「ふふ、私の予想通りとなったか。」

とある男はこの狀況下、ある建の中で一人呟いていた。

「やはり、彼に目をつけておいて大正解という訳か。…どうやら私には神様がついているらしいな、こうも事が想定通りにいくとはな。」

その男は葡萄酒を飲みながらそう呟いていた。

「全くもって俺は運がいい。…さて、あの年の実力も分かったのだ、どうやってあれを仲間に引きれるかだな。次の私のすべきことは。」

彼はし微笑を浮かべながら一人続ける。

「あの年の実力を測るためにわざわざあのお方からあれほどのモンスター達を造・っ・て・頂・い・た・の・だ・。無駄には出來ん。」

次の取る手はもう決まっている。後は上手くやるだけだ。

そう思いながら次の計畫の準備を開始するのであった。

しかし、この時はまだこの男は分かっていなかった。

新垣真琴がそのような手の上で踴らされるような人間ではないということを。

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「おお！帰って來たぞ！この街の英雄が！」

戦いを終え、英雄達は街へと帰ってきた。

…まぁ、防壁の上からという意味なのでそこまで歩いてはいないのだが。

「「うぉーーー！！！」」「やりやがったぜ！アイツら！」

「信じていたぞ！」「てめぇらがこの街の英雄だ！」

等英雄達を讃える聲がする。

こっちもこっちで

「俺達はやったんだ！」「ああ！」

等お互いを褒め稱えていた。

その中でも特に喝采を貰っていた人がいた。

その大きな喝采を貰っている人はこの街を救った勇者として、先頭を歩いていた。

「來たぞ！俺達をあの悪魔から救った勇者が！」

「本當だ！よくやった！アイツはもう俺達がダメだと思っていたところをその予想を裏切り、一人で殘りのモンスターを消滅させた英雄だ！」

「萬歳ーーー！！」「真の勇者の降臨だぁーーー！」

そう俺だ。

考えてみれば當たり前の話なのだ。

「獅子王」のリーダーや「遠雷の怒號」のリーダーが最後の力を振り絞って唱えた魔法で大した傷を與えることが出來ず、人々はこの世の終わりを連想したのだ。

しかし、この年はただ１人モンスター達の眼中に立ち、ただ一言唱えただけでこの戦いを終わらせたのだ。

さらに、その魔法の圧倒的の量を見た人々はこいつはまさに神様の如くだ、と思ってしまったのだ。

そうそれほど圧倒的な力を真琴はこの街の人々に見せつけたのだ。

おまけに相手はSランクモンスター指定されていて、100から減っていたとは言え、殘り80ぐらいもいたのだ。

これをただ一言、ただ一言で消滅させた年はもはや神様以外に何がある？

人々はそう考えたのだ。いや考えざるを得ない実力だったのだ。

「アイツ、初めてみる顔だが、この街を守ってくれたのは事実だ。」

「ああ、もはや謝しかねぇ！」

「「萬歳ーーー！！！！」」

こうして、この日から真琴はこの街の英雄へとり上がり、この街で知らない人はいない超有名人になってしまったのだった。

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このあと、この街ではこの街を守るためにSランクモンスター達に挑んだ人々をメインに街でパーティーが行われた。

パーティーは「獅子王」と「遠雷の怒號」のリーダーが、「「俺達はあのモンスター達に何も出來なかった…だからせめてこの戦いに參加した者達を労いたい。」とそれぞれ二人とも言ってきたため主催や準備はこの２つのパーティーが仕切ることになった。

「急げ！時間はあまりないぞ！…手伝い謝します！…さぁパーティーの準備はまだまだあるぞ！効率よく作業を行え！」

ということで、街ではパーティーの準備が行われていた。

俺は主役らしいので、手伝いはいらないからゆっくりしてろ。と「獅子王」のパーティーの主要の人に言われてしまったので適當にぶらぶらしていた。

そのため

「あれは、俺達をモンスターから救ってくれたやつじゃないか！」

「本當だ！」

「話でも聞かせて貰おう！」

などの沢山の人々が俺のところに押し寄せて來たので逃げた。

「全く！有名人になったのはいいが、その有名人を追いかけ回すのはいかがなものなんだろうな！」

と、まるで前にいた世界の有名人のような験をしていた。

「仕方ない、どこか安全なところに避難するか。」

俺は猛ダッシュで、誰にも見つからないように移をした。

行き著いた場所は防壁だった。

「全く、追いかけ回すのはやめてほしいな。」

とし愚癡を言ってしまったが、別に悪いじはしなかった。

そう思いながら俺は空を見上げた。

「まだ、晝前なのか…これはパーティーが長くなりそうだな。」

実際はまだ朝の10時くらいの時間なので、まだまだ晝までは遠い。

「しかし、本當にやっちまったな。」

俺はし自分の行を後悔した。

「し、調子に乗ってあの魔法を使ってしまったが、あれは人前で見せるものじゃないな。…これからは、使用するところを考えなくては。」

とし反省をした。

多分というか、絶対に詮索がされそうなので上手く誤魔化すことにするか…

おっと、どうやらこんな事をしている間にパーティーも始まりそうだ。

反省の続きはまた後でだな。

俺はそう思い、この防壁に背中を向けてこの場を去った。

これから行われるパーティーと、これからの展開に期待しながら。