《なんか転移したのでチート能力で頑張ります。》第18話 敵の正

俺は確認の為、巨漢の男に質問した。

「さて、あいつらの目的はお前なわけだよなぁ?」

俺は巨漢の男に確認する。

「あぁ、そうだ。多分というか絶対に俺を狙って來ている。…こういう風になぁ!」

そんな話をしていたら相手は俺達にというか、巨漢の男に集中的に攻撃を仕掛けてきた。遠距離からの魔法による攻撃だ。

「あぁくそ!數がやっぱり多いんだよ!」

男はそうびながら飛んでくる攻撃を避け続ける。

なので、俺もそろそろき始めた方がよいとじ俺も行を開始した。

まずは、この狀況の打破をしないと制を整えられず巨漢の奴がやられてしまう可能もある。

なので俺はまず、この場から何とかして逃げる算段を立てた。

すると一つだけ、そのルートが見えた。

しかし、あちら側は街の外に繋がっている道だ。もしかしたらまだ、隠れているだけで居るかも知れないが、この狀況よりはまだましだろう。

そう考えた俺は巨漢の男にある提案をした。

「街の外に繋がる道があるんだが、そこにいくと危険は高くなるが、相手は一網打盡できる。…どうだ?」

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すると、巨漢の男は

「そんな道があるのか?正直、この街に住んで結構経つが、そんな道は知らないぞ?」

と聞いてきた。

「まぁ、俺もつい最近このルートを知ったんだ。…この道は街の外に繋がっている。もしかしたら待ち伏せもあるかも知れないがいいか?…考えてる暇は殘念ながら無いからな。早めに頼む。」

