《なんか転移したのでチート能力で頑張ります。》第19話 量と質
「人數が多いなっ!っと!」
俺はそんな事をぼやきながら、敵を次々に投げ飛ばしていく。
「全くだな。何人いるんだ?」
と巨漢の男も応戦しながら俺の言葉にそう返す。
その一方で敵の男は
「はぁ、懲りないやつらだなぁ…大人しく捕まったほうが楽なのに…」
と薄気味悪い顔を浮かべながらさらに続けて
「まだまだこちらの人員は増えていくばかりなんだぞ?もう300はいるというのにな。…諦めない君達が馬鹿みたいに見えるよ全くもって…」
と呆れ顔でそう言う。
「はぁ…これだから數でごり押ししか出來ないやつらは…どうせ、質より量側の人間なんだろう。…カスらだけで周りを固めたつもりでいるどこぞのあいつみたいによ!」
「質が量に勝つ?貴様こそ何を言っているんだ?古來よりこの大陸では質より量の考えを元に戦爭を戦い抜き、勝ち抜いてきた。…貴様こそ、頭が足りないのでは?」
と男は嘲笑の目をこちらに向けていた。
…多分だがそれは、圧倒的個人の戦闘力があったからこそ出來る作戦ではないだろうかと俺は考える。
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実際、日本にいた時に數々の戦爭、戦いを習ってきて思うのだが、ほとんどの戦爭は量より質で勝ったほうが、勝利しているという歴史がある。
まぁ、これには勿論例外はあるのだが、基本的にはそうということである。
例えば、自分は日本史が好きなのでそれで例えさせてもらうが、島原・天草のが一番分かりやすい例だ。
この戦いは、天草四郎を総大將とした幕府に反を起こした約3萬人に対し、幕府軍は約10萬の兵を率いて鎮圧に向かったという戦いなのだが、重要なのはそこではない。
その時送った幕府軍の大將は松倉重昌という人なのだが、手柄を上げようとしたのだが、味方は反軍に手も足も出ずに大將も戦死。
このことから3萬人の質が10萬人の質より勝り、結果として、最初の討伐軍相手には兵の量より質、大將の質が勝っていたということを天下に知らしめた。
まぁ、この戦いでの幕府側の大將である松倉重昌が無能なだけかも知れないが…それはまた別。
しかしその後は幕府軍の老中である、松平定信によって、鎮圧されて晴れてこの戦いに終止符を打ったが、質と量が相手より、勝っていれば仕方がないことではある。
ここでいう質とは、戦略の質や兵の質など様々あるが、まぁ、あまり気にしないで頂きたい。
さて、この戦いの総評としては自分が考えるに、數だけでは質が良いものには勝てないということである。
數とは言ってもただ突進しか出來ない兵なんて、誰が必要か?本當に自分はそう思う。
そして、今回のこの2対何人かは分からないという恐ろしさがあるが、正直、贔屓目に見て數だけならこちらに勝てそうではあるが、質という意味ではこちらに一歩も及ばない。
おまけに俺の隣で共闘しているこの巨漢も、かなりの強さを持つと俺は考える。
だからこそ、俺は男に向かってこう答える。
「ただ、數だけが圧倒していても意味がないということを知ればいいさ。…まぁその事を知る時にはもう、遅いとは思うがな。」
「ほう、ではそれを証明させて貰おうか!…いけ!やつらを捕らえろ!」
「結局、自分は指示するだけか…笑えるな。草不可避だ。」
「全くもって同だ。」
どうやら、巨漢の男は共してくれたらしい。
そんな話をしていたら、敵が來たらしい。
「さてすまないが、時間を稼いでくれないか?」
俺は巨漢の男にそう言う。
「別にいいが、何をするつもりだ?」
と言ってきたので、俺は「それはお楽しみだ、じゃあ頼むわ。…あと合図したら逃げろよ?」とだけ伝えて俺は駆けた。
「お、おい!言葉の意味を教え…居なくなっちまった。仕方ない、時間稼ぎでもしますか。相手の本命は俺だしな!」
こうして、男も駆けていった。
一方、敵はというと。
「よし、あいたが居なくなった!今のうちに突っ込め!」
「「おおおーーー!!」」
と真琴が居なくなったことを良いことに、もう一人に突進した。
これが、後に命を刈られるとはいざ知らずに…
さて、この狀況で相手の數を大きく減らしたい。そう考えた時何が一番良いか…至極簡単なことだ、燃やせばいい。ただ、圧倒的な火力で。
そう考えた俺はとある魔法を思いついた。
「ファイアーボール拡大して、それ上から投げつければいいんじゃね?」
これでもうこの場は解決できるな。そう考えた俺は早速魔法を唱えた。
「ファイアーボール…超絶拡大!」
と唱えた瞬間、巨大な火の玉が現れた。
「さて、避けろよ!発ファイア!」
と唱えた瞬間超高速で大量の集団がいるところへと飛んでいった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
巨大な火の玉が向かって來ているのに気付かずに攻撃を繰り返す集団。
しかし、その無駄な行為もこれで終い。
一瞬にしてこの地は焦土とかし、もうそこには誰一人居なくなっていたのであった。
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