《創の転生者〜最強魔導師の転生記〜》第15話 學前
僕のソウルが完してから2ヶ月ほどが経った。僕はセレスさんに教えてもらいながらソウルを扱う練習をしていた。
ソウルを通して魔法を使うとかなりスムーズに発することができるのだ。
「本當にユリは覚えるのがはやいわね。羨ましくなるくらいだわ」
「セレスさんの教え方が上手だからですよ」
「もう!褒めても何も出ないわよ!」
思いっきり顔をニヤつかせながらそんなことを言っている。
実際本當のことなので突っ込まない。彼の教え方は非常にわかりやすい。つまづいているところに的確にアドバイスをくれるので上達が早いのだと思っている。
「でもユリはもうし自分の才能を自覚したほうがいいわね」
「才能・・・ですか」
「そう、才能よ。あなたの長所はなんでも早く覚えてしまうこと。とってもすごい才能よ」
確かに僕は覚えが良いと思う。大どんなことでも一度教えて貰えばできてしまう。これが才能だというのか・・・わからない。
わからないが、僕は褒められていることはわかったのでし照れ臭くなった。
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「ん〜?な〜に〜?照れてるの?」
「・・・・やめてください」
「ふふふ〜。可い〜な〜も〜」
セレスさんが僕を抱きしめてくる。もう11歳になったので流石に恥ずかしいのだが、引き離そうとするとこの世の終わりのような顔をするので離せない。なのでセレスさんが満足するまで大人しくしているのである。
と、そこに見慣れた人がやってきた。
「おや?お取り込み中でしたか」
ロドスさんだ。彼はSSSランクの魔法師であり、僕の戦闘の師匠でもある人だ。今日は特に稽古をつけてもらう約束はしていないのだが・・・・
「ロドス。何しに來たのよ。私はいまユリを補充しているんだから」
「僕を補充する対象にしないでください。大一緒に寢てるんですから晝間くらい我慢してください」
「えーいいじゃない・・・」
「僕を空気にしないでください・・・」
ロドスさんのことを置いて話しをしてしまっていた。これは申し訳ない。
「はあ。今日はユリ君に學校のことについて説明するためにきたんですよ」
「あ。そういえば何も聞いてないです」
學まで1ヶ月ほどあるのだが、肝心の學校について全く知らないのだ。
「説明してませんでしたからね。っとその前に・・・ユリ君、はいこれ」
「なんですか?これ」
ロドスさんから白いカードのようなをけ取る。材質は・・・ミスリルのようだ。ミスリルはとても高価な鉱だ。そんな代が使われているということは・・・
「君の魔法師の証明書だよ。SSSランクの魔法師である証の、ミスリルのプレートカードだ」
余談だが、彼は僕のことをユリ君と呼ぶようになった。理由は、仲良くなったのにいつまでも他人行儀は好きではないから。だそうだ。
「僕って魔法師登録できる歳ではないのではないですか?」
「君は例外だよ。君くらい強い魔法師を15歳になるまで放って置けないと本部長は言っていたんだ。君の存在は公にはしないけどね」
「でも、既に噂は出ているようだけれど?」
「セレスさんは耳が早いですね・・・」
「噂ってなんですか?」
一なんの噂が出ているのだろうか。一度も森から出たことがない僕に関係があることなのだろうか?
