし考えがある」

◇◇◇

「ねぇクロト考えってなに? 早く教えてよー!」

「ええい、ごねるな! 服を引っ張るな!」

俺とラビィはダンジョンを出て森の中を歩いている。

見てからのお楽しみと言うじで黙って連れ出したのでこの有り様だ。

「あぁ……我が君のし得るであろう神話の一端を、我はここで目に焼き付けよう……!」

こっちもこっちで五月蝿いな。

何だかんだで出ていくとユキムラ達に伝えたところ、阿鼻喚の護衛は誰にする選手権が開催された訳で、なんかんやルーレットにて黃金のスライム、モチが選出された。

このスライム、言がやたらと演出過多な気がするし遠回りなしゃべり方をする。

「我が君の視線。あぁ、やはり素晴らしい。この素晴らしさをどのように例えようか……そう、それはまるで……」

聞かないことにしよう。

この喋りだけで詩集が作れてしまいそうだし、何より真面目に聞いてるとこっちが疲れてくる。

良い奴なんだろうけど軽く引いちゃうおれを許してしいところだが、ユキムラもモチもロクロウも何故にこうまで俺に尊敬の眼差し的なものをぶつけてくるのか、謎である。

もしや気のせいで俺の勘違いですよと言うオチかも知れないので聞くに聞けないよな。

「著いたぞ」

「ここって森の外れだっけ? 初めて來たよ」

「ラビィは外に出られてないからな」

ダンジョンの本と言うか分とか妖なのか分からないがそう言う類いであるラビィは外に出ることは余りない。と言うか俺が出ないようにお願いしているのだが、その理由としてはただ1つでこのラビィに萬が一があればどうなるのか検討がつかないからだ。

ダンジョン自であるラビィだがそのラビィ自が傷つけばダンジョンに何か影響があるかもしれないしこのラビィが死んでしまえばダンジョンも崩壊する可能も捨てきれず、かと言って検証することも出來ない。

それならばと多心苦しいではあるが大人しくしてもらう他なかった、こればかりはスマンと思っている。

「うーん、外って気持ち良いね!」

「うん、そうだな」

周りを見渡し深く深呼吸をして大きくびをしたラビィはどことなく嬉しそうだ。

「あれ、クロトが私を出さないのってダンジョンが危ないからだよね? なんで今日は出したの?」

「たまには出るのも良いかなってな。それにずっとダンジョンに引きこもるのも可哀想だろ、俺はさすがにそこまで鬼じゃないからな。護衛のモチもいるし大丈夫だろ」

その辺で空中回転を決めてポーズをとっているモチをチラリと見てラビィに視線を戻す。

が反してあいつ眩しすぎる。

「んじゃそろそろ教えるよ」

「わーい、何するの?」

「ふっふっふ、まぁ見てろって」

俺の持っている使えるのか使えないのか今一はっきりしない魔法やスキルの數々、その中でも殆ど使用していないアレを使おうと考えた。

「これで良いかな」

かつてあの俺の出會った中でも最強であり、今でもその位置を揺るがすことのないアンデット、リッチであるミスト。かつてはワイトであったが……進化していよいよヤバいあいつとの戦いを思い出す。

あれはまともにやり合えば死んでたな、2秒くらいで死んでた自信があります。

そのミストに勝った棒倒し、そこで使用した裏技と言うか卑怯な戦法と言うか……良いか勝てばいいんだよ異論は認めない。

俺はその時1つのスキルを使用した。

それが【魔化】のスキルだ。

それを今回は活用する事にしたのだ。

これがあればダンジョンの防衛機能がもっと上がる、きっかけは今は森林エリアで何処を彷徨いているのか分からない砂の魔は奇襲と言う面ではスライム達にも引けを取らない程だ。

そして思った。

この世で1番恐ろしいのは自然災害だ。

地震や臺風、津波など人間ではどうやっても対処が仕切れない災害は魔法のあるこの世界においても有効ではないだろうか?

「ものは試しってな」

その辺の丁度良い木にれ、唱える。

「【魔化】」

なんと言うことでしょう、ただ地面にを張り幹と枝を上へ上へとばし太を浴び続けているだけだった大木は、匠の手により姿こそ変わらないものの、その機能は舊石から近未來にまで到達するではありませんか。

し古くなった木製の床を踏んだときに鳴る軋みの音が聞こえたかと思うとがびっしり生えて埋まっている筈の地面が盛り上がり徐々にが這い出てくる。

型大木の出來上がりであった。

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