と俺は正直に言う。間違えではない。モンスターの襲來の時に適當に歩いていたら見つけてしまったのだ。

すると男も覚悟を決めたのか、

「分かったその道を通って街の外に行こう。」

と賛同してくれた。

「じゃあ、俺が魔法を放つ。その間に気づかれないようにいくぞ!」

「あぁ!」

そんな事を敵の遠距離からの攻撃を避けつつそんなことを話しつつ、俺達は仕掛けにいくのであった。

「合図を出す!その時には走りだせ!」

「分かった!」

「…3、2、1…走れ!「炎霧」!」

走れ!そう巨漢の男に告げた後、俺は熱い霧を魔法として唱えた。

この魔法は水魔法と炎魔法を融合して作ったもので、ある一定の広さの場所に熱くそして、濃い煙を出すことで、相手の視覚をある程度封じこめるという魔法だ。

「急げ!この間にどこまで行けるかが勝負だぞ!」

「分かってる!」

こうして、俺達は全速力で逃げ出した。

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「くそ!あの巨漢の奴らに逃げられたぞ!」

「急げ!新垣真琴も我々は捕獲対象だ。このままだと逃げられるぞ!」

「でも、この霧!視覚が全くもって當てになりません!」

「えぇい!どうなっていやがる!何であの二人が手を組んだ!」

「知らん!そんなの!とりあえず急げ!」

と先ほど真琴達に魔法による遠距離攻撃を繰り出していた集団は、真琴が唱えた魔法によって進路を塞がれていた。

そのため、新垣真琴達が逃げたのは分かっているのだが、どこに逃げたのかは分からないというような狀況になっていた。

「とりあえず、他の部隊に連絡しろ!」

「はっ、はい!」

「何処に行きやがったんだ。早く二人とも何とかしないと俺達の手柄が!」

とこうして、何とか真琴達はこの集団を撒くことに功したのであった。

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「はぁはぁ…つ、疲れた…だが、逃げれたようだな。」

巨漢の男はそう言った。

そう、何とかあの集団からは逃げることに功したのであった。

俺達は相手からは見えず、こちらからは見えやすい場所を見つけたので、そこに移した。

「あぁ、そうだな。…しかし、一つ聞きたいんだが、あいつらについて知っていることはないか?ここまでやってくる相手だ。ましな奴らではないと思うんだが。」

と俺は巨漢の男に聞いた。

というのも、そもそもがおかしい話なのだ。

何故かは分からないが、俺はあの集団に狙われている。それだけは確信した。

と、言うのも、あいつらは今回この巨漢男を始末するためにこのような集団、それも大人數でだ。しかし、何故わざわざ一介の冒険者にここまで、する必要があるのか。

多分だが、彼らの目的はこの男だけではない。

さっきから、視線をじるのだ。何としてでも、とかいう執念のような目が俺に向けられていて。

何故かは分からない、分からないが、俺をそいつは狙っている。

それだけはこの世界に來てからさらに鋭さを増した勘がそう告げている。

…気のせいならいいんだがな。

俺はそんな事を思っていたのだ。なら今回の件、こいつも関係しているはずだ。じゃなければわざわざ命までは狙われない。

すると、答えが返ってきた。

「…分かった。今まで隠してきたが、俺の知っていることを全て話そう。」

と言って彼は教えてくれた。

この襲撃を仕掛けてきた奴らの正を。

「あいつらは、とある、新鋭の宗教団だ。その名前は[エスト・ヴァガランテ教]。」

「…エスト・ヴァガランテ教?」

「あぁ、奴らはこの世界には神が存在していて、ヴァガランテと言う神様が神話では居るんだが、その神を唯一神とした宗教だ。エストはその奧さんと言われている神らしい。」

「その宗教は初めて聞いたな。」

「當たり前だろう。お前は多分だが、この街に來てからそう日數が経っていないはずだ。」

「まぁ、そうだな。」

「でだ、この宗教もそんな有名では無く、というかマイナーだな。まぁそんな彼らの表向きの目的はこの宗教を多くの人に知ってもらう。と目的だけ聞いたらまぁ別に問題はない宗教だ。」

「普通にあるようなマイナー宗教か。それで?」

「あぁ、…しかし、だ。それはあくまでも表向きだ。あいつらの目的はこの世界の支配。それだけを目的に日々活している。」

「世界支配か。…まぁ、狂った宗教なら考えそうだな。」

「で、俺はそんな宗教の実態を知るべく、潛捜査したんだ。」

「潛捜査?何故?」

「…実は俺はこの國のとある組織に所屬していてだな。上からの命令で調査するように言われたんだ。まぁ、そんな訳で俺はこの街で冒険者まがいな事をしながらあの組織に潛していたんだが…」

「バレたのか?」

「…あぁ、面目ないことにな。で、今こうして追いかけられているというわけさ。」

という事だったらしい。

「ちなみに最初のあの態度は周りを誤魔化す為に作っているのか?」

「あぁ、…でも今さらもう隠す必要はないからな。」

なるほど、確かに素のままだと、々とバレやすい。だからあんな馬鹿みたいなじに裝っていたのか。

…流石は潛を任されることだけはあるな。というかこの世界にも潛捜査とか、そういう組織もあるんだな。

「ちなみにだが、今回の俺達に魔法を放ってきた奴らは教徒だ。」

「やはり、か…」

やはり、教徒達だったらしい。でなければ傭兵しか無いもんな。

さて、この辺でいいだろう。そう思った巨漢の男は俺にこう聞いてきた。

「でだ、ここからどうするんだ?」

「とりあえず、見つからないように逃げるぞ。」

と俺は言った。しかし、何処からともなく聲が聞こえてきた。

「その必要はない。何故なら僕にこうして、見つかったのだからね。」

と聞きたくはなかった、聲がした。

「お前は…!」

「そう、その僕さ。」

そう、さっき俺のファイアーボールで飛ばされた男がそこには立っていた。

「さて、散々逃げ回ってくれたね。…でもこれでもう終わりだね。」

男は続ける。

「さて、諦めがついたなら降參してくれてもいいんだぞ?まぁそこの巨漢の奴の命はないがな。」

「別に逃げた訳では無いんだがな。…だってどうせ、居るんだろ?そこら辺に俺達を確保するための部隊がよ。」

と俺はさっきからじていた視線に向けていった。

「その通りだよ、新垣真琴君。」

とその男は俺を名前で呼んだ。

「何処から、そういうのを仕れてるんだかねぇー…」

「それはそこの巨漢の奴にでも聞いたらどうだい?彼はそのプロだろ?」

どうやら相手側もこの巨漢の正を知っているそうだ。

なら話は早い。

「まぁそんなのは興味ないからいいさ。…でも、俺を狙っているのはいけすかないなぁ。」

と、殺気を込めて俺はそういった。

しかし、男はそんなものを流して続ける。

「なに、君の事がしいと言っている上からの命令さ。…もうここら辺でいいだろう。…さっさと捕まれ。」

と言っていきなり目の前に大量の集団が現れた。

「やはり、いたか!」

「やるぞ、これをやらないと俺達が殺られる!」

「そんなもの分かってるさ!」

こうして、二人対人數不明のエスト・ヴァガランテ教の集団による戦闘が始まりを迎えたのであった。

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