「ブラックサラマンダーがここ數年姿を見せないからよ。誰かが討伐したんじゃないかって。5人目のSSSランク魔法師が現れたのではないって噂になってるのよ」
「人間は噂が好きですからね」
人間?ロドスさんのそんな言い方にし引っかかり、聞いて見ることにした。
「ロドスさんは人間じゃないんですか?」
「あれ?言ってなかったっけ?僕は龍人族だよ。だから炎の魔法が得意なんだ」
修行してもらっていても気がつかなかった・・・
と、落ち込んでいるとセレスさんが軽くフォローしてくれた。
「ロドスは普段羽もツノも隠しているから仕方ないわよ」
「そうなんですか?」
確かに羽もツノも見當たらないが・・・
「そうだよ。魔力を込めれば出せるけど、面倒だから隠しているんだ」
人間族に混じって生きるにはなにかと不都合も多いのだろう。僕は深くは追求しなかった。
「っと、こんな話をしに來たんじゃなかったです。學校のことでした」
「とりあえず家まで移しましょう」
「そうですね。すぐにお茶をれます」
僕らは家に帰ることにした。
◇
家の中にると僕はすぐに紅茶の用意をした。3人分を淹れ終え、席に持っていき著席する。それから一口だけ口に含み、ゆっくりと飲み干す。
それからロドスさんの話を聞くことに。
「ふう。とってもおいしいですね」
「すごいでしょ?もう私よりも上手なのよ」
そんな風言ってもらえてし嬉しいが、とりあえず本題にろう。
「さて。學校について説明しますね。學校の名前は王立グラスター魔法學園。王立といっても學園自は魔法連盟のものですので、王國の方からの干渉はありませんから安心してください。そこに學してもらいます」
「授業とかに出て績を出せってことですか?」
績を出せと言われたら困る。手加減できる気がしない。が、ロドスさんから驚きのことが伝えられる。
「績は必要ありませんよ。授業も無理に出席する必要はないです。自由參加みたいなじでいいですよ」
「え?」
それは學校に行く意味があるのか・・・。そう思ったが、僕の目的は勉學に勵むことではなかったことを思い出す。
「SSSランカーに授業は必要ありませんよ。自分より下の人間から事なんて教えてもらえません」
「でも授業に出なかったら人にも慣れないんじゃ・・」
「ですので。ユリ君のできる限りでいいですので、授業に參加すればいいんですよ」
つまりは行きたかったら行くというじか。なんと緩いと僕は思ってしまう。
「あ、それからユリ君のランクはできる限り隠してくださいね。広まると本當に厄介なことになるので」
「そうですね。わかりました」
「ただ、魔法師のカードは持ち歩いてくださいね。それがないと本部にれませんので」
ここまで聞いて思ったことが一つある。
「あの・・・なんで敬語になったんですか?」
「ん?こっちのほうが知的なじするでしょう?」
そんな理由だったか。いきなり変わったのでし戸っていたのだ。
「一応學園長には君のランクを伝えておきました。驚いていましたがね」
「當然よね。こんな可い子供がSSSランクなんだもの」
「可いは抜いてください」
そんなこんなで話は進んで行く。
「校ではソウルは基本攜帯すること、食堂などはこのカードを使えば無料で食べれるので使ってください。このカードにはお金もっていますから、殘高は魔力を流して確認できますので」
「ロドス。あのことを言ってないわよ」
あのこと?いったいなんのことだろうか?これまで々貰ったが、まだ何かあるのだろうか?
「そうそう言い忘れていましたね。學園のすぐそばに君の家が置いてあります。自由に使ってください」
「い、家?」
そんなものまでもらえるのかと、心驚愕するが聲には出すまいと口を紡ぐ。
「一応SSSランクの魔法師ですから。ブラックサラマンダーの討伐報酬もとんでもない金額が出ていますよ?」
「これでお金には心配ないはね」
「お金はカードに全額っていますのでご安心を」
なんというか、僕は學前に々と貰ってしまったようだ。だが、最後に聞いたのは、ロドスさんからの注意だった。
「それから最後に一つ。今年の學者には貴族が多くいます。君も・・・失禮なんでもありません。分の差があるので、々と面倒なことにもなるかもしれませんが、頑張ってくださいね」
貴族がたくさんいる・・・。その言葉を聞いた瞬間僕は思ったのだ。
もうしで、殺せるかもしれない・・と。
顔には一切出さなかったが僕はし嬉しかったのかもしれない
僕の復讐の炎は、消えてなどいなかった。